Jornada 690おすすめアプリ(1)
電卓シリーズはいったん終了して、今日からJornada 690に少しずつアプリケーションソフトをインストールしてみます。今日は3つ紹介します。
1. Capt XP Pro for WindiowsCE
COWON V5のところでも紹介した画面キャプチャツールです。
作者様のサイトからダウンロードし、ZIPを解凍して得られるファイルから、SH3フォルダ内のxpcep.exeがJornada対応版です。CFかActiveSyncを利用してJornadaの適当な場所にコピーし、ショートカットを作成するだけで使用できます。これ以降のスクリーンショットはすべてこのソフトを使用しています。

2. Calc98
多機能な関数電卓です。統計計算、n進法計算(2/8/16以外も可能)、金融計算機能なども備えています。Jornadaはもともと電卓(HP-15C, HP-48GXなど)の上位機種として展開されたHP-95/100/200LXの後継機として発売されたもの(Jornada以前は実際にHP-620LXなどの型番が使用されていました)であり、HPから"OmniSolve"という多機能電卓アプリが提供されていたようですが、残念ながら現在は提供終了となっているようです。そこで、代わりになるものはないかと探していてこれを見つけました。
ダウンロードはthe calculator home pageから可能です。Jornada 690はSH3搭載のWindows CE 2.11なので、"Download Calc98 for WindowsCE 2, SH processor"からダウンロードしてください。インストールするにはActiveSyncのインストールされているPCでダウンロードしたインストーラを実行し、Jornadaを接続すればOKです。

3. SmallTweak
Tillansoftさん作のユーティリティーで、本来ならレジストリを操作しないとできないようなシステム設定の変更を可能にしてくれます。ウィンドウアニメーションの設定、デスクトップのシステムアイコンの設定、ファイルタイプの設定、電源設定、フォント設定、IME起動キー設定、スクロールバー設定、入力パネル設定や、履歴の消去などの機能がついています。
作者様のサイトが閉鎖になっており、現在はぺルびと共和国からダウンロード可能です。下のほうの"Software Download"から、下から2番目のSmallTweak(Version 4.0 SH-3版)をダウンロードしてください。ZIPを解凍して得られるCABファイルをCFかActiveSyncでJornadaにコピーし、ダブルタップして実行するとインストールされます。ちなみに"stweakc.sh3.CAB"はコントロールパネル組み込み型、"stweake.sh3.CAB"は独立型ですので、好みに応じて選択してください。下記のスクリーンショットはコントロールパネル組み込み型です。


本日はこの3つで終わりですが、今後もまた少しずつ紹介していきたいと思います。
1. Capt XP Pro for WindiowsCE
COWON V5のところでも紹介した画面キャプチャツールです。
作者様のサイトからダウンロードし、ZIPを解凍して得られるファイルから、SH3フォルダ内のxpcep.exeがJornada対応版です。CFかActiveSyncを利用してJornadaの適当な場所にコピーし、ショートカットを作成するだけで使用できます。これ以降のスクリーンショットはすべてこのソフトを使用しています。

2. Calc98
多機能な関数電卓です。統計計算、n進法計算(2/8/16以外も可能)、金融計算機能なども備えています。Jornadaはもともと電卓(HP-15C, HP-48GXなど)の上位機種として展開されたHP-95/100/200LXの後継機として発売されたもの(Jornada以前は実際にHP-620LXなどの型番が使用されていました)であり、HPから"OmniSolve"という多機能電卓アプリが提供されていたようですが、残念ながら現在は提供終了となっているようです。そこで、代わりになるものはないかと探していてこれを見つけました。
ダウンロードはthe calculator home pageから可能です。Jornada 690はSH3搭載のWindows CE 2.11なので、"Download Calc98 for WindowsCE 2, SH processor"からダウンロードしてください。インストールするにはActiveSyncのインストールされているPCでダウンロードしたインストーラを実行し、Jornadaを接続すればOKです。

3. SmallTweak
Tillansoftさん作のユーティリティーで、本来ならレジストリを操作しないとできないようなシステム設定の変更を可能にしてくれます。ウィンドウアニメーションの設定、デスクトップのシステムアイコンの設定、ファイルタイプの設定、電源設定、フォント設定、IME起動キー設定、スクロールバー設定、入力パネル設定や、履歴の消去などの機能がついています。
作者様のサイトが閉鎖になっており、現在はぺルびと共和国からダウンロード可能です。下のほうの"Software Download"から、下から2番目のSmallTweak(Version 4.0 SH-3版)をダウンロードしてください。ZIPを解凍して得られるCABファイルをCFかActiveSyncでJornadaにコピーし、ダブルタップして実行するとインストールされます。ちなみに"stweakc.sh3.CAB"はコントロールパネル組み込み型、"stweake.sh3.CAB"は独立型ですので、好みに応じて選択してください。下記のスクリーンショットはコントロールパネル組み込み型です。


本日はこの3つで終わりですが、今後もまた少しずつ紹介していきたいと思います。
※本サイトで紹介する内容は、すべて個人的研究の範囲内で行っていることです。ここに書かれた内容を実行したことによる、データ(クラウド上を含む)・ソフトウェア・ハードウェアの障害および金銭的損害について、私が責任を負うことはできません。重要なデータはあらかじめバックアップを行い、内容を十分に理解したうえで、ご自身の責任の下で行ってください。 |
Jornada 690を無線LANに接続
今日はJornada 690をネットワークに接続してみたいと思います。Jornadaをネットワークに接続するには、PCカードタイプのモデムまたはNICを差すか、内蔵モデムを使うかのどちらかになりますが、今回は一番使い勝手のよさそうな無線LANカードを使うことにしました。どのようなカードが利用できるのかネットで検索したところ、安田様のサイト、Pastel MidilinにJornadaでの無線LANカード動作報告がまとめてあったので(記事ページはこちら)、これを参考にBuffaloのWLI-PCM-L11Gを選んでみました。このカードはオークションでも数百円から入手可能です。

このカードをWindows CEで動作させるためには、"ORiNOCO"と呼ばれるドライバをダウンロードしてインストールする必要があります。Webで紹介されているダウンロードリンクがことごとく切れている中、何とかこちらのサイトで見つけることができました。いろいろなバージョンがあり、説明を見る限りではH/PC Proではv6.28でも動作しそうですが、今回はJornadaでの動作実績があるv4系の最新版であるv4.06を使用してみることにしました。v406フォルダの中にあるWLCE_406.EXEをダウンロードし、ウイルスチェックをしてからVMware上のWindows 2000に取り込みます。自己解凍形式なのでダブルクリックして実行すると解凍され、いくつかファイルができます。JornadaはH/PC Pro 3.0、つまりWindows CE 2.11用のドライバ(SETUP211.EXE)を使用することになります。

JornadaでPCへの接続操作を行い、Windows 2000上でSETUP211.EXEをダブルクリックして実行します。「アプリケーションの追加と削除」ウィンドウが開き、確認メッセージが表示されるので「はい」をクリックするとドライバがインストールされます。

ドライバのインストールが完了したらJornadaに無線LANカードを挿入します。

ドライバ名は「wvlan46」を入力します。

ネットワークの設定はもちろん環境によって違いますが、私の環境では「DHCP」 にチェックを入れ、DNSにルーターのIPアドレスを入力すると接続できました(DNSを省略するとダメでした)。いったんカードを抜いて差しなおすように求められるので、その通りにします。(私はNECのAtermWR8700Nをアクセスポイントモードで使用しています。ルーターはフレッツ光のレンタルルーターを使用しています。)

設定が完了するとコントロールパネルに「WaveLAN」という項目が増えるのでこれをダブルタップして開きます。

SSIDを入力します。私の環境ではアクセスポイント側でSSIDステルスONにするとつながりませんでした。

WEPキーを入力します。このカードはWPAには対応していませんので、アクセスポイントにはWEP用にWPAとは別のSSIDを割り当てられ、かつWPA側のLANと分離できる仕組みを持っているものを利用したほうがよいでしょう。

詳細設定はデフォルトのままでOKです。

パワーマネジメントの設定はONでもOFFでも動作はしましたが、ONにすると不安定になるという報告もあるため、動作が不安定ならOFFにしてみてください。私は今のところ問題ないのでONにしています。

これでJornada 690が無事にネットワークにつながりました。私の場合はアクセスポイント側で他のネットワークと分離してしまっているので、無線LAN経由でPCと同期したりNASにアクセスしたりすることはできませんが、このあたりは仕方がないと割り切っています。Webブラウズとメール送受信ができればよしとしましょう。次に、Microsoftのダウンロードセンターから128-bit Security for Pocket Internet Explorer 3.0をダウンロード、インストールします。無線LANドライバのインストールと同様、VMwareのWindows 2000とJornadaを接続した状態でインストーラを起動し、インストールします。これにより、セキュリティの関係でアクセスできなかったサイトの一部がアクセス可能となります。

無事に設定完了し、Googleにアクセスしてみたところ。

当ブログです。スタイルシートに対応していないので表示はかなり崩れてしまっているうえ、PNGファイルには対応していないようです。

とりあえず今日はここまで。次回以降はさらにJornadaを使いこなすために、フリーソフトのインストールなどもやってみたいと思います。
純正バッテリはまだ入手可能です。私は右の互換バッテリを買ってみました。

このカードをWindows CEで動作させるためには、"ORiNOCO"と呼ばれるドライバをダウンロードしてインストールする必要があります。Webで紹介されているダウンロードリンクがことごとく切れている中、何とかこちらのサイトで見つけることができました。いろいろなバージョンがあり、説明を見る限りではH/PC Proではv6.28でも動作しそうですが、今回はJornadaでの動作実績があるv4系の最新版であるv4.06を使用してみることにしました。v406フォルダの中にあるWLCE_406.EXEをダウンロードし、ウイルスチェックをしてからVMware上のWindows 2000に取り込みます。自己解凍形式なのでダブルクリックして実行すると解凍され、いくつかファイルができます。JornadaはH/PC Pro 3.0、つまりWindows CE 2.11用のドライバ(SETUP211.EXE)を使用することになります。

JornadaでPCへの接続操作を行い、Windows 2000上でSETUP211.EXEをダブルクリックして実行します。「アプリケーションの追加と削除」ウィンドウが開き、確認メッセージが表示されるので「はい」をクリックするとドライバがインストールされます。

ドライバのインストールが完了したらJornadaに無線LANカードを挿入します。

ドライバ名は「wvlan46」を入力します。

ネットワークの設定はもちろん環境によって違いますが、私の環境では「DHCP」 にチェックを入れ、DNSにルーターのIPアドレスを入力すると接続できました(DNSを省略するとダメでした)。いったんカードを抜いて差しなおすように求められるので、その通りにします。(私はNECのAtermWR8700Nをアクセスポイントモードで使用しています。ルーターはフレッツ光のレンタルルーターを使用しています。)

設定が完了するとコントロールパネルに「WaveLAN」という項目が増えるのでこれをダブルタップして開きます。

SSIDを入力します。私の環境ではアクセスポイント側でSSIDステルスONにするとつながりませんでした。

WEPキーを入力します。このカードはWPAには対応していませんので、アクセスポイントにはWEP用にWPAとは別のSSIDを割り当てられ、かつWPA側のLANと分離できる仕組みを持っているものを利用したほうがよいでしょう。

詳細設定はデフォルトのままでOKです。

パワーマネジメントの設定はONでもOFFでも動作はしましたが、ONにすると不安定になるという報告もあるため、動作が不安定ならOFFにしてみてください。私は今のところ問題ないのでONにしています。

これでJornada 690が無事にネットワークにつながりました。私の場合はアクセスポイント側で他のネットワークと分離してしまっているので、無線LAN経由でPCと同期したりNASにアクセスしたりすることはできませんが、このあたりは仕方がないと割り切っています。Webブラウズとメール送受信ができればよしとしましょう。次に、Microsoftのダウンロードセンターから128-bit Security for Pocket Internet Explorer 3.0をダウンロード、インストールします。無線LANドライバのインストールと同様、VMwareのWindows 2000とJornadaを接続した状態でインストーラを起動し、インストールします。これにより、セキュリティの関係でアクセスできなかったサイトの一部がアクセス可能となります。

無事に設定完了し、Googleにアクセスしてみたところ。

当ブログです。スタイルシートに対応していないので表示はかなり崩れてしまっているうえ、PNGファイルには対応していないようです。

とりあえず今日はここまで。次回以降はさらにJornadaを使いこなすために、フリーソフトのインストールなどもやってみたいと思います。
※本サイトで紹介する内容は、すべて個人的研究の範囲内で行っていることです。ここに書かれた内容を実行したことによる、データ(クラウド上を含む)・ソフトウェア・ハードウェアの障害および金銭的損害について、私が責任を負うことはできません。重要なデータはあらかじめバックアップを行い、内容を十分に理解したうえで、ご自身の責任の下で行ってください。 |
純正バッテリはまだ入手可能です。私は右の互換バッテリを買ってみました。
VMware上のWindows 2000にActiveSync 3.8をインストール
前回の記事で、VMwareの仮想マシン上にWindows 2000をインストールしてみました。今回は、この仮想Windows 2000を用いてJornada 690との同期を試みます。Jornada 690をPCと同期させるためにはLAN, RS-232C, IrDAと3つの方法がありますが、LANで同期させるにしても一旦RS-232CかIrDAでペアリングを行っておく必要があります。私が入手したJornadaにはRS-232Cケーブルは添付されておらず、海外通販サイトで購入は可能なものの、送料を合わせると5000円近くなってしまい、本体より高くなってしまうためちょっと抵抗があります。そこで、今回はIrDA経由の同期を試してみました。
現在PCに接続するIrDAアダプタで入手可能なものは、USB接続のタイプです。Amazonで検索
してみたところ、おそらくI-O DATAのZ'QUNと同等品と思われるもの(形がまったく同じ)がいくつかヒットします。国内の大手メーカーがOEM元として採用したぐらいならそれほど粗悪品ではないのだろうと判断し、最も安かったものを購入してみました。

パッケージの中身は本体、マニュアル、ドライバCD(8cm)とシンプルです。

マニュアルに従いドライバをインストールすると、携帯電話とデータの送受信ができるようになりました。画像は携帯からカメラ画像を受信しているところですが、普通のJPEGではなくて独自形式(拡張子が.vnt)だったのでWindowsで開くことはできませんでした。

次にOfficeをインストールします。今回はActiveSync 3.xが対応している最も新しいOfficeであるところのOffice 2003で試してみました。インストールが完了したらSP3もこちらからダウンロード・インストールしておきましょう。
Officeの次はActiveSyncです。H/PC Pro 3.0に対応しているのはActiveSync 3.xになりますが、その中で最も新しいのはActiveSync 3.8です。ActiveSync 3.8はすでにMicrosoftのサイトからは消えていますが、インターネットアーカイブ(Microsoftのダウンロードセンターのキャッシュ)から日本語版が、英語版でよければOldAppsからダウンロードできます。
セットアップが完了したらJornada 690の準備です。コントロールパネルの「通信」を開き、「PCとの接続」タブを選択します。「通信可能な場合PCと接続する」にチェックを入れ、「変更…」をクリックして接続方法を「赤外線ポート」に変更します。

JornadaのIrDAポートと、PCに取り付けたIrDAアダプタを向き合わせてペアリングしてみましょう。Windows 2000側でActiveSyncを起動し、Jornada側で「スタート」-「プログラム」-「通信」-「PCリンク」を選択してPCと接続します。するとWindows 2000側で自動的に「新しいパートナーシップ」ダイアログが開きます。

指示に従って操作するとペアリングが完了し、PCとJornadaが自動的に同期されます。同期可能なのはファイルのほか、OutlookのPIMデータ(連絡先、スケジュール、メールなど)となります。

一旦ペアリングが完了すれば、あとはWindows 2000を起動して赤外線ポートを向き合わせ、Jornada側で接続操作をするだけで自動的に同期が完了するようになります。これでファイルやPIMデータの同期ができるようになりましたし、Jornadaに新しいソフトをインストールすることも可能となりました。次回はLANの設定などもやってみたいと思います。
↓私が購入したのは左側ですが、おそらく右側もほぼ同等品(延長ケーブルがついているだけ)と思われます。
現在PCに接続するIrDAアダプタで入手可能なものは、USB接続のタイプです。Amazonで検索

パッケージの中身は本体、マニュアル、ドライバCD(8cm)とシンプルです。

マニュアルに従いドライバをインストールすると、携帯電話とデータの送受信ができるようになりました。画像は携帯からカメラ画像を受信しているところですが、普通のJPEGではなくて独自形式(拡張子が.vnt)だったのでWindowsで開くことはできませんでした。

次にOfficeをインストールします。今回はActiveSync 3.xが対応している最も新しいOfficeであるところのOffice 2003で試してみました。インストールが完了したらSP3もこちらからダウンロード・インストールしておきましょう。
Officeの次はActiveSyncです。H/PC Pro 3.0に対応しているのはActiveSync 3.xになりますが、その中で最も新しいのはActiveSync 3.8です。ActiveSync 3.8はすでにMicrosoftのサイトからは消えていますが、インターネットアーカイブ(Microsoftのダウンロードセンターのキャッシュ)から日本語版が、英語版でよければOldAppsからダウンロードできます。
セットアップが完了したらJornada 690の準備です。コントロールパネルの「通信」を開き、「PCとの接続」タブを選択します。「通信可能な場合PCと接続する」にチェックを入れ、「変更…」をクリックして接続方法を「赤外線ポート」に変更します。

JornadaのIrDAポートと、PCに取り付けたIrDAアダプタを向き合わせてペアリングしてみましょう。Windows 2000側でActiveSyncを起動し、Jornada側で「スタート」-「プログラム」-「通信」-「PCリンク」を選択してPCと接続します。するとWindows 2000側で自動的に「新しいパートナーシップ」ダイアログが開きます。

指示に従って操作するとペアリングが完了し、PCとJornadaが自動的に同期されます。同期可能なのはファイルのほか、OutlookのPIMデータ(連絡先、スケジュール、メールなど)となります。

一旦ペアリングが完了すれば、あとはWindows 2000を起動して赤外線ポートを向き合わせ、Jornada側で接続操作をするだけで自動的に同期が完了するようになります。これでファイルやPIMデータの同期ができるようになりましたし、Jornadaに新しいソフトをインストールすることも可能となりました。次回はLANの設定などもやってみたいと思います。
※本サイトで紹介する内容は、すべて個人的研究の範囲内で行っていることです。ここに書かれた内容を実行したことによる、データ(クラウド上を含む)・ソフトウェア・ハードウェアの障害および金銭的損害について、私が責任を負うことはできません。重要なデータはあらかじめバックアップを行い、内容を十分に理解したうえで、ご自身の責任の下で行ってください。 |
↓私が購入したのは左側ですが、おそらく右側もほぼ同等品(延長ケーブルがついているだけ)と思われます。
今更Windows CE機を入手しました - HP Jornada 690
このブログ興味を持っていただくぐらいの方ならご存知の方も多いと思いますが、Microsoftの組み込み用OSに、Windows CEというものがあります。最新のWindows CEのカーネルはWindows Phone 7にも採用されていますが(Windows Phone 8ではWindows NT系のカーネルに変更されました)、その歴史は古く、最初のバージョンであるWindows CE 1.0がリリースされたのは1996年になります。Windows CEは組み込み向けに機能をしぼったWindowsであり、Windows NT系と同様純粋な32bitのOSではありますが、そのシステムコールであるWin32p APIはNT系のWin32 APIのサブセットとなっています。
現在ではWindows CE系のOSは組み込み用途(有名なところではSHARPの電子辞書BrainがWindows CEベースとなっていますね)やWindows Phoneなどに採用される程度で、あまりOSとして認識されることは少なくなってきていますが、初期のころにはWindows CEベースのPDAが数多く販売されていました。そのようなPDAのなかで、特にフルキーボードを搭載していて一定の基準を満たすものを、Microsoftは「ハンドヘルドPC(以下、H/PC)」と名付け、2000年代前半には数多くのH/PCが販売されました。その当時はx86CPUではH/PCに搭載されていたRISC系のプロセッサ(SH, MIPS, ARMなど)に比べ消費電力という点では不利であったことや、Windows CEはWindows NT系に比べて起動が早かったこと、Office Mobileを標準搭載していたことなどから、H/PCはモバイル用途として一定の市場を形成していました。しかし、その後H/PCの市場は徐々に衰退し、キーボードレスでタッチパネル操作のPocket PC, その発展型のWindows Mobileが主流となっていきますが、Androidスマホの台頭によってWindows CE搭載の機器自体が徐々に姿を消していきます。
そんなWindows CEですが、このブログでこれまで紹介した機器の中にも搭載されているものがいくつかあります。以下に列挙してみますと…。
Pocket PostPet
Windows CE 2.12をベースとしてオリジナルのUIをかぶせてあります。フリーソフト利用によりWindows CEのアプリケーションの一部が動作するようになります。

COWON V5
これはPMPですが、Windows CE 6.0をベースにしており、エクスプローラ風ののシェルも搭載しています。一部のWindows CEアプリケーションが動作します(DLLが足りないため、その数はかなり少ないと思われます).

Willcom W-ZERO3[es] および Advanced/W-ZERO3[es]
いわゆるWindows Mobile搭載のスマートフォンですね。W-ZERO3[es]はWindows CE 5.0ベースのWindows Mobile 5.0、Advanced/W-ZERO3[es]はWindows CE 5.2ベースのWindows Mobile 6.0を搭載しています。


ざっとこんな感じですが、私が最初に手にしたWindows CE機は、もっとも初期のころのH/PC, Windows CE 1.01搭載のCASIO CASSIOPEIA A-51Vというモデルでした。このころのH/PCは動作も遅く不安定で、かなり使用にはストレスを感じていましたが、携帯電話と接続(その当時はもちろん直結はできず、PCカード型のアダプタを介して接続していました)することで外出先でもメールの送受信ができたので、かなり重宝していました。まだiモードメールなどのキャリアメールも普及しておらず、docomoの「10円メール」などが人気であった時代です。この機種はもう数年前に処分してしまって手元にはないのですが、最近フルキーボードつきのガジェットにかなり興味がわいてきたため、H/PCが欲しくなってしまい、オークションで手頃な価格で出ていたHPのJornada 690を落札してしまいました。

この機種はWindows CE 2.11ベースのH/PC Pro 3.0を搭載しています。CFおよびPCカードスロットを1つずつ搭載していますが、PCカードを差すとCFスロットが底面にせり出してくるという独特のギミックが注目を浴びたようです。

VX-3と並べてみました。サイズ的には大きめのポケコンに近い大きさですが、厚みは結構あります。この機種の魅力は、このサイズながらそこそこ打ちやすいキーボードを備えているところだと思います。

今回入手したものには専用のクレードルがついていました。残念ながらRS-232C接続用のケーブルは付属していませんでしたので(HPのサイトによると、付属品はクレードルのみで、ケーブルはもともと付属していないようです)、充電台として使うことしかできませんが…。

とりあえずPCと接続するケーブルがないためアプリケーションのインストールもままなりません。そこで、IrDAを利用する方法を見つけましたので、また次回の記事にでも書きたいと思います。
現在ではWindows CE系のOSは組み込み用途(有名なところではSHARPの電子辞書BrainがWindows CEベースとなっていますね)やWindows Phoneなどに採用される程度で、あまりOSとして認識されることは少なくなってきていますが、初期のころにはWindows CEベースのPDAが数多く販売されていました。そのようなPDAのなかで、特にフルキーボードを搭載していて一定の基準を満たすものを、Microsoftは「ハンドヘルドPC(以下、H/PC)」と名付け、2000年代前半には数多くのH/PCが販売されました。その当時はx86CPUではH/PCに搭載されていたRISC系のプロセッサ(SH, MIPS, ARMなど)に比べ消費電力という点では不利であったことや、Windows CEはWindows NT系に比べて起動が早かったこと、Office Mobileを標準搭載していたことなどから、H/PCはモバイル用途として一定の市場を形成していました。しかし、その後H/PCの市場は徐々に衰退し、キーボードレスでタッチパネル操作のPocket PC, その発展型のWindows Mobileが主流となっていきますが、Androidスマホの台頭によってWindows CE搭載の機器自体が徐々に姿を消していきます。
そんなWindows CEですが、このブログでこれまで紹介した機器の中にも搭載されているものがいくつかあります。以下に列挙してみますと…。
Pocket PostPet
Windows CE 2.12をベースとしてオリジナルのUIをかぶせてあります。フリーソフト利用によりWindows CEのアプリケーションの一部が動作するようになります。

COWON V5
これはPMPですが、Windows CE 6.0をベースにしており、エクスプローラ風ののシェルも搭載しています。一部のWindows CEアプリケーションが動作します(DLLが足りないため、その数はかなり少ないと思われます).

Willcom W-ZERO3[es] および Advanced/W-ZERO3[es]
いわゆるWindows Mobile搭載のスマートフォンですね。W-ZERO3[es]はWindows CE 5.0ベースのWindows Mobile 5.0、Advanced/W-ZERO3[es]はWindows CE 5.2ベースのWindows Mobile 6.0を搭載しています。


ざっとこんな感じですが、私が最初に手にしたWindows CE機は、もっとも初期のころのH/PC, Windows CE 1.01搭載のCASIO CASSIOPEIA A-51Vというモデルでした。このころのH/PCは動作も遅く不安定で、かなり使用にはストレスを感じていましたが、携帯電話と接続(その当時はもちろん直結はできず、PCカード型のアダプタを介して接続していました)することで外出先でもメールの送受信ができたので、かなり重宝していました。まだiモードメールなどのキャリアメールも普及しておらず、docomoの「10円メール」などが人気であった時代です。この機種はもう数年前に処分してしまって手元にはないのですが、最近フルキーボードつきのガジェットにかなり興味がわいてきたため、H/PCが欲しくなってしまい、オークションで手頃な価格で出ていたHPのJornada 690を落札してしまいました。

この機種はWindows CE 2.11ベースのH/PC Pro 3.0を搭載しています。CFおよびPCカードスロットを1つずつ搭載していますが、PCカードを差すとCFスロットが底面にせり出してくるという独特のギミックが注目を浴びたようです。

VX-3と並べてみました。サイズ的には大きめのポケコンに近い大きさですが、厚みは結構あります。この機種の魅力は、このサイズながらそこそこ打ちやすいキーボードを備えているところだと思います。

今回入手したものには専用のクレードルがついていました。残念ながらRS-232C接続用のケーブルは付属していませんでしたので(HPのサイトによると、付属品はクレードルのみで、ケーブルはもともと付属していないようです)、充電台として使うことしかできませんが…。

とりあえずPCと接続するケーブルがないためアプリケーションのインストールもままなりません。そこで、IrDAを利用する方法を見つけましたので、また次回の記事にでも書きたいと思います。
NTT DoCoMo Pocket PostPet
本日でガジェット紹介シリーズはいったん終了ですが、本日紹介するのは、2000年4月にドコモから発売された、CASIO製の「Pocket PostPet PPP-101 (ポケットポストペット。ポポペ・ポケポスなどと略されることがあります。)」です。これは当時数多く発売されていた携帯電話専用のメール端末の一つで、今はなきmovaに接続することで「ポストペット」を利用したメールの送受信とwebブラウズができるというものでした。もちろん回線はmova専用でしたので、webブラウズは快適とは言い難いものでしたが…。これを購入したのは、生産完了になった直後、数千円で投げ売りされていたものを入手しました。
本体は今でいうクラムシェル型で、外側はモモの顔をイメージしたデザインになっています。ちなみにこのピンクの部分は取り外しが可能となっており、着せ替えカバーなども数量限定で出回っていたような記憶があります。

キーボードは固めのゴムのような材質です。LCDは3.2インチの4096色カラーSTN液晶で、画素数320×240ドットです。TFTが当たり前の今となっては色ムラなどが気になります。

メールとwebブラウザ以外にも簡単なアクセサリプログラムがインストールされています。これは電卓です。

カレンダー。詳細なスケジュールは入力できませんが、スタンプ(アイコン)をつけることができます。

懐かしい「デジタルインベーダー」ゲームもついています。これはペットの部屋の右のほうにある棚の上に載っているゲーム機のようなものをタップすると起動します。このゲームは同じCASIOのゲーム電卓で有名だったものです。

実はこの機械はCPUにMIPSを採用し、OSとしてWindows CE 2.12を搭載しています。もともと発売されていたWindows CE版のポストペットを移植することによって開発期間の短縮を図ったのかもしれませんね。このため、裏技を使えばWindows CE対応ソフトが動作します。もちろん、一部のDLLが省略されているため、すべてのソフトが動くわけではありません。このあたりの事情はCOWON V5と似ていますが、足りないDLLの種類の違いやユーザー数の違いからか、こちらのほうがはるかに動作するソフトが多いようです。このため、一時期は「安価で入手可能なカラーCE機」ということでちょっとしたブームになりました。

今回撮影に当たり、久しぶりに電源を入れました。最近はバッテリーがへたってきている個体が多いようで、これもどの程度使えるかはわかりません。また、movaが終了してしまった今、通信手段もありません(赤外線ポートを活用すればなんとかなるかもしれませんが…)。でも、これにsmalltalkの処理系を入れている強者もいらっしゃるようなので、これを機会にWindows CEの環境を少しずつ整理していきたいと思います。
本体は今でいうクラムシェル型で、外側はモモの顔をイメージしたデザインになっています。ちなみにこのピンクの部分は取り外しが可能となっており、着せ替えカバーなども数量限定で出回っていたような記憶があります。

キーボードは固めのゴムのような材質です。LCDは3.2インチの4096色カラーSTN液晶で、画素数320×240ドットです。TFTが当たり前の今となっては色ムラなどが気になります。

メールとwebブラウザ以外にも簡単なアクセサリプログラムがインストールされています。これは電卓です。

カレンダー。詳細なスケジュールは入力できませんが、スタンプ(アイコン)をつけることができます。

懐かしい「デジタルインベーダー」ゲームもついています。これはペットの部屋の右のほうにある棚の上に載っているゲーム機のようなものをタップすると起動します。このゲームは同じCASIOのゲーム電卓で有名だったものです。

実はこの機械はCPUにMIPSを採用し、OSとしてWindows CE 2.12を搭載しています。もともと発売されていたWindows CE版のポストペットを移植することによって開発期間の短縮を図ったのかもしれませんね。このため、裏技を使えばWindows CE対応ソフトが動作します。もちろん、一部のDLLが省略されているため、すべてのソフトが動くわけではありません。このあたりの事情はCOWON V5と似ていますが、足りないDLLの種類の違いやユーザー数の違いからか、こちらのほうがはるかに動作するソフトが多いようです。このため、一時期は「安価で入手可能なカラーCE機」ということでちょっとしたブームになりました。

今回撮影に当たり、久しぶりに電源を入れました。最近はバッテリーがへたってきている個体が多いようで、これもどの程度使えるかはわかりません。また、movaが終了してしまった今、通信手段もありません(赤外線ポートを活用すればなんとかなるかもしれませんが…)。でも、これにsmalltalkの処理系を入れている強者もいらっしゃるようなので、これを機会にWindows CEの環境を少しずつ整理していきたいと思います。