実行専用ポケコン SHARP PC-V220TC
本日、アクセスカウントが5000を突破しました。いつもつまらない独り言にお付き合いいただき、ありがとうございますm(__)m ちなみに5000カウントを踏んだのは自分だったりします…orz
さて、先日RS-232CレベルコンバータCE-150TMと一緒にSHARPの実行専用ポケコン、PC-V220TCを紹介しました。

これについて少しずつ調べたり試したりしてわかってきたことがあるので、一度簡単にまとめておきたいと思います。PC-V220シリーズは、おそらくPC-E500などと近いアーキテクチャであると推測されており、バリエーションとしてRAMが32KBのPC-V220Aと、64KBのPC-V220Bが代表的です。今回のPC-V220TCはRAMが128KB搭載されているようですが、「東京海上」のロゴが印刷されたりしており、東京海上専用のカスタムモデルなのかもしれません。機能的には、漢字表示(8桁×2行)が可能であり、96×32ドットのグラフィック表示にも対応しています。

以下に、これまで解析できた内容を簡単に書いておきます。
1. メモリの初期化
電池切れでメモリ内容が消去されると、このようなエラー表示になり、電卓としての操作すらできません。

この場合は、[ON]を押しながらリセットを押します(リセットを先に離す)。
[YES]キーを押すとメモリが初期化され、電卓としての使用ができるようになります。

2. 通信モード
[4], [÷]を押しながらリセットすると通信モードになり、プログラムの受信や通信パラメータ設定ができます。
(クロスケーブルとCE-150Tなどを用いてPCのシリアルポートに接続します)

デフォルトの通信パラメータ:9600bps, パリティーなし, 8bit, ストップビット 1bit
改行 CR+LF, EOF 1AH(^Z), フロー制御 RS/CS, シフトコード指定 あり
通信パラメータを揃えてターミナルソフトからBASICプログラムをテキストとして送信できます。
その際、プログラムの途中や終わりに余計な改行が入っていると通信エラーになってしまいます。
送信が終了すると、[CTRL]+[Z]を送信して終了させます。
WindowsのCOMポートの設定例

ターミナルソフト(秀Term)の設定例

3. プログラムの基本
ARUN 命令があると、電源ONとともに実行が開始されます。
まだ試していませんが、AUTOGOTO 命令も使えるかもしれません。
ラベル:*英字で始まる文字列
ファンクションキー(Fn:n=1~4)は、KEY 命令で定義します:KEY n, "文字列"
定義されているファンクションキーを押すと、プログラムの実行中であってもその内容が実行されます。
ARUN で KEY 1,"GOTO *LABEL" + CHR$(13) などと定義するとよいでしょう。
BREAKキー([ON]キー)を無効化したいときは、BREAK OFF 命令を使用します。
4. グラフィック関係
GCURSOR, GPRINT, LINE命令は動作しました。(PC-1360K, PC-E500などに近いと思われます)
5. その他の動作確認できた命令・関数
CLS, LOCATE, PRINT, WAIT, INPUT, INKEY$, ASC, CHR$, GOTO, END, IF~THEN
6. キースキャンコード一覧
F1~F4, ON:なし
OFF:10 YES:231 NO:232 機能:9
R・CM:227 M-:226 M+:225 電卓:230
C・CE:2 ENTER:13
00:228 0:48 1:49 2:50 3:51 4:52
5:53 6:54 7:55 8:56 9:57
%:37 ×:42 ÷:47 +:43 -:45
PC-V510などもほぼ同じ仕様と思われます(開発用リファレンスの内容が全く同じだそうです)。BASICの仕様としてはやはりPC-E500の世代と同等である可能性が高いので、少しずつ動作確認していきたいと思います。
さて、先日RS-232CレベルコンバータCE-150TMと一緒にSHARPの実行専用ポケコン、PC-V220TCを紹介しました。

これについて少しずつ調べたり試したりしてわかってきたことがあるので、一度簡単にまとめておきたいと思います。PC-V220シリーズは、おそらくPC-E500などと近いアーキテクチャであると推測されており、バリエーションとしてRAMが32KBのPC-V220Aと、64KBのPC-V220Bが代表的です。今回のPC-V220TCはRAMが128KB搭載されているようですが、「東京海上」のロゴが印刷されたりしており、東京海上専用のカスタムモデルなのかもしれません。機能的には、漢字表示(8桁×2行)が可能であり、96×32ドットのグラフィック表示にも対応しています。

以下に、これまで解析できた内容を簡単に書いておきます。
1. メモリの初期化
電池切れでメモリ内容が消去されると、このようなエラー表示になり、電卓としての操作すらできません。

この場合は、[ON]を押しながらリセットを押します(リセットを先に離す)。
[YES]キーを押すとメモリが初期化され、電卓としての使用ができるようになります。

2. 通信モード
[4], [÷]を押しながらリセットすると通信モードになり、プログラムの受信や通信パラメータ設定ができます。
(クロスケーブルとCE-150Tなどを用いてPCのシリアルポートに接続します)

デフォルトの通信パラメータ:9600bps, パリティーなし, 8bit, ストップビット 1bit
改行 CR+LF, EOF 1AH(^Z), フロー制御 RS/CS, シフトコード指定 あり
通信パラメータを揃えてターミナルソフトからBASICプログラムをテキストとして送信できます。
その際、プログラムの途中や終わりに余計な改行が入っていると通信エラーになってしまいます。
送信が終了すると、[CTRL]+[Z]を送信して終了させます。
WindowsのCOMポートの設定例

ターミナルソフト(秀Term)の設定例

3. プログラムの基本
ARUN 命令があると、電源ONとともに実行が開始されます。
まだ試していませんが、AUTOGOTO 命令も使えるかもしれません。
ラベル:*英字で始まる文字列
ファンクションキー(Fn:n=1~4)は、KEY 命令で定義します:KEY n, "文字列"
定義されているファンクションキーを押すと、プログラムの実行中であってもその内容が実行されます。
ARUN で KEY 1,"GOTO *LABEL" + CHR$(13) などと定義するとよいでしょう。
BREAKキー([ON]キー)を無効化したいときは、BREAK OFF 命令を使用します。
4. グラフィック関係
GCURSOR, GPRINT, LINE命令は動作しました。(PC-1360K, PC-E500などに近いと思われます)
5. その他の動作確認できた命令・関数
CLS, LOCATE, PRINT, WAIT, INPUT, INKEY$, ASC, CHR$, GOTO, END, IF~THEN
6. キースキャンコード一覧
F1~F4, ON:なし
OFF:10 YES:231 NO:232 機能:9
R・CM:227 M-:226 M+:225 電卓:230
C・CE:2 ENTER:13
00:228 0:48 1:49 2:50 3:51 4:52
5:53 6:54 7:55 8:56 9:57
%:37 ×:42 ÷:47 +:43 -:45
PC-V510などもほぼ同じ仕様と思われます(開発用リファレンスの内容が全く同じだそうです)。BASICの仕様としてはやはりPC-E500の世代と同等である可能性が高いので、少しずつ動作確認していきたいと思います。
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