CASIOの古いデジカメQV-4000を入手しました

日本のデジカメブームに火が付くきっかけとして、CASIOのQVシリーズが大きな役割を果たしたことは有名だと思います。特に初期のモデルであるQV-10はQVGAという低解像度ながら、その当時のデジカメとしては低価格(6万5千円)で発売されたこともあり、大ヒット商品となり、国立科学博物館から重要科学技術史資料として認定されています。そんなQVシリーズの後期のモデルのひとつであるQV-4000を入手してみました。このカメラは2001年発売のモデルであり、400万画素の1/1.8インチCCD、3倍の光学ズームを搭載し、2001年に発売されました。大きめのレンズ(F値2~2.5)、大きめのセンサーを搭載したことで比較的高画質な写真が撮れ、おそらく当時としては高級コンデジの位置づけであったのではないかと思われます。記録メディアとしてはCFカードが利用できます。
QV-4000

ミラーレス一眼のE-PL6と並べてみました。大きさ、重さともいい勝負です。さすがに今このスペックでこの重さだと買う人いないんでしょうねえ…。
QV-4000 & E-PL6

このカメラは3倍の光学ズームを搭載しています。撮影モードにするとこのようにレンズがせり出します。
撮影状態

本体の後面。LCDモニタに加えて、今ではすっかり見かけなくなった光学ファインダーを備えています。ファインダーがあると明るい屋外では撮影しやすいですよね。
後面

上面。こちらも最近見かけなくなった、電池残量や撮影枚数を示すLCDがついています。バッテリを節約したいときはカラーLCDモニタをoffにしてこちらだけで使用することができます。左側には撮影モードダイヤルがついています。AEモードはフルオート、プログラムオート、絞り優先、シャッター速度優先、マニュアルの各モードがあります。このカメラはマニュアルフォーカスも可能なので、かなり自由度が高いですね。
上面LCD

本体左側の接続端子。CASIO独自のシリアル通信コネクタ、AV出力コネクタ、USB mini Bコネクタ、電源コネクタがあります。
CASIOのこれ以前の機種はUSBコネクタに独自のものを採用してましたが、こちらは標準的なmini BなのでPCとの接続もしやすいです。PCからは標準的なUSBマスストレージとして認識され、Windows 10でも問題なく利用できました。
外部接続端子

さて、私がわざわざこんなカメラを入手したのは、シリアル通信コネクタを使用して実験をしてみたかったというのが最大の理由です。このコネクタは2.5mmのステレオミニジャックとなっており、PCやプリンタのほか、専用リモコンと接続できるようになっていますが、電気的にはポケコンや関数電卓に搭載されている3ピンシリアルポートと互換性があり、9600bps、データ長8bit、ストップビット長1bit、パリティなし のRS-232C準拠のプロトコルで通信するようになっているようです。(Casio QV remote controlsにリモコンのコントロールコードを含めた詳しい説明があります。) というわけで、以前CASIOのポケコン用に製作したUSBシリアル変換アダプタを利用してPCに接続してみました。制御ソフトとしてはTera Termを利用し、上記の通信条件で接続すると、実際にPCのキー操作でズームやシャッターなどの操作ができることを確認しました。
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コントロールコードの例としては、フォーカスロックが"A"、シャッターが"B"、ズームアウトが"C"、ズームインが"D"などとなっていますが、実際には各アルファベットの大文字を送信すると対応するボタンが押されたことになり、小文字を送信すると離されたことになるようです。このような簡単なコントロール方式なので、PC以外にもシリアルポートをもつポケコンやマイコン(AVRなど)からも簡単にコントロールできそうですし、AVRあたりを使用すればリモコンそのものを自作できてしまいそうですね。これからいろいろ実験してみたいと思います。CASIOのポケコンからの制御についてはJun Amano's Homepageに実際に行った例が掲載されていますので、興味のある方はご覧になってみてください。

最後に少しだけですが撮影サンプルを。こちらは室内で撮影したもの。
屋内サンプル

こちらは曇天ですが屋外です。
屋外サンプル

カメラとしての基本性能も決して悪くはない印象ですね。今週末は出張で犬山市へ行くので、このカメラを持って行っていろいろ撮影してみたいと思います。
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tag : CASIOデジタルカメラQV-4000

OLYMPUS PEN Lite E-PL6 購入!

以前から使用しているOLYMPUSPEN Lite E-PL3ですが、本体とセットになっていた標準ズームレンズ(M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 Ⅱ R)が故障してしまいました。症状は、なぜか望遠側にズームしてシャッターを切ろうとするとピントが合わなくなってしまい「レンズの状態を確認してください」というエラーメッセージが表示されてしまうというものです。仕方がないのでレンズだけ買い替えようと思いましたが、どうせなら最近発売になった電動パンケーキズームレンズ(M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ)を買おうと思いました。しかし、Amazonで見てみると、このレンズ単体で買うのと、型落ち品にはなってしまいますがE-PL6の電動ズームキットを買うのとでは、1万円程度しか違わないことに気づきました。どうしたものかとしばらく悩んだのち、結局E-PL6の電動ズームキットを買ってしまいました。で、届いたのがこれ。今回は純正のソフトケース(CS-14SF)と自動レンズキャップ(LC-37C)、液晶保護フィルム(タッチフォーカス対応ですし)を一緒に買いました。
届いたもの

E-PL6の外箱。
外箱

箱の中身。
箱の中身

中身を取り出したところ。本体、フラッシュ、レンズ(電動パンケーキズームレンズ)、グリップ、ショルダーストラップ、説明書、CD-ROM、バッテリ、充電器、ケーブル類が入っています。
セット内容

付属のレンズ(左)を従来の標準ズームレンズと比べてみました。ほぼ同スペックであるのにも関わらずかなりコンパクトになっています。
新旧ズームレンズ比較

単焦点のパンケーキレンズ(M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8、左)とほぼ同じ厚みです。
単焦点パンケーキレンズとの比較

次に自動開閉レンズカバーを見てみましょう。こちらが表側。
レンズキャップ表側

裏側。小さな突起が出ていて、電源が入るとレンズがせり出すのを検知する仕組みのようです。
レンズキャップ裏側

レンズとキャップを本体に取り付けたところ。
E-PL6

電源をONにしたらこの通り開きます。
電源ON時(1)

ちなみに電源ON時、レンズはこの程度せり出します。
電源ON時(2)

E-PL3(右、単焦点パンケーキレンズ装着中)と並べてみました。大きさはほぼ変わらず、ズームレンズをつけたときの持ち運びやすさはかなり向上しました。E-PL3のほうはせっかくなのでこちらの単焦点レンズを装着して使用していこうと思います。
E-PL6 & E-PL3

こちらがソフトケース。レッドを選びましたが、少し暗めのえんじ色っぽい色です。
ソフトケース

ケース内部。左手前にはバッテリーなどを収められる小物入れがついています。
ソフトケース内部

E-PL6を収めたところ。さすが純正だけあってフィットしています。また、それなりにつくりもしっかりしていますしクッションもある程度きくので安心して使用できそうです。
E-PL6を収めたところ

これからこのカメラをメインに使用していきたいと思いますが、またE-PL3との違いなど気づいたところなどをレビューしていきたいと思います。

こちらのリンクはダブルズームキット(電動パンケーキレンズではない)ですが、今回はEZレンズキットを購入しました。


今回購入したものです。

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SONYのレンズスタイルカメラDSC-QX10を買いました

SONYから発売されている「レンズスタイルカメラ」が気になっていたのですが、自分へのクリスマスプレゼントにと思い年末にDSC-QX10を購入してみました。この「レンズスタイルカメラ」はご存知の方も多いかと思いますが、まるで一眼レフカメラの交換用レンズのような形をしたデジタルカメラです。本体にはシャッターボタンはついていますが液晶モニターなどは一切なく、基本的にはスマホとWiFiで接続することによってスマホ側から操作することになります。DSC-QX10はその中でも最もベーシックなモデルで10倍光学ズームと1890万画素の1/2.3インチ裏面照射型CMOSセンサー(Exmor R)を搭載しています。このほかに上位機種として、30倍光学ズーム搭載のDSC-QX30, 1インチの大型センター搭載のDSC-QX100, レンズ交感式でフラッシュ内蔵のILCE-QX1の3機種がラインアップされています。この中でもILCE-QX1はαシリーズと同等のAPS-Cセンサーを搭載した高性能モデルでかなり興味が惹かれたのですが、私の場合は高画質が必要な場合はE-PL3に任せることにして、今回は価格的にもサイズ的にもお手軽なDSC-QX10を選んでみました。で、届いたのがこれ。一緒に純正ケースLCS-BBMと、Transcendの8GB microSDHCカードも購入しました。
届いたもの

本体はこのように紙製の円筒形のケースに収められいます。
円筒形の箱

セット内容。micro USBケーブルとバッテリ、ストラップ、スマホ取り付け用アタッチメント、説明書類が入っています。ACアダプタは付属しておらず、市販のUSB充電器かPCに接続して充電することになります。
セット内容

QX10本体。机や台などに置いた際に安定するように下部に少し出っ張りがありますが、概ね円筒形をしています。
QX10本体

電池とmicro SDカードこのように裏蓋を外してセットするようになっています。
電池ボックス

QX10にはスマートフォン取り付け用のアタッチメント(右)が付属しています。
アタッチメント

アタッチメントを本体に取り付けたところ。アタッチメントは円板状ですが、このように爪を起こして使用します。
アタッチメントを取り付けたところ

SO-04Eに取り付けたところ。まるでコンデジのような雰囲気になりますね。
スマートフォンに装着

まずは充電です。充電中は電源ボタン横の電源ランプがオレンジ色に点灯します。
充電中

こちらは同購入したキャリングケースです。
キャリングケースの箱

「ソフトケース」となっていますが、けっこう硬めの合皮製です。
ケース本体

さすが純正品だけあってアタッチメントを取り付けた状態でもぴったり収納できます。少しごついのが欠点ではありますが、作りがしっかりしているので持ち歩くのにも安心です。
QX10を収めたところ

今日はとりあえずここまでとして、次回はスマホ(Android, Windows Phone)と実際に接続してみたいと思います。

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Eye-FiとFlickrを連携させる方法

これまで2回にわたってFlickrについて紹介してきました。このFlickrですが、実は以前紹介したEye-Fiとも連携することができ、それによってデジカメで撮影した画像やAndroidスマートフォンで撮影した画像を自動的にFlickrへアップロードすることができます。(この機能はEye-Fi Mobiでは利用できません。Eye-Fi Pro X2を使用する必要があります。) 本日は、その設定方法について書いてみたいと思います。まず、PCでEye-Fi Centerを起動し、左側のペーンの「端末」一覧にある「Eye-Fiカード」の右にある設定アイコン(歯車のアイコン)をクリックします。次に、「写真」タブの「オンライン」タブをクリックすると下のようなオンライン共有の設定画面が表示されます。
Eye-Fi Center オンライン共有設定(1)

この一覧にはFlickrは表示されないので「その他のサイト」をクリックします。すると、以下のように対応する全サービスの一覧が表示されるので、「Flickr」をクリックします。
Eye-Fi Center オンライン共有設定(2)

アカウント設定を入力して「Flickrに接続する」をクリックします。
Flickr設定(1)

Flickrの認証画面(=米Yahoo!の認証画面)が表示されるのでアカウント名とパスワードを入力します。
Flickr設定(2)

「OK, I'LL AUTORIZE IT」をクリックすると設定完了です。
Flickr設定(3)

このようにFlickrを選択できるようになりました。こうしておくと、カメラからEye-Fi Viewへアップロードされた画像は自動的に(PCを起動しなくても)Flickrへ転送されますので、Eye-Fi Viewの保存日数(無料だと7日間)を気にする必要がなくなります。
Eye-Fi Center オンライン共有設定(3)

私の場合はさらに「SO-04E」に対してもFlickrを設定しておきました。こうすることでEye-FiアプリをインストールしたAndroidスマートフォン(この場合はSO-04E)で撮影した画像を自動的にEye-Fi View経由でFlickrへアップロードすることができるようになります。Android用のFlikcr自動アップロードアプリは見つかりませんでしたが、私の場合はこの方法で代用することにしました。前回紹介したアプリと本日のEye-Fi設定で、普段使用するカメラ(E-PL3, SO-04E, Lumia 1020)のいずれで撮影した画像も自動的にFlickrへアップロードされるのでかなり便利です。FlashAirをセットしたIXYだけは一旦PCかスマホを経由させる必要がありますが、これはFlashAirの機能から考えると仕方がないかと思います。しばらくこの状態で使用してみたいと思います。



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オンラインアルバムの比較 (1)

本日で当ブログのアクセス数が10万を超えました。つまらない内容であるにもかかわらずいつも読んでいただきありがとうございます。さて、本題ですが、Kyoro's Room(ブログじゃないほう)で使用する画像を保存したり、自分で撮影した写真をアップロードして、バックアップ目的で使用したりweb上で公開したりしたいと思い、オンラインアルバムサービスについていろいろと調べてみました。(InstagramやFacebookにも画像は保存できますが、こちらはSNSとしての意味合いが強いのでここでは除外しています。)

まず、私が現在アカウントを持っており利用できるサービス(汎用のオンラインストレージも含む)の機能を一覧表にまとめてみました。すべてアルバム(あるいはフォルダ)単位の管理ができ、選択した画像(あるいはアルバム)を公開することが可能になっています。
総容量1枚当たりの制限画像埋め込みアルバム埋め込み
FC2ブログ10GB2MB×
Picasa Web15GB(*1)なし
OneDrive10GB(*2)2GB
Dropbox2GBなし×(*3)×
Yahoo!ボックス5GB(*4)なし××
PlayMemories Online5GB(*5)なし××

(*1) … Gmail, Google Driveと共用。ただし2048×2048ピクセル以下の画像は無制限。
(*2) … カメラバックアップを使用しない場合は7GB
(*3) … 非公式な方法では可能との報告あり
(*4) … プレミアム会員なら50GB
(*5) … 幅1920ピクセル以下は無制限

FC2のサービスはブログのオマケという感じで最も制限が大きいので、使い勝手は今ひとつです。私の希望としてはアルバムを埋め込めればベストと考えているので、本日はこの機能がついたサービスに絞って使い勝手を確認してみたいと思います。このため各サービスにサンプルのアルバムを作り、実際にこのブログ記事に埋め込んでみました。

まずはPicasaから…。アルバムを埋め込むとこのようにサムネイルが表示され、サムネイルをクリックするとアルバム表示のためのwebページが開きます。(※アルバム表示に切り替えると、Googleアカウントに登録された名前が表示されてしまいます。原則としてGoogleは本名での登録を義務付けているので、本名を不特定多数に知られたくない方には向きません。私もそうですので、ここではあえてリンクは削除しています。)
ブログ説明用

画像を1枚だけ埋め込むことも可能です。ちなみにPicasaの画像を埋め込むコードを取得する場合、Google+の画面になってしまうとできないので、「Picasa ウェブ アルバムに戻るには、ここをクリックしてください。」のリンクをクリックして表示を切り替える必要があります。(私はこれがわからずにハマりました…)
送信者 ブログ説明用

次にOneDrive(旧SkyDrive)です。使い勝手はPicasa Webと変わりませんが、Microsoftは必ずしも本名での登録を義務付けていないので、まだ使いやすいと思います。(※うちの環境ではなぜかIEで以下の表示がうまくいきません。スマホのブラウザやFirefoxなら問題ないのですが…。今日はこの記事を書くのに疲れてしまって原因の究明をする気力がありません…。うまく表示できない方、ごめんなさい…。)


画像のみ埋め込む場合はこんな感じです。クリックするとアルバム内の1枚表示に切り替わります。


容量など総合的に考えるとPicasaが最も良さそうですが、やはりネックになるのが本名での登録の強制です。SNSとして使用するならそれでもよいのですが、私の場合はそういうわけではないので、これ以外に何かいいものがないかと探していて見つけたのがFlickrです。こちらは日本語版のサービスはないのですが、なんと1TBもの大容量が無料で使用できます(1枚当たりの容量は200MBまで)。というわけで、上記と同様なことをFlickrでもやってみました。アルバムはこんな感じです。(結局Flickrを採用したのでこちらのアルバム表示は正式版=画像が他よりも多いものになっています。) インラインフレームを使用しているところは他と同じなのですが、なんとフレーム内で画像を切り替えながら表示することができます。何かのはずみでエラーになってしまって見られなくなることがあるのと、多少重いのが難点ではありますが…。


画像一枚ならこんな感じ。
Sonoko_01

こうして3つのサービスを比較してみて、結局Kyoro's RoomではFlickrを採用することにしました。Flickrは容量も大きいのでブログやwebサイトのみならず普段撮影した写真のバックアップにも充分使用できそうです。このことについてはまたゆっくり書きたいと思いますが、次回はとりあえず主なサービスのデジカメやモバイル機器などからの使い勝手について書いてみたいと思います。

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