CASIO PB-770

今日は久しぶりに古いポケコンを紹介します。本日紹介するCASIO PB-770は、以前紹介したPB-700のマイナーチェンジ版と言うべき機種で、キーボードからのカナ入力(PB-700ではCHR$関数による表示のみ可能)や[F]キーによる関数入力が可能になり、RAM容量が8KB(PB-700は4KB)に倍増しています。フルグラフィック表示が可能なLCDをはじめとするそのほかのスペックやデザイン、周辺機器(FA-10など)などはPB-700と共通となっています。
PB-770

PB-700(下)と並べてみました。[カナ]キーと[F]キーを除くと基本的には同じ形状、デザインとなっています。色合いはPB-700がシルバー調だったのに対してPB-770は上側がベージュ、下側が薄いシルバーとなっており、どちらかというとPB-500に近い色合いとなっています。
PB-770 & PB-700

裏面にはPB-700と同じ形状の増設RAMスロットが3つ付いていますが、使用可能なRAMモジュールはOR-8(8KB)となっており、これを3つ増設すると合計32KBと当時としてはかなり大容量なメモリを利用可能でした。ちなみにOR-4とOR-8は形状は似ていますが、それぞれPB-700, PB-770専用であり他の機種には利用できません。
OR-8

このようにキーボードからの直接カナ入力が可能です。
PB-770のLCD

内部を確認してみました。CPUはPB-700のHD61917(HD61913のマイナーチェンジ版でしょうか…?)と異なり、比較的新しい機種に採用されているHD61747が2個搭載されています。μPD1004GというものはCASIOのポケコンでよく利用されているHD61747/61913用の同期SRAMと思われます。PB-700ではHD61914という2KBのチップが4個搭載されていましたが、こちらのμPD1004Gはおそらく4KBのチップなのでしょう。ちなみに、PB-700の内部の写真がVintage programmable calculatorsに掲載されていますので比較していただくとお分かりかと思いますが、CPUやRAMチップの型番は異なりますが部品配置はそっくりで、同じ基板を使いまわしているのかと思うほどです。
CPU基板

LCD側の基板。LCDコントローラと思しき沖電気(現在はLSIの生産事業から手を引いてしまったようですが…)のチップが2つ載っています。これもPB-700とほぼ同じですね。
LCD基板

このPB-770はPB-700のマイナーチェンジとはいえ、メモリ容量が増大したことやカナ入力が可能となったことで、実用的なアプリケーションプログラムを作成することが可能でした。この機種に相当するFXシリーズは発売されませんでしたが、[F]キーを備えていたということはFXシリーズの上位機種としての役割も兼ねることを期待されていたのだと思います。PB-100から始まったHD61913/HD61747搭載ポケコンの集大成ともいえる機種であり、これ以降の上位機種はアーキテクチャが一新されたHD62002(FX-860P系)およびHD61700(PB-1000FX-870P系)搭載機種に置き換えられていくことになります。
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ジャンル : コンピュータ

tag : ポケットコンピュータ プログラム関数電卓 CASIO PB-770 PB-700

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