アップスキャンコンバータを買ってみました
我が家のPCルームには、動画編集のためにビデオデッキが置いてあります。上が三菱のS-VHSビデオHV-BS88, 下がSONYのDV/S-VHSダブルビデオWV-DR7です。

すでにVHSビデオテープはすべてデジタル化が完了しているため、現在はDVをIEEE1394経由でPCに取り込むだけとなっているのですが、他にアナログビデオデッキを置く場所も確保できないためこのままになっています。これまではこのようなアナログソースを再生するためにアナログキャプチャ可能なビデオキャプチャカード(Canopus MTV-1200HX, BMD Intensity Pro)を利用していましたが、MTV-1200HXはメインPCを更新した際にASRcock P67 Pro3との相性が悪く手放してしまいました。また、Intensity Proのほうは寝室に置いてあるBDレコーダからの静止画キャプチャを可能にするために(もちろんGame Switchをかませています)寝室のPCに移動させてしまいました。しかし、頻度は減ったとはいえアナログソースの確認をしたいことがあるので、アップスキャンコンバータを買ってみました。
買ったのは、AREAというブランドの、UP KING SD-VSC1というものです。

AVセレクタのS-Video出力をSD-VSC1のS-Video入力に、SD-VSC1のアナログRGB出力をモニタのアナログRGB入力にそれぞれ接続します。電源は"Menu"キーの長押しでOn/Offできるようになっていますが、Offにしていても電源ランプが点滅して本体は少し熱を持っており、Offにする意味はあまりないかもしれません。"Menu"キーでモニタの設定を16:9, 1920x1080 60Hzに設定すると、無事に映るようになりました。S1/S2ビデオ信号のアスペクト比を認識できないようで、4:3の映像でもフルスクリーンで映ってしまいますが、安い製品なので仕方がないところでしょうか。

機能は限られており、操作性も今一つではありますが、私の目的にはこれで十分でした。価格も安いですし、LCDモニタにアナログビデオ信号を入力したい方は検討してみてはいかがでしょうか。

すでにVHSビデオテープはすべてデジタル化が完了しているため、現在はDVをIEEE1394経由でPCに取り込むだけとなっているのですが、他にアナログビデオデッキを置く場所も確保できないためこのままになっています。これまではこのようなアナログソースを再生するためにアナログキャプチャ可能なビデオキャプチャカード(Canopus MTV-1200HX, BMD Intensity Pro)を利用していましたが、MTV-1200HXはメインPCを更新した際にASRcock P67 Pro3との相性が悪く手放してしまいました。また、Intensity Proのほうは寝室に置いてあるBDレコーダからの静止画キャプチャを可能にするために(もちろんGame Switchをかませています)寝室のPCに移動させてしまいました。しかし、頻度は減ったとはいえアナログソースの確認をしたいことがあるので、アップスキャンコンバータを買ってみました。
買ったのは、AREAというブランドの、UP KING SD-VSC1というものです。

AVセレクタのS-Video出力をSD-VSC1のS-Video入力に、SD-VSC1のアナログRGB出力をモニタのアナログRGB入力にそれぞれ接続します。電源は"Menu"キーの長押しでOn/Offできるようになっていますが、Offにしていても電源ランプが点滅して本体は少し熱を持っており、Offにする意味はあまりないかもしれません。"Menu"キーでモニタの設定を16:9, 1920x1080 60Hzに設定すると、無事に映るようになりました。S1/S2ビデオ信号のアスペクト比を認識できないようで、4:3の映像でもフルスクリーンで映ってしまいますが、安い製品なので仕方がないところでしょうか。

機能は限られており、操作性も今一つではありますが、私の目的にはこれで十分でした。価格も安いですし、LCDモニタにアナログビデオ信号を入力したい方は検討してみてはいかがでしょうか。
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Jornada 690をポケコンに! - コマンドシェルとBASICの導入
今回、出張に備えて環境整備を行ってきたJornada 690ですが、Windows CE用のBASICインタプリタを見つけました。もともとはCASIOのCassiopeia A-51用に開発されており、その名も"Cassiopeia A-51 Basic"です。このアプリは画面出力にConsole for CEというモジュールを利用していますが、これはKCTRL.DLLという、もともとは英語版のWindows CEで日本語対応のアプリを制作するために開発されたDLLを用いて画面出力を行うモジュールです。汎用性の高いKCTRL.DLLとConsoleを利用しているということは、A51のハードウェアに密着したプログラミングをしているとは思えないので、同じSH-3を搭載しているJornadaでも動作する可能性が高いと思い、試してみることにしました。(今回の内容を実行するにはMS-DOSなどテキストベースのOSの知識が必要です。)
まずはKCTRL.DLLを伊藤様のサイト、Mobile Computer Software GalleryからV0.28をダウンロードします。英語版OS用のものは別途フォントを組み込む必要がありますが、日本語OS用のものはシステムフォントを使うため不要です。アーカイブ内の HPC\JP\SH3\KCTRL.dll をCFまたはActiveSync経由でJornadaの \Windows フォルダにコピーしてください。コピーする際には、エクスプローラのオプションでDLLを表示する設定にしておかないと苦労すると思います。

次に、Console for CEの準備です。同じく伊藤様のサイトのこちらからV0.28をダウンロードします。(トップページからのたどり方がわからず、ダウンロードページへ直接リンクさせていただきました。) アーカイブ内のファイルを同様に \Windows にコピーしてください。これでコマンドシェルのceshell.exeや、その他のConsole対応アプリケーションが動作するようになるはずです。(Windows CEで遊ぼうのサイトに、いろいろなコマンドラインツールがあります。)
では、ここまでで一旦動作確認をしてみましょう。スタートメニューから「ファイル名を指定して実行」を選択し、"ceshell.exe"と入力して「OK」をタップしてください。

CEShellが起動すれば成功です。これでConsole for CE対応アプリケーションが動作する環境が整いました。

ちなみに、このCEShellのコマンドラインからアプリケーションを起動するためには環境変数PATHを設定しておく必要があります。これにはAUTOEXEC.CEというバッチファイルを作成してH/PCのルートフォルダに置いておく必要があります(CEShellの起動時にAUTOEXEC.CEが自動的に実行されます)。内容は、例えば下記のようにします。
set path=\;\Windows;\Program Files\アクセサリ
これでCEShellのコマンドラインからConsole for CE対応アプリケーション(および通常のWindows CEアプリケーション)を起動できるようになります。この作業をして気づいたのですが、以前紹介したSuperEditor F99にはルートフォルダ(\)に保存したファイルを開くことができないというバグがあるようです。保存のほうはできるのですが…。このため、他のエディタもインストールしておいたほうがよさそうです。今回はKCTRL.DLLおよびConsole for CEの作者である伊藤様作のKNoteを使用してみることにしました。このエディタもKCTRL.DLLが必要です。伊藤様のサイトからH/PC Pro(Windows CE 2.11)用のKNoteをダウンロードし、アーカイブ内のKNOTE.EXEをJornadaの適当なフォルダにコピーすればOKです。
このエディタは左側にファイルウィンドウを備えており、そこからファイルを選択する方式になっています。また、よく使うフォルダを登録しておくことができるようになっており、なかなか便利です。なお、コマンドラインパラメータは指定しても無視されるようですので、SuperEditor F99やPocket Wordと必要に応じて使い分けるとよいでしょう。ちなみに日本語入力の際には入力ウィンドウが別に開く(インライン変換ではない)方式となっていますが、これはKCTRL.DLL対応(=英語版OSでも動作する)アプリケーションである以上仕方がないことだと思います。

さて、ここからが本番です(前ふりが長すぎ…?)。Cassiopeia A-51 BasicをVectorからダウンロードします。アーカイブ内の a51bas02\a51 フォルダ内のa51bas.exeを \Windows かAUTOEXEC.CEでパスを通したフォルダにコピーします。画面は起動したところ。

SmallTweakを用いて.BASファイルをA51BAS.EXEに関連付けておくと、.BASファイルをダブルタップするだけで実行できるようになり便利です。アーカイブ内の a51bas02\a51\basic フォルダにはサンプルプログラムが入っているので、フォルダごとCFにコピーしておきましょう。ただし、これらのプログラムの中にはCFのパスを"\Storage Card"に決め打ちしているものがありますので、そこを修正する必要があります。
html形式のマニュアルもついており、Pocket IEでも参照できるので、これもCFなどにコピーしておくとよいと思います。マニュアルを見てもよくわからなかったのは、editコマンドの挙動です。SuperEditor F99を".txt"と関連付けていてもうまくエディタと連動しません。A-51 Basic側の問題なのか、F99側の問題なのかはよくわかりませんが…。とりあえず現状では予めエディタでプログラムを書いて保存しておくしかなさそうですね。
これでJornadaもポケコンのように使用できるようになりました。OmniSolveが手に入らない今、簡単なプログラム計算を行うのにこれで代用できそうですね。興味のある方はぜひダウンロードしてみてください。
まずはKCTRL.DLLを伊藤様のサイト、Mobile Computer Software GalleryからV0.28をダウンロードします。英語版OS用のものは別途フォントを組み込む必要がありますが、日本語OS用のものはシステムフォントを使うため不要です。アーカイブ内の HPC\JP\SH3\KCTRL.dll をCFまたはActiveSync経由でJornadaの \Windows フォルダにコピーしてください。コピーする際には、エクスプローラのオプションでDLLを表示する設定にしておかないと苦労すると思います。

次に、Console for CEの準備です。同じく伊藤様のサイトのこちらからV0.28をダウンロードします。(トップページからのたどり方がわからず、ダウンロードページへ直接リンクさせていただきました。) アーカイブ内のファイルを同様に \Windows にコピーしてください。これでコマンドシェルのceshell.exeや、その他のConsole対応アプリケーションが動作するようになるはずです。(Windows CEで遊ぼうのサイトに、いろいろなコマンドラインツールがあります。)
では、ここまでで一旦動作確認をしてみましょう。スタートメニューから「ファイル名を指定して実行」を選択し、"ceshell.exe"と入力して「OK」をタップしてください。

CEShellが起動すれば成功です。これでConsole for CE対応アプリケーションが動作する環境が整いました。

ちなみに、このCEShellのコマンドラインからアプリケーションを起動するためには環境変数PATHを設定しておく必要があります。これにはAUTOEXEC.CEというバッチファイルを作成してH/PCのルートフォルダに置いておく必要があります(CEShellの起動時にAUTOEXEC.CEが自動的に実行されます)。内容は、例えば下記のようにします。
set path=\;\Windows;\Program Files\アクセサリ
これでCEShellのコマンドラインからConsole for CE対応アプリケーション(および通常のWindows CEアプリケーション)を起動できるようになります。この作業をして気づいたのですが、以前紹介したSuperEditor F99にはルートフォルダ(\)に保存したファイルを開くことができないというバグがあるようです。保存のほうはできるのですが…。このため、他のエディタもインストールしておいたほうがよさそうです。今回はKCTRL.DLLおよびConsole for CEの作者である伊藤様作のKNoteを使用してみることにしました。このエディタもKCTRL.DLLが必要です。伊藤様のサイトからH/PC Pro(Windows CE 2.11)用のKNoteをダウンロードし、アーカイブ内のKNOTE.EXEをJornadaの適当なフォルダにコピーすればOKです。
このエディタは左側にファイルウィンドウを備えており、そこからファイルを選択する方式になっています。また、よく使うフォルダを登録しておくことができるようになっており、なかなか便利です。なお、コマンドラインパラメータは指定しても無視されるようですので、SuperEditor F99やPocket Wordと必要に応じて使い分けるとよいでしょう。ちなみに日本語入力の際には入力ウィンドウが別に開く(インライン変換ではない)方式となっていますが、これはKCTRL.DLL対応(=英語版OSでも動作する)アプリケーションである以上仕方がないことだと思います。

さて、ここからが本番です(前ふりが長すぎ…?)。Cassiopeia A-51 BasicをVectorからダウンロードします。アーカイブ内の a51bas02\a51 フォルダ内のa51bas.exeを \Windows かAUTOEXEC.CEでパスを通したフォルダにコピーします。画面は起動したところ。

SmallTweakを用いて.BASファイルをA51BAS.EXEに関連付けておくと、.BASファイルをダブルタップするだけで実行できるようになり便利です。アーカイブ内の a51bas02\a51\basic フォルダにはサンプルプログラムが入っているので、フォルダごとCFにコピーしておきましょう。ただし、これらのプログラムの中にはCFのパスを"\Storage Card"に決め打ちしているものがありますので、そこを修正する必要があります。
html形式のマニュアルもついており、Pocket IEでも参照できるので、これもCFなどにコピーしておくとよいと思います。マニュアルを見てもよくわからなかったのは、editコマンドの挙動です。SuperEditor F99を".txt"と関連付けていてもうまくエディタと連動しません。A-51 Basic側の問題なのか、F99側の問題なのかはよくわかりませんが…。とりあえず現状では予めエディタでプログラムを書いて保存しておくしかなさそうですね。
これでJornadaもポケコンのように使用できるようになりました。OmniSolveが手に入らない今、簡単なプログラム計算を行うのにこれで代用できそうですね。興味のある方はぜひダウンロードしてみてください。
※本サイトで紹介する内容は、すべて個人的研究の範囲内で行っていることです。ここに書かれた内容を実行したことによる、データ(クラウド上を含む)・ソフトウェア・ハードウェアの障害および金銭的損害について、私が責任を負うことはできません。重要なデータはあらかじめバックアップを行い、内容を十分に理解したうえで、ご自身の責任の下で行ってください。 |
PC-1501を手に入れたのですが…
以前、SHARPのポケコンPC-1500を紹介しましたが、その上位機種にPC-1501というものがあります。違いはRAMの容量のみであり、PC-1500が3.5KBであるのに対し、PC-1501では8.5KB搭載されています。今回PC-1501を手に入れ、いちおう動作品とのことだったのですが、液漏れなのか何なのかよくわかりませんが内部からサビっぽい粉末が大量に出てきてそのまま使用するのは困難な状態でした。そこで、とりあえず分解してみることにしました。写真は基板を取り出した後の筐体です。内部に茶色の粉末がびっしりついています。

最初はケースを洗浄して使用することを考えましたが、ケース表面にもサビのようなものがついており、こすっても取れない状態でした。

基板にも茶色の粉末は付着していましたが、意外ときれいな状態で、腐蝕もあまり目立ちませんでした。あの茶色の粉末が電解液だとしたら、どうして基板がこの程度で済んだのかとっても不思議です。いったいこのPC-1501には何が起こっていたのでしょうか!? 基板についている粉末はダメもとで水道水で洗い流し、数日間よく乾かしました。写真は洗った後の状態です。(洗った後は完全に乾燥するまでは電源に接続してはいけません。そもそも電子機器を水洗いするのは本来はお勧めしません。今回はダメもとでやってみてたまたまうまくいきましたが…。)

DCコネクタもサビて真っ黒になっており、交換したほうがよさそうです。

以前CE-150を入手したときについてきた不動品のPC-1500です。今回はこれの筐体にPC-1501の基板を収めることを考えました。ついでにDCコネクタもこのPC-1500から移植することにします。

この2機種の基板を並べてみました。左側がPC-1500, 右側がPC-1501です。大体の部品配置は同じですが、PC-1500のほうがジャンパが多く、使用されているRAMチップが異なっています。PC-1500では6116(2048w×8bit)が一つとTC5514(1024w×4bit, 2114のCMOS版のようです)が2つで合計3KB, これにLCDコントローラ内のRAMを合わせて3.5KBとなっています。これに対してPC-1501では、6116(2048w×8bit)が4個で合計8KBとLCDコントローラを合わせて8.5KBとなっています。PC-1500の発売当時は6116が高価だったのでしょうね。ねじ穴などは全く同じなので、交換できそうです。

組み立て終わったところ。ACアダプタを接続すると、無事に起動しました。余ったPC-1500の基板は引き続き部品取り用に残しておきます。液晶モジュールなどはまだまだ使えそうですしね。

上記のPC-1500に付属していた8KBのRAMモジュール、CE-155です。これも取り付けることにしました。RAMはこれで合計16.5KBとなるはずです。

CE-155を取り付けてNEW0を実行し、MEMでメモリ容量を表示したところ。フリーエリアが約14KB確保できました。以前から所有しているPC-1500+CE-157の約6KBと比べると倍以上ですね。

このPC-1500のガワをかぶったPC-1501、紛らわしいので個人的に"PC-1500B"と呼ぶことにしました。PC-1500Aが海外版のPC-1501なので、それにちなんでということで…(汗)。もともと所有しているPC-1500が少しくたびれてきている(コンデンサが傷んできたのか、液晶表示が薄くなることがある)ので、こちらを主力にしていこうと思います。このままではカナが使えないので、CE-155をカナモジュールCE-157と交換するか、あるいは何とかしてカナテープCE-156を入手するか…これからの検討課題ですね。

最初はケースを洗浄して使用することを考えましたが、ケース表面にもサビのようなものがついており、こすっても取れない状態でした。

基板にも茶色の粉末は付着していましたが、意外ときれいな状態で、腐蝕もあまり目立ちませんでした。あの茶色の粉末が電解液だとしたら、どうして基板がこの程度で済んだのかとっても不思議です。いったいこのPC-1501には何が起こっていたのでしょうか!? 基板についている粉末はダメもとで水道水で洗い流し、数日間よく乾かしました。写真は洗った後の状態です。(洗った後は完全に乾燥するまでは電源に接続してはいけません。そもそも電子機器を水洗いするのは本来はお勧めしません。今回はダメもとでやってみてたまたまうまくいきましたが…。)

DCコネクタもサビて真っ黒になっており、交換したほうがよさそうです。

以前CE-150を入手したときについてきた不動品のPC-1500です。今回はこれの筐体にPC-1501の基板を収めることを考えました。ついでにDCコネクタもこのPC-1500から移植することにします。

この2機種の基板を並べてみました。左側がPC-1500, 右側がPC-1501です。大体の部品配置は同じですが、PC-1500のほうがジャンパが多く、使用されているRAMチップが異なっています。PC-1500では6116(2048w×8bit)が一つとTC5514(1024w×4bit, 2114のCMOS版のようです)が2つで合計3KB, これにLCDコントローラ内のRAMを合わせて3.5KBとなっています。これに対してPC-1501では、6116(2048w×8bit)が4個で合計8KBとLCDコントローラを合わせて8.5KBとなっています。PC-1500の発売当時は6116が高価だったのでしょうね。ねじ穴などは全く同じなので、交換できそうです。

組み立て終わったところ。ACアダプタを接続すると、無事に起動しました。余ったPC-1500の基板は引き続き部品取り用に残しておきます。液晶モジュールなどはまだまだ使えそうですしね。

上記のPC-1500に付属していた8KBのRAMモジュール、CE-155です。これも取り付けることにしました。RAMはこれで合計16.5KBとなるはずです。

CE-155を取り付けてNEW0を実行し、MEMでメモリ容量を表示したところ。フリーエリアが約14KB確保できました。以前から所有しているPC-1500+CE-157の約6KBと比べると倍以上ですね。

このPC-1500のガワをかぶったPC-1501、紛らわしいので個人的に"PC-1500B"と呼ぶことにしました。PC-1500Aが海外版のPC-1501なので、それにちなんでということで…(汗)。もともと所有しているPC-1500が少しくたびれてきている(コンデンサが傷んできたのか、液晶表示が薄くなることがある)ので、こちらを主力にしていこうと思います。このままではカナが使えないので、CE-155をカナモジュールCE-157と交換するか、あるいは何とかしてカナテープCE-156を入手するか…これからの検討課題ですね。
※本サイトで紹介する内容は、すべて個人的研究の範囲内で行っていることです。ここに書かれた内容を実行したことによる、データ(クラウド上を含む)・ソフトウェア・ハードウェアの障害および金銭的損害について、私が責任を負うことはできません。重要なデータはあらかじめバックアップを行い、内容を十分に理解したうえで、ご自身の責任の下で行ってください。 |
CASIO fx-360MT
CASIO fx-360MT (TURBO-FX)は少し前の学校教育用の関数電卓で、同等の一般向け機種はfx-690v (SUPER-FX)かと思われます。また、マニュアルが手元にないためあまり確信は持てないのですが、キーの刻印などを見る限り、fx-3600P/Pv(Pvのマニュアルはこちらからダウンロードできます)などに近いのではないかと思われます。簡単なプログラム機能を搭載しており、30ステップまでのプログラムを入力可能です。電源はボタン電池と太陽電池の2電源方式ですが、ユーザー側での電池交換はできないことになっているようです(fx-3600Pvのマニュアルには、電池が切れたら代理店に持ち込むようにとの記述があります)。一見これといった特徴のなさそうな電卓に見えますが、なぜがオークションでは非常に人気が高く、5000円以上の値がつくこともしばしばあります。必要十分な機能と大きく打ちやすいキーが人気の秘密でしょうか…?

私が入手したものはボタン電池は切れており、暗いところでは使用できなくなっていました。そこで、webで検索した情報をもとに電池を交換してみることにしました。写真は裏ぶたを止めてあるねじをすべて外し、開けてみたところですが、右上にボタン電池が見えます。下のほうにはHD62021というチップが見えますが、このころのカシオのポケコンや電卓はだいたい日立製のHD61xxx/HD62xxxという型番のチップを搭載していますね。

電池を固定しているねじを外せば交換できます。GR927という電池が搭載されていますが、これは手に入らないので互換品のSR927/927Wを利用します。927SWというのもあるようですが、927/927Wのほうが大きな電流が流せるようなので(なぜか927SWのほうが価格は高めですが…)こちらのほうがいいようです。プラスを下にしてセットし、元通りねじを締めれば完了です。これで無事に暗いところでも使えるようになりました。ちなみにこの機種は、同じく2電源方式のSHARP EL-566Eなどと異なり電源OFFキーがありません。電池を少しでも持たせるために電源を切りたいときは、[3][+][-]の3つのキーを左から順に早く打てば切ることができます。タイミングが難しく、なかなかうまくいかないときもありますが…。

プログラムは一組のみで、[MODE][EXP]で入力(LRN)モード、[MODE][.]で実行(RUN)モードとなります。プログラムをクリアするにはLRNモードで[SHIFT][PCL]と操作します。計算式以外にプログラムで利用できる命令は以下のもののみで、あまり複雑なことはできません。言語仕様としてはFX-601P/602P/603Pのものを大幅に簡略化したような感じで、できることとしてはSHARPのEL-5020に近い感じですね。
[RTN] プログラムの最初に戻る
[HLT] 途中結果を表示して一時停止。[RUN]キーで実行再開。
[ENT] 入力を求めて一時停止。[RUN]キーで実行再開。(ENT命令の次に省略時の数値を置く)
[x>0] 直前の数値が正ならば最初に戻る、0以下なら次の命令を実行
[x≦M] 直前の数値がMメモリ以下ならば先頭に戻る、Mメモリより大きければ次の命令を実行
プログラム実行はRUNモードで[RUN]キーを押します。
メモリは独立メモリ(M)のほか、「定数メモリ」というものがあり、K1~K6と表されます。使い方はSHARPのEL-5002などのメモリと同様で、[Kin] n でKnに代入([STO]と同様)、[Kout] n でKnを呼出([RCL]と同様)、[X⇔K] n で表示内容(Xレジスタ)とKnの内容を交換する、となっています。また、HP-15CやHP-41Cと同様、メモリに対する四則演算も可能であり、下記のように使用します。
[Kin] [+] n : 直前の数値をKnに加算(M+ と同様)
[Kin] [-] n : 直前の数値をKnから減算(M- と同様)
[Kin] [×] n : 直前の数値をKnに乗算
[Kin] [÷] n : 直前の数値でKnを除算
こうして操作体系を見てみると、少ないプログラムステップで複雑なことができるように工夫されているようにも思えます。このような機種でプログラミングを行うものいい頭の体操になるかもしれません。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
今回は左側の電池を使用しました。

私が入手したものはボタン電池は切れており、暗いところでは使用できなくなっていました。そこで、webで検索した情報をもとに電池を交換してみることにしました。写真は裏ぶたを止めてあるねじをすべて外し、開けてみたところですが、右上にボタン電池が見えます。下のほうにはHD62021というチップが見えますが、このころのカシオのポケコンや電卓はだいたい日立製のHD61xxx/HD62xxxという型番のチップを搭載していますね。

電池を固定しているねじを外せば交換できます。GR927という電池が搭載されていますが、これは手に入らないので互換品のSR927/927Wを利用します。927SWというのもあるようですが、927/927Wのほうが大きな電流が流せるようなので(なぜか927SWのほうが価格は高めですが…)こちらのほうがいいようです。プラスを下にしてセットし、元通りねじを締めれば完了です。これで無事に暗いところでも使えるようになりました。ちなみにこの機種は、同じく2電源方式のSHARP EL-566Eなどと異なり電源OFFキーがありません。電池を少しでも持たせるために電源を切りたいときは、[3][+][-]の3つのキーを左から順に早く打てば切ることができます。タイミングが難しく、なかなかうまくいかないときもありますが…。

プログラムは一組のみで、[MODE][EXP]で入力(LRN)モード、[MODE][.]で実行(RUN)モードとなります。プログラムをクリアするにはLRNモードで[SHIFT][PCL]と操作します。計算式以外にプログラムで利用できる命令は以下のもののみで、あまり複雑なことはできません。言語仕様としてはFX-601P/602P/603Pのものを大幅に簡略化したような感じで、できることとしてはSHARPのEL-5020に近い感じですね。
[RTN] プログラムの最初に戻る
[HLT] 途中結果を表示して一時停止。[RUN]キーで実行再開。
[ENT] 入力を求めて一時停止。[RUN]キーで実行再開。(ENT命令の次に省略時の数値を置く)
[x>0] 直前の数値が正ならば最初に戻る、0以下なら次の命令を実行
[x≦M] 直前の数値がMメモリ以下ならば先頭に戻る、Mメモリより大きければ次の命令を実行
プログラム実行はRUNモードで[RUN]キーを押します。
メモリは独立メモリ(M)のほか、「定数メモリ」というものがあり、K1~K6と表されます。使い方はSHARPのEL-5002などのメモリと同様で、[Kin] n でKnに代入([STO]と同様)、[Kout] n でKnを呼出([RCL]と同様)、[X⇔K] n で表示内容(Xレジスタ)とKnの内容を交換する、となっています。また、HP-15CやHP-41Cと同様、メモリに対する四則演算も可能であり、下記のように使用します。
[Kin] [+] n : 直前の数値をKnに加算(M+ と同様)
[Kin] [-] n : 直前の数値をKnから減算(M- と同様)
[Kin] [×] n : 直前の数値をKnに乗算
[Kin] [÷] n : 直前の数値でKnを除算
こうして操作体系を見てみると、少ないプログラムステップで複雑なことができるように工夫されているようにも思えます。このような機種でプログラミングを行うものいい頭の体操になるかもしれません。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
今回は左側の電池を使用しました。
CASIO FX-702P & FA-2
今日は再び古い計算機紹介に戻ります。本日紹介するのはCASIOのFX-702Pです。これはCASIO初のBASICでプログラム可能なポケコンであり、SHARPのPC-1210/1211に対抗して、その型番からもわかる通りFX-601P/602Pの上位機種として発売されました。以前紹介したFX-801PはこのFX-702Pに感熱プリンタとマイクロカセットレコーダを一体化した機種になりますが、それ以外のスペックはほぼ同等です。FX-702P/801Pはハードウェア的にもFX-601P/602Pと共通性が高く、同じチップセット(HD43190+HD43191)を中心に構成されています。また、FX-702PとFX-601P/602Pは同じ規格の外部コネクタを備えており、共通のオプションを接続することができました。FX-702Pの後継機種はPB-100やFX-700Pなどかと思われますが、周辺機器やBASICの仕様などはかなり変わってしまうことになります。
FX-702PはFX-801Pとは異なりABC順のキー配列となっています。また、FX-801Pと同様、"PERSONAL COMPUTER"ではなく"PROGRAMMABLE CALCULATOR"と書かれています。

カセットインターフェースのFA-2を接続したところ。

FA-2はこの通りFX-601Pを接続することもできます。

FX-702PはSHARPのPC-1210/1211とは異なり、液晶漏れしている機体はほとんどありません。価格も手ごろで出ていますし、草創期のポケコンを完動品で手にしてみたいという方は、ぜひ手にしてみてはいかがでしょうか。
FX-702PはFX-801Pとは異なりABC順のキー配列となっています。また、FX-801Pと同様、"PERSONAL COMPUTER"ではなく"PROGRAMMABLE CALCULATOR"と書かれています。

カセットインターフェースのFA-2を接続したところ。

FA-2はこの通りFX-601Pを接続することもできます。

FX-702PはSHARPのPC-1210/1211とは異なり、液晶漏れしている機体はほとんどありません。価格も手ごろで出ていますし、草創期のポケコンを完動品で手にしてみたいという方は、ぜひ手にしてみてはいかがでしょうか。
広島出張記
無事に広島出張から帰ってきました。今回はN-04B + Jornada 690をメインで使用し、Xperiaは持っていかないつもりだったのですが、よくよく考えたら新幹線をEX-ICサービスで予約してしまっていたので、Xperiaを置いていくわけにはいきませんでした…(汗)

新幹線で広島に着くと、駅前から路面電車の「広島電鉄」を利用しました。広島電鉄はJR西日本のICOCAが利用できるということだったので、すっかりSuicaも使える気になってしまってXperiaで車内のICカードリーダーにタッチするとエラーに…駅員さんに「Suicaは使えないんですよ」と言われてしまいました。つまり、広島電鉄は広島県内だけで利用できる「PASPY(パスピー)」というICカードを採用していますが、PASPYエリアでICOCAが利用できるというだけで、全国ICカード相互利用には加入していないというわけでした。ICOCAなら以前使用していたものが家にあったので、持っていったらよかった…(泣)
広島電鉄には最新型の車両もありますが、今はなき京都市電や大阪市電などから譲り受けたレトロ車両も走っています。写真はもと大阪市電の車両です。

車内には、大阪市電から譲り受けたとの銘板が取り付けてありました。左側のロゴマークは今でも大阪の地下鉄車両についていますね。

食事はもちろん(?)広島風お好み焼きにしました。広島風お好み焼きといえば、焼きそばとねぎが入っているイメージが強いのですが、間違った先入観だったらどうしよう…!?

そして帰りの駅弁は「夫婦あなごご飯」にしました。あなごも広島名物のようです。

肝心のJornadaとN-04Bの使用感ですが、JornadaはやはりN-08Bに比べてキーは打ちやすいと思いました。漢字変換も、N-08Bに比べて基本的な専門用語などはある程度入っており、入力の際のストレスは少な目でした。いざとなれば手書きで漢字を入力することもできますしね。唯一の欠点は、変換の候補一覧が出ず、インラインで次候補・前候補を順に表示することしかできないことかな…。
Jornadaのバッテリの持ちは思ったより良く、1日使用して(時々メモを取る程度)、半分程度までしか減りませんでした。バッテリは予備を含めて2つあるので、3-4日間の出張ならACアダプタはいらなさそうです。このころのPDAはUSB充電ができず、大きなACアダプタが要ったんですよね…。動作のほうもN-08Bよりも軽快な印象で、これならいろいろ活用できそうだと思いました。

スケジュール管理も、JornadaのHPビューアとリマインダのiモードメール転送で実用的に利用できました。ただ、iモードに転送される際、一部の文字が消えてしまって内容はわかりにくくなってしまいましたが…。

この組み合わせではPDFファイルの閲覧ができないと思っていたのですが、よくよく考えたらN-04BにはAdobe Reader LEが搭載されていて、これを使えば読めるのでした。

こんな感じで、思ったよりも不自由は感じませんでした。今後も時々この組み合わせで利用してみたいと思います。

新幹線で広島に着くと、駅前から路面電車の「広島電鉄」を利用しました。広島電鉄はJR西日本のICOCAが利用できるということだったので、すっかりSuicaも使える気になってしまってXperiaで車内のICカードリーダーにタッチするとエラーに…駅員さんに「Suicaは使えないんですよ」と言われてしまいました。つまり、広島電鉄は広島県内だけで利用できる「PASPY(パスピー)」というICカードを採用していますが、PASPYエリアでICOCAが利用できるというだけで、全国ICカード相互利用には加入していないというわけでした。ICOCAなら以前使用していたものが家にあったので、持っていったらよかった…(泣)
広島電鉄には最新型の車両もありますが、今はなき京都市電や大阪市電などから譲り受けたレトロ車両も走っています。写真はもと大阪市電の車両です。

車内には、大阪市電から譲り受けたとの銘板が取り付けてありました。左側のロゴマークは今でも大阪の地下鉄車両についていますね。

食事はもちろん(?)広島風お好み焼きにしました。広島風お好み焼きといえば、焼きそばとねぎが入っているイメージが強いのですが、間違った先入観だったらどうしよう…!?

そして帰りの駅弁は「夫婦あなごご飯」にしました。あなごも広島名物のようです。

肝心のJornadaとN-04Bの使用感ですが、JornadaはやはりN-08Bに比べてキーは打ちやすいと思いました。漢字変換も、N-08Bに比べて基本的な専門用語などはある程度入っており、入力の際のストレスは少な目でした。いざとなれば手書きで漢字を入力することもできますしね。唯一の欠点は、変換の候補一覧が出ず、インラインで次候補・前候補を順に表示することしかできないことかな…。
Jornadaのバッテリの持ちは思ったより良く、1日使用して(時々メモを取る程度)、半分程度までしか減りませんでした。バッテリは予備を含めて2つあるので、3-4日間の出張ならACアダプタはいらなさそうです。このころのPDAはUSB充電ができず、大きなACアダプタが要ったんですよね…。動作のほうもN-08Bよりも軽快な印象で、これならいろいろ活用できそうだと思いました。

スケジュール管理も、JornadaのHPビューアとリマインダのiモードメール転送で実用的に利用できました。ただ、iモードに転送される際、一部の文字が消えてしまって内容はわかりにくくなってしまいましたが…。

この組み合わせではPDFファイルの閲覧ができないと思っていたのですが、よくよく考えたらN-04BにはAdobe Reader LEが搭載されていて、これを使えば読めるのでした。

こんな感じで、思ったよりも不自由は感じませんでした。今後も時々この組み合わせで利用してみたいと思います。
出張に備えての最終準備 - N-04B編
今日は、出張に備えてのN-04Bの最終設定を行います。
1. Gmailへのアクセス方法確認
ISPのメール、Windows Live Mail(Outlook.comのメール)は暗号化不要のPOPアクセスでJornadaで送受信可能です。また、spモードメールはアドレス入れ替えを行うことでiモードで利用できます。しかし、GmailだけはJornadaではSSLの関係でアクセスできず、なんとかN-04Bでアクセスする方法を探さなければいけませんでした。Googleは以前からiモードなどのガラケーに対応した「Googleモバイル」を提供しており、幸い現在でもまだ継続しているようです。こちらのサイトを参考に、携帯でm.google.co.jpにアクセスすれば利用可能であり、Gmailの送受信も可能です。(いつまでGoogleがこのサービスを続けてくれるかが一番不安なんですけどね…。)

2. カレンダーの通知設定
昨日の方法でJornadaに当面の予定は転送できました。しかし、N-04Bでそれを見ることはできないので、外出先で簡単に確認できるよう、リマインダの設定をしておくことにしました。
Outlook.comのカレンダーを表示し、オプション設定画面で「通知を受け取る」にチェックを入れます。その下の「メールアドレスの追加または削除」をクリックすると通知先のアドレスの変更ができるようですが、なぜかここで他のアドレスを登録して変更しても、カレンダー設定には反映されません。現時点ではWindows Live Mail(Outlook.comメール)のみ利用可能であると考えたほうがよさそうです。

カレンダー毎の詳細設定で、「1日の予定をメールで受信する」にチェックを入れます。

次にに、Windows Live Mail(Outlook.comメール)のメール転送設定をします。まずはspモードメールのアドレスを設定してみました。これで毎朝携帯に予定の概要が届くはずです。

受信時刻が設定できないようですが、実際には2:42amに届いたりしました。夜中というのがちょっと困りますよねえ。変更できるようになればいいのですが…。メールは下のような感じで、残念ながら時刻は入っていません。このあたりも詰めが甘い感じですね…。重要な予定についてはOutlook.com上でそのつどメールで通知できるように設定は可能です。

最後にspモードメールの設定を確認します。迷惑メール対策を強く設定しすぎると届かない可能性があるので、この程度にしておいたほうが確実でしょう。

アドレスを入れ替えてN-04Bでiモードメールとして受信したところ。残念なことに予定の名称も消えてしまっています。ハイパーリンクが設定されている部分の一部が除去されてしまっているようです。

「予定の一覧表示」を選択すると、一見ログインできそうですが…。

「対応していない」といわれてしまいました。フルブラウザでも試してみましたが、同様でした。

うーん、これは実用的でないですね。次に転送先をGmailにしてみました。これだとN-04Bであれば夜中に着信音が鳴ることもないですね(その代わり、予定時刻前の通知もされませんが…)。ハイパーリンクがまる見えになってはしまいますが、予定の名称は見ることができます。

どうするのがよいか、いろいろ考えましたが、時刻のわからない概要をみても仕方がないので、「1日の予定をメールで受信する」はoffとしたうえで、iモードメールで通知を受信できるようにしておきました。
3. Outlookから予定をメールで送信
N-04Bで予定を見る一つの方法として、Outlook 2013の「予定表を電子メールで送信」機能を利用することもできます(リボンの「ホーム」タブ内にあります)。

HTML形式でメールのひな形が作成されるので、テキスト形式に変換し、余分な部分を削除したうえでiモードメールアドレス宛に送るとよいでしょう。

4. 電話帳の更新
Gmailの連絡先はXperia SXと同期していますので、これをN-04Bに転送します。Xperia SXからN-04Bへの電話帳の移行は、赤外線を介して簡単に行えます。Xperia側で送信時に「ドコモアプリパスワード」を求められますが、設定した記憶がなければ「0000」でよいと思います。「認証パスワード」は適当な4ケタの数字を選び、N-04B側と合わせればOKです。画像は引き継がれますが、グループは引き継がれないため、設定しなおす必要があります(データリンクソフトを用いると楽ですが、現時点ではWindows 8 x64ではN-04Bを認識してくれません。Windows 7用のUSBドライバをインストールしてもだめでした。やはりWindows XPの環境を構築するする必要がありそうですね。)。ちなみにスケジュールも赤外線で転送できないかと試してみましたが、N-04B側が対応していないのか、うまくいきませんでした。
以上の設定でJornada 690 + N-04Bのコンビで広島出張に行ってこようと思います。N-08B + Xperia SXと比べて圧倒的に不便なことをなぜあえてするのか…? という突っ込みは当然かと思いますが、理由(1)Windows CE (H/PC)が現在どの程度使い物になるかを検証してみたい、(2)Jornadaはキーボードの打ちやすさや漢字変換辞書のメンテナンスが容易そう(MS-IMEなので)な点でN-08Bに勝っている可能性がある、というところでしょうか。単なるMのような気がしなくもないのですがね…(汗)
1. Gmailへのアクセス方法確認
ISPのメール、Windows Live Mail(Outlook.comのメール)は暗号化不要のPOPアクセスでJornadaで送受信可能です。また、spモードメールはアドレス入れ替えを行うことでiモードで利用できます。しかし、GmailだけはJornadaではSSLの関係でアクセスできず、なんとかN-04Bでアクセスする方法を探さなければいけませんでした。Googleは以前からiモードなどのガラケーに対応した「Googleモバイル」を提供しており、幸い現在でもまだ継続しているようです。こちらのサイトを参考に、携帯でm.google.co.jpにアクセスすれば利用可能であり、Gmailの送受信も可能です。(いつまでGoogleがこのサービスを続けてくれるかが一番不安なんですけどね…。)

2. カレンダーの通知設定
昨日の方法でJornadaに当面の予定は転送できました。しかし、N-04Bでそれを見ることはできないので、外出先で簡単に確認できるよう、リマインダの設定をしておくことにしました。
Outlook.comのカレンダーを表示し、オプション設定画面で「通知を受け取る」にチェックを入れます。その下の「メールアドレスの追加または削除」をクリックすると通知先のアドレスの変更ができるようですが、なぜかここで他のアドレスを登録して変更しても、カレンダー設定には反映されません。現時点ではWindows Live Mail(Outlook.comメール)のみ利用可能であると考えたほうがよさそうです。

カレンダー毎の詳細設定で、「1日の予定をメールで受信する」にチェックを入れます。

次にに、Windows Live Mail(Outlook.comメール)のメール転送設定をします。まずはspモードメールのアドレスを設定してみました。これで毎朝携帯に予定の概要が届くはずです。

受信時刻が設定できないようですが、実際には2:42amに届いたりしました。夜中というのがちょっと困りますよねえ。変更できるようになればいいのですが…。メールは下のような感じで、残念ながら時刻は入っていません。このあたりも詰めが甘い感じですね…。重要な予定についてはOutlook.com上でそのつどメールで通知できるように設定は可能です。

最後にspモードメールの設定を確認します。迷惑メール対策を強く設定しすぎると届かない可能性があるので、この程度にしておいたほうが確実でしょう。

アドレスを入れ替えてN-04Bでiモードメールとして受信したところ。残念なことに予定の名称も消えてしまっています。ハイパーリンクが設定されている部分の一部が除去されてしまっているようです。

「予定の一覧表示」を選択すると、一見ログインできそうですが…。

「対応していない」といわれてしまいました。フルブラウザでも試してみましたが、同様でした。

うーん、これは実用的でないですね。次に転送先をGmailにしてみました。これだとN-04Bであれば夜中に着信音が鳴ることもないですね(その代わり、予定時刻前の通知もされませんが…)。ハイパーリンクがまる見えになってはしまいますが、予定の名称は見ることができます。

どうするのがよいか、いろいろ考えましたが、時刻のわからない概要をみても仕方がないので、「1日の予定をメールで受信する」はoffとしたうえで、iモードメールで通知を受信できるようにしておきました。
3. Outlookから予定をメールで送信
N-04Bで予定を見る一つの方法として、Outlook 2013の「予定表を電子メールで送信」機能を利用することもできます(リボンの「ホーム」タブ内にあります)。

HTML形式でメールのひな形が作成されるので、テキスト形式に変換し、余分な部分を削除したうえでiモードメールアドレス宛に送るとよいでしょう。

4. 電話帳の更新
Gmailの連絡先はXperia SXと同期していますので、これをN-04Bに転送します。Xperia SXからN-04Bへの電話帳の移行は、赤外線を介して簡単に行えます。Xperia側で送信時に「ドコモアプリパスワード」を求められますが、設定した記憶がなければ「0000」でよいと思います。「認証パスワード」は適当な4ケタの数字を選び、N-04B側と合わせればOKです。画像は引き継がれますが、グループは引き継がれないため、設定しなおす必要があります(データリンクソフトを用いると楽ですが、現時点ではWindows 8 x64ではN-04Bを認識してくれません。Windows 7用のUSBドライバをインストールしてもだめでした。やはりWindows XPの環境を構築するする必要がありそうですね。)。ちなみにスケジュールも赤外線で転送できないかと試してみましたが、N-04B側が対応していないのか、うまくいきませんでした。
以上の設定でJornada 690 + N-04Bのコンビで広島出張に行ってこようと思います。N-08B + Xperia SXと比べて圧倒的に不便なことをなぜあえてするのか…? という突っ込みは当然かと思いますが、理由(1)Windows CE (H/PC)が現在どの程度使い物になるかを検証してみたい、(2)Jornadaはキーボードの打ちやすさや漢字変換辞書のメンテナンスが容易そう(MS-IMEなので)な点でN-08Bに勝っている可能性がある、というところでしょうか。単なるMのような気がしなくもないのですがね…(汗)
※本サイトで紹介する内容は、すべて個人的研究の範囲内で行っていることです。ここに書かれた内容を実行したことによる、データ(クラウド上を含む)・ソフトウェア・ハードウェアの障害および金銭的損害について、私が責任を負うことはできません。重要なデータはあらかじめバックアップを行い、内容を十分に理解したうえで、ご自身の責任の下で行ってください。 |
出張に備えての最終準備 - Jornada編
今日、明日と2回に分けて、はJornada 690とN-04Bを出張に持ちだすための最終設定を行います。本日はJornada編です。
1. Gmail連絡先のインポート
まず、Gmailの連絡先をJornadaに読み込ませます。Gmailの連絡先はCSVファイルにエクスポートできるようになってはいるのですが、これをOutlookに読み込ませるのが大変です。(対応するフィールドをひとつひとつ手動で設定する必要があるため。) 今回はそれを避けるために、Gmailの連絡先とOutlookの連絡先を同期できるフリーソフト、GO Contact Syncを利用することにしました。
以下のサイトからからダウンロード、インストールします。
http://sourceforge.jp/projects/sfnet_gocontactsync/
Gmailアカウントとインポート先のOutlookフォルダを選択し、同期方法を"Google To Outlook Only"にして[Sync]をクリックすればOutlookの指定したフォルダに連絡先がインポートされます。

この方法ではフィールドを手動で一致させる必要はありませんし、画像も一緒にインポートされます。将来的にGmailの連絡先をOutlook.comの連絡先に移行させるときにも利用できそうです。しかし、やはり海外製のソフトだけあってフリガナだけはインポートされません。
次に、インポートされた連絡先をOutlookデータファイルにエクスポートします。

エクスポートされたファイルをJornadaの母艦(私の場合はVMware上のWindows 2000)に持っていき、Outlook (私の場合は2003)でインポートします。

無事にインポートされました。先ほども書いた通り、ふりがなだけは自分で入力しなおす必要がありますが、これであとはJornadaを接続するだけで同期され、QMAILからも参照できるようになります。クラウドやブログのアクセスが困難なので、私の場合はEvernoteの投稿用メールやFC2モブログのアドレスも登録しておきました。

Jornadaを接続すると、無事に転送されました。QMAILでもメールの新規作成を行うと、このアドレス帳から選択することができるようになっているはずです。

2. Outlook.comカレンダーの読み込み
JornadaやN-04BではOutlook.comに直接アクセスするのは困難です。そこで、Outlook.comのカレンダーをJornadaに転送し、閲覧できるようにしておくと便利です。
Outlook 2013のWindows Liveメールフォルダ内の「予定表」フォルダをエクスポートし、連絡先と同様に母艦側のOutlookでインポートし、ActiveSyncと同期させます。これでJornadaの「予定表」アプリや「HPビューア」で当座の予定を見ることができます。
本当はOutlook 2003にOutlook Hotmail ConnectorをインストールするとOutlook 2013を介さなくても直接インポートできそうなので、それがベストかと思われますが、私の環境はWindows 2000を利用しているのためか、インストーラがエラーで停止してしまって利用できませんでした。時間があれば今度はWindows XPでも試してみたいと思います。
画像は「HPビューア」ですが、Microsoftの「予定表」よりはこちらのほうが見やすいと思います。「HPビューア」はHPのサイトから最新版(1.2a)がダウンロードできますので、インストールしておくとよいでしょう。

以上の設定で、メールの送受信やスケジュールの確認はさほど不自由なくできるようになります。残念ながらスケジュールや連絡先はクラウドと連動しているわけではないので、その都度母艦経由で同期させなければいけませんが…。連絡先もOutlook.comに移行し、母艦をWndows XP + Office 2003 + Outlook Connectorの組み合わせにすればもう少し実用的になるかもしれませんね。明日は、N-04B側の設定を行いたいと思います。
1. Gmail連絡先のインポート
まず、Gmailの連絡先をJornadaに読み込ませます。Gmailの連絡先はCSVファイルにエクスポートできるようになってはいるのですが、これをOutlookに読み込ませるのが大変です。(対応するフィールドをひとつひとつ手動で設定する必要があるため。) 今回はそれを避けるために、Gmailの連絡先とOutlookの連絡先を同期できるフリーソフト、GO Contact Syncを利用することにしました。
以下のサイトからからダウンロード、インストールします。
http://sourceforge.jp/projects/sfnet_gocontactsync/
Gmailアカウントとインポート先のOutlookフォルダを選択し、同期方法を"Google To Outlook Only"にして[Sync]をクリックすればOutlookの指定したフォルダに連絡先がインポートされます。

この方法ではフィールドを手動で一致させる必要はありませんし、画像も一緒にインポートされます。将来的にGmailの連絡先をOutlook.comの連絡先に移行させるときにも利用できそうです。しかし、やはり海外製のソフトだけあってフリガナだけはインポートされません。
次に、インポートされた連絡先をOutlookデータファイルにエクスポートします。

エクスポートされたファイルをJornadaの母艦(私の場合はVMware上のWindows 2000)に持っていき、Outlook (私の場合は2003)でインポートします。

無事にインポートされました。先ほども書いた通り、ふりがなだけは自分で入力しなおす必要がありますが、これであとはJornadaを接続するだけで同期され、QMAILからも参照できるようになります。クラウドやブログのアクセスが困難なので、私の場合はEvernoteの投稿用メールやFC2モブログのアドレスも登録しておきました。

Jornadaを接続すると、無事に転送されました。QMAILでもメールの新規作成を行うと、このアドレス帳から選択することができるようになっているはずです。

2. Outlook.comカレンダーの読み込み
JornadaやN-04BではOutlook.comに直接アクセスするのは困難です。そこで、Outlook.comのカレンダーをJornadaに転送し、閲覧できるようにしておくと便利です。
Outlook 2013のWindows Liveメールフォルダ内の「予定表」フォルダをエクスポートし、連絡先と同様に母艦側のOutlookでインポートし、ActiveSyncと同期させます。これでJornadaの「予定表」アプリや「HPビューア」で当座の予定を見ることができます。
本当はOutlook 2003にOutlook Hotmail ConnectorをインストールするとOutlook 2013を介さなくても直接インポートできそうなので、それがベストかと思われますが、私の環境はWindows 2000を利用しているのためか、インストーラがエラーで停止してしまって利用できませんでした。時間があれば今度はWindows XPでも試してみたいと思います。
画像は「HPビューア」ですが、Microsoftの「予定表」よりはこちらのほうが見やすいと思います。「HPビューア」はHPのサイトから最新版(1.2a)がダウンロードできますので、インストールしておくとよいでしょう。

以上の設定で、メールの送受信やスケジュールの確認はさほど不自由なくできるようになります。残念ながらスケジュールや連絡先はクラウドと連動しているわけではないので、その都度母艦経由で同期させなければいけませんが…。連絡先もOutlook.comに移行し、母艦をWndows XP + Office 2003 + Outlook Connectorの組み合わせにすればもう少し実用的になるかもしれませんね。明日は、N-04B側の設定を行いたいと思います。
※本サイトで紹介する内容は、すべて個人的研究の範囲内で行っていることです。ここに書かれた内容を実行したことによる、データ(クラウド上を含む)・ソフトウェア・ハードウェアの障害および金銭的損害について、私が責任を負うことはできません。重要なデータはあらかじめバックアップを行い、内容を十分に理解したうえで、ご自身の責任の下で行ってください。 |
Jornada 690の通信環境強化
今週末、広島への出張があります。これまで出張の際にはN-08BとXperia SX持参(+必要であればノートPC)で行く場合が多かったのですが、今回はあえてこの2台を外し、ガラケーのN-04BとJornada 690で出かけてみる方針としました。今日はそのための準備として、いくつかの設定をやってみました。
まず、外出先でインターネットに接続するための設定を行います。現在JornadaにはBuffaloのWLI-PCM-L11Gという無線LANカードを差しています。現在使用しているドライバは接続先を1つしか登録できませんが、ドライバをバージョンアップすることで複数の接続先を利用することができるようになります。
まず、いったんJornadaをフルリセットします(私の場合は古いドライバをアンインストールしても新しいドライバを認識してくれなかったため、フルリセットすることをお勧めします)。Jornadaをフルリセットするにはメインバッテリとバックアップバッテリの両方を外して放置するしかないようです。フルリセットが終了したら下記の手順に従って新しいドライバをインストールします。
前回と同じサイトのR7.0_CE_2.11フォルダ内のWLWC2B70.exeをダウンロードします。これは自己解凍式のZIP書庫なので、ActiveSyncをインストールしてあるPC(私の場合はVMware上のWindows 2000)で解凍します。Jornadaを接続し、setup.exeをPC上で実行するとJornadaにインストールされます。
このドライバをインストールすると、コントロールパネルに"Wireless Network"というアイコンが増えますので、これをダブルタップして開くと、設定画面になります。下の画像の通り、接続先を4つまで登録して切り替えることができるようになっています。

WEP設定画面。

N-04Bのほうはアクセスポイントモードで使用しますが、この際にセキュリティにWEPを指定します(H/PC Pro 3.0はWPAに対応していないため)。ちなみにXperiaでなくあえてN-04Bを使用することにしたのもこれが理由で、Xperia SXはWi-Fiテザリングのセキュリティ方式としてWPA/WPA2しか指定できないのです。N-04Bの接続先としては、私が契約しているISPの@niftyを利用することにしました。これまではmopera Uのスーパーライトプランを利用していたのですが、これはXiプランと併用できません。@niftyのパケット通信用アクセスポイントは、常時接続プランで契約しておればパケット通信料のみで利用できる(一部例外あり、詳細はこちら)ため、Xiパケホーダイフラットであれば(おそらく)追加料金は発生しないはずです(利用数日後にMy Docomoで確認したところ、docomoからは特に追加の請求はされていませんでした)。設定方法はこちらの通り、APNとユーザーID, パスワードを設定するだけです。mopera Uのスーパーライトプランでは、パケット定額料の範囲で利用するには通信速度が128Kbpsに制限されていましたが、@niftyだとHSDPAで利用できるため、結果的にはより快適になりそうです。これもテザリング利用で追加料金が発生しないXiパケホーダイフラットの恩恵ですね。写真は実際に接続してみたところ。

次に、有線LANを利用可能にします。最近のビジネスホテルの多くは有線LAN端子を備えていますので、利用できると何かと便利です。たまたまとても古いLANカード、BuffaloのLPC2-Tというものを持っていたので、これを利用することにしました。メーカーサイトにも書かれていますが、このカードはNE2000コンパチなので、Windows CEの持っているNE2000のドライバでそのまま自動的に認識され、動作するようになります。

手元に少し前のCF型データ通信カード、P2403というものがありましたので、これも試してみました。

microSIMをアダプタにセットして挿入します。

Jornadaにセットしたところ。普通にモデムカードとして認識されましたが、いろいろ設定してみてもダイヤルアップ接続がうまくいかず(@nifty)、結局こちらは断念しました。メーカーもWindows CE 2.xに対応しているとは言っていないので、仕方がないとは思いますが、ちょっと残念でした。(だれかうまくいった人がいたら教えてくださいm(__)m)

最後に、Jornadaにネットワーク関連のソフトを追加します。
1. QMAIL
Windows版もある、有名なメールソフトです。こちらはnPOPと異なりIMAPにも対応しているのが魅力です。GmailやYahoo!メールをIMAPで利用できればクラウドストレージ的にも利用できるかと思ったのですが、このようなIMAP対応メールサービスのほとんどはSSL通信が必要となっています。QMAIL自体はSSLに対応しているのですが、残念ながらWindows CE 2.xのSSLでは現在のサービスにはほとんど接続できず(128bit暗号化パッチをインストールしてあっても)、これらのメールをIMAPで利用することはできませんでした。メールソフトとしての使い勝手自体はよいと思います。メールボックスをCFなどの外部メモリに置ける点も魅力ですね。

公式サイトから、H/PC Pro 3.0, SH3版をダウンロードします。解凍してできた3つのフォルダごとCFかActiveSyncを利用してJornadaの適当な場所にコピーし、ショートカットを作成します。画像は初回起動時、メールボックスフォルダの選択画面です。メールボックスフォルダを指定したら、QMAILのmailフォルダの内容をそこにコピーしておく必要があります。

2. CedarFTP
FTPクライアントです。Windows CE 2.xはあまりにも古すぎて、実用的に使用できるクラウドサービスがありません。ISPでホームページ作成サービスを利用できる場合、サーバーにFTP接続することでオンラインストレージのように利用できますので、一つの選択肢となるかと思います(webサーバーにアップロードしてしまうと、アドレスがわかればだれでもアクセスできるようになってしまいますので、機密性の高いファイルを置くのは避けてください。)。もちろん本来の(?)利用目的である、webページの転送にも使えます。
作者様のサイトから、HPC Pro, HPC2000用をダウンロードします。アーカイブを解凍し、CedarFTP.EXEをCFかActiveSyncを利用してJornadaの適当な場所にコピーし、ショートカットを作成します。

FTPサーバー設定画面。

これで外出先でのJornadaも少しは役に立つようになるでしょうか。もちろんN-04Bとセットでの使用が前提です。次回は、PIMデータの処理やスケジュール管理などをこの2台の組み合わせで何とかできないか、試してみたいと思います。
まず、外出先でインターネットに接続するための設定を行います。現在JornadaにはBuffaloのWLI-PCM-L11Gという無線LANカードを差しています。現在使用しているドライバは接続先を1つしか登録できませんが、ドライバをバージョンアップすることで複数の接続先を利用することができるようになります。
まず、いったんJornadaをフルリセットします(私の場合は古いドライバをアンインストールしても新しいドライバを認識してくれなかったため、フルリセットすることをお勧めします)。Jornadaをフルリセットするにはメインバッテリとバックアップバッテリの両方を外して放置するしかないようです。フルリセットが終了したら下記の手順に従って新しいドライバをインストールします。
前回と同じサイトのR7.0_CE_2.11フォルダ内のWLWC2B70.exeをダウンロードします。これは自己解凍式のZIP書庫なので、ActiveSyncをインストールしてあるPC(私の場合はVMware上のWindows 2000)で解凍します。Jornadaを接続し、setup.exeをPC上で実行するとJornadaにインストールされます。
このドライバをインストールすると、コントロールパネルに"Wireless Network"というアイコンが増えますので、これをダブルタップして開くと、設定画面になります。下の画像の通り、接続先を4つまで登録して切り替えることができるようになっています。

WEP設定画面。

N-04Bのほうはアクセスポイントモードで使用しますが、この際にセキュリティにWEPを指定します(H/PC Pro 3.0はWPAに対応していないため)。ちなみにXperiaでなくあえてN-04Bを使用することにしたのもこれが理由で、Xperia SXはWi-Fiテザリングのセキュリティ方式としてWPA/WPA2しか指定できないのです。N-04Bの接続先としては、私が契約しているISPの@niftyを利用することにしました。これまではmopera Uのスーパーライトプランを利用していたのですが、これはXiプランと併用できません。@niftyのパケット通信用アクセスポイントは、常時接続プランで契約しておればパケット通信料のみで利用できる(一部例外あり、詳細はこちら)ため、Xiパケホーダイフラットであれば(おそらく)追加料金は発生しないはずです(利用数日後にMy Docomoで確認したところ、docomoからは特に追加の請求はされていませんでした)。設定方法はこちらの通り、APNとユーザーID, パスワードを設定するだけです。mopera Uのスーパーライトプランでは、パケット定額料の範囲で利用するには通信速度が128Kbpsに制限されていましたが、@niftyだとHSDPAで利用できるため、結果的にはより快適になりそうです。これもテザリング利用で追加料金が発生しないXiパケホーダイフラットの恩恵ですね。写真は実際に接続してみたところ。

次に、有線LANを利用可能にします。最近のビジネスホテルの多くは有線LAN端子を備えていますので、利用できると何かと便利です。たまたまとても古いLANカード、BuffaloのLPC2-Tというものを持っていたので、これを利用することにしました。メーカーサイトにも書かれていますが、このカードはNE2000コンパチなので、Windows CEの持っているNE2000のドライバでそのまま自動的に認識され、動作するようになります。

手元に少し前のCF型データ通信カード、P2403というものがありましたので、これも試してみました。

microSIMをアダプタにセットして挿入します。

Jornadaにセットしたところ。普通にモデムカードとして認識されましたが、いろいろ設定してみてもダイヤルアップ接続がうまくいかず(@nifty)、結局こちらは断念しました。メーカーもWindows CE 2.xに対応しているとは言っていないので、仕方がないとは思いますが、ちょっと残念でした。(だれかうまくいった人がいたら教えてくださいm(__)m)

最後に、Jornadaにネットワーク関連のソフトを追加します。
1. QMAIL
Windows版もある、有名なメールソフトです。こちらはnPOPと異なりIMAPにも対応しているのが魅力です。GmailやYahoo!メールをIMAPで利用できればクラウドストレージ的にも利用できるかと思ったのですが、このようなIMAP対応メールサービスのほとんどはSSL通信が必要となっています。QMAIL自体はSSLに対応しているのですが、残念ながらWindows CE 2.xのSSLでは現在のサービスにはほとんど接続できず(128bit暗号化パッチをインストールしてあっても)、これらのメールをIMAPで利用することはできませんでした。メールソフトとしての使い勝手自体はよいと思います。メールボックスをCFなどの外部メモリに置ける点も魅力ですね。

公式サイトから、H/PC Pro 3.0, SH3版をダウンロードします。解凍してできた3つのフォルダごとCFかActiveSyncを利用してJornadaの適当な場所にコピーし、ショートカットを作成します。画像は初回起動時、メールボックスフォルダの選択画面です。メールボックスフォルダを指定したら、QMAILのmailフォルダの内容をそこにコピーしておく必要があります。

2. CedarFTP
FTPクライアントです。Windows CE 2.xはあまりにも古すぎて、実用的に使用できるクラウドサービスがありません。ISPでホームページ作成サービスを利用できる場合、サーバーにFTP接続することでオンラインストレージのように利用できますので、一つの選択肢となるかと思います(webサーバーにアップロードしてしまうと、アドレスがわかればだれでもアクセスできるようになってしまいますので、機密性の高いファイルを置くのは避けてください。)。もちろん本来の(?)利用目的である、webページの転送にも使えます。
作者様のサイトから、HPC Pro, HPC2000用をダウンロードします。アーカイブを解凍し、CedarFTP.EXEをCFかActiveSyncを利用してJornadaの適当な場所にコピーし、ショートカットを作成します。

FTPサーバー設定画面。

これで外出先でのJornadaも少しは役に立つようになるでしょうか。もちろんN-04Bとセットでの使用が前提です。次回は、PIMデータの処理やスケジュール管理などをこの2台の組み合わせで何とかできないか、試してみたいと思います。
※本サイトで紹介する内容は、すべて個人的研究の範囲内で行っていることです。ここに書かれた内容を実行したことによる、データ(クラウド上を含む)・ソフトウェア・ハードウェアの障害および金銭的損害について、私が責任を負うことはできません。重要なデータはあらかじめバックアップを行い、内容を十分に理解したうえで、ご自身の責任の下で行ってください。 |
GoogleカレンダーからOutlook.comに乗り換えてみました
少し前に、Googleサービスに依存しすぎることのリスクについて書きました。その時から、Googleのクラウドサービスから徐々に他のサービスへ移行することを検討してきましたが、今回はひとまずGoogleカレンダーからOutlook.comのカレンダーに乗り換えてみることにしました。Outlook.comのカレンダーは少し前までHotmailカレンダーのデザインのままで、他のOutlook.comのサービスと比べると見劣りがしていましたが、ついこの間からデザインが一新されました。
Outlook.comトップページ

カレンダー画面

まずは、データの移行です。Googleカレンダーの設定画面を開き、「カレンダーをエクスポート」をクリックします。現在までGoogleカレンダーに入力されている予定がzip書庫の形でダウンロードされます。この書庫を解凍すると、拡張子がicsのiCalendarファイルが生成されます。

Outlook.comのカレンダー画面で「インポート」をクリックするとiCalendarファイルのインポート画面になります。ファイルを選択し、「インポート」をクリックするとインポートされます。

これでデータの移行が完了しました。あとは各デバイスの設定変更です。
1. iOS
「設定」>「メール/連絡先/カレンダー」でWindows Liveのアカウント設定を変更し、カレンダーの同期をONにします。Windows Liveのアカウントがない場合は、「設定」>「メール/連絡先/カレンダー」>「アカウントを追加」>「Microsoft Exchange」で追加します。新規に追加した場合のサーバーの設定は下記のようにします。
メール:"[お使いのHotmailアドレス]"
ドメイン:空欄
ユーザー名:"[お使いのHotmailアドレス]"
パスワード:"[お使いのHotmailパスワード]"
サーバー:"m.hotmail.com"
その後、Gmailのアカウント設定を変更し、カレンダーの同期をOFFにします。
2. Android
「設定」>「アカウントと同期」でWindows Liveのアカウント設定を変更し、「カレンダーを同期」にチェックを入れます。
新規に追加した場合のサーバーの設定は下記のようにします。
ドメイン\ユーザー名:"\[お使いのHotmailアドレス]"
パスワード:"[お使いのHotmailパスワード]"
サーバー:"m.hotmail.com"
その後、Googleアカウントの「カレンダーを同期」のチェックを外します。
3. Windows 8 カレンダーアプリ
Metroスタイルアプリの最新のバージョンではGoogleとの同期は切られています(おそらくExchange Activesyncのサービスを終了したため)が、特に設定しなくてもOutlook.comカレンダーと自動的に同期されます。(Outlookアカウントを追加できるようになっていますが、現時点では特に操作しなくても大丈夫でした。)
4. Outlook 2013
Microsoft Outlook 2013はPOP, IMAPに加えてExchange Activesyncをサポートしています。Exchange Activesyncアカウントを設定すると、「予定表」「連絡先」に設定されたアカウントが表示されるようになるため、「予定表」のWindows Liveのアカウントにチェックを入れます。

「ファイル」>「オプション」>「詳細設定」で、送信メッセージで優先使用する文字コードを「UTF-8」にしておいてください。そうしないときちんと同期されなかったり文字化けしたりしてしまいます。

これでOutlookでも予定が閲覧・編集ができるようになり便利です。ただし、Outlook 2013で入力した予定はアラートをoffにしていても他のデバイスで鳴ってしまうことがあります。Outlook 2013, Outlook.comともいろいろ設定をみてみましたが、変更の仕方がよくわかりませんでした。また、Outlook 2013では予定を色分けすることができますが、こちらはOutook.comやMetroアプリのカレンダーには反映されません。反映されるようになれば見やすくていいんですけどね。ただし、色の設定はきちんと保存されているようで、他のPCのOutlook 2013で見るとちゃんと色分けされているので、よしとすることにしました。
これでほとんどのデバイスでカレンダーの同期が問題なく行え、すこぶる快適です。しばらくこれで使用してみて、問題がなさそうなら今度は連絡先も移行してみたいと思います。i-mode携帯でOutlook.comのカレンダーにアクセスする方法がないのが残念ではありますが…。
Microsoft Office 2013は今だけ安い優待版があります。欲しい人は急いだほうがいいかも?
Outlook.comトップページ

カレンダー画面

まずは、データの移行です。Googleカレンダーの設定画面を開き、「カレンダーをエクスポート」をクリックします。現在までGoogleカレンダーに入力されている予定がzip書庫の形でダウンロードされます。この書庫を解凍すると、拡張子がicsのiCalendarファイルが生成されます。

Outlook.comのカレンダー画面で「インポート」をクリックするとiCalendarファイルのインポート画面になります。ファイルを選択し、「インポート」をクリックするとインポートされます。

これでデータの移行が完了しました。あとは各デバイスの設定変更です。
1. iOS
「設定」>「メール/連絡先/カレンダー」でWindows Liveのアカウント設定を変更し、カレンダーの同期をONにします。Windows Liveのアカウントがない場合は、「設定」>「メール/連絡先/カレンダー」>「アカウントを追加」>「Microsoft Exchange」で追加します。新規に追加した場合のサーバーの設定は下記のようにします。
メール:"[お使いのHotmailアドレス]"
ドメイン:空欄
ユーザー名:"[お使いのHotmailアドレス]"
パスワード:"[お使いのHotmailパスワード]"
サーバー:"m.hotmail.com"
その後、Gmailのアカウント設定を変更し、カレンダーの同期をOFFにします。
2. Android
「設定」>「アカウントと同期」でWindows Liveのアカウント設定を変更し、「カレンダーを同期」にチェックを入れます。
新規に追加した場合のサーバーの設定は下記のようにします。
ドメイン\ユーザー名:"\[お使いのHotmailアドレス]"
パスワード:"[お使いのHotmailパスワード]"
サーバー:"m.hotmail.com"
その後、Googleアカウントの「カレンダーを同期」のチェックを外します。
3. Windows 8 カレンダーアプリ
Metroスタイルアプリの最新のバージョンではGoogleとの同期は切られています(おそらくExchange Activesyncのサービスを終了したため)が、特に設定しなくてもOutlook.comカレンダーと自動的に同期されます。(Outlookアカウントを追加できるようになっていますが、現時点では特に操作しなくても大丈夫でした。)
4. Outlook 2013
Microsoft Outlook 2013はPOP, IMAPに加えてExchange Activesyncをサポートしています。Exchange Activesyncアカウントを設定すると、「予定表」「連絡先」に設定されたアカウントが表示されるようになるため、「予定表」のWindows Liveのアカウントにチェックを入れます。

「ファイル」>「オプション」>「詳細設定」で、送信メッセージで優先使用する文字コードを「UTF-8」にしておいてください。そうしないときちんと同期されなかったり文字化けしたりしてしまいます。

これでOutlookでも予定が閲覧・編集ができるようになり便利です。ただし、Outlook 2013で入力した予定はアラートをoffにしていても他のデバイスで鳴ってしまうことがあります。Outlook 2013, Outlook.comともいろいろ設定をみてみましたが、変更の仕方がよくわかりませんでした。また、Outlook 2013では予定を色分けすることができますが、こちらはOutook.comやMetroアプリのカレンダーには反映されません。反映されるようになれば見やすくていいんですけどね。ただし、色の設定はきちんと保存されているようで、他のPCのOutlook 2013で見るとちゃんと色分けされているので、よしとすることにしました。
これでほとんどのデバイスでカレンダーの同期が問題なく行え、すこぶる快適です。しばらくこれで使用してみて、問題がなさそうなら今度は連絡先も移行してみたいと思います。i-mode携帯でOutlook.comのカレンダーにアクセスする方法がないのが残念ではありますが…。
※本サイトで紹介する内容は、すべて個人的研究の範囲内で行っていることです。ここに書かれた内容を実行したことによる、データ(クラウド上を含む)・ソフトウェア・ハードウェアの障害および金銭的損害について、私が責任を負うことはできません。重要なデータはあらかじめバックアップを行い、内容を十分に理解したうえで、ご自身の責任の下で行ってください。 |
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tag : GoogleカレンダーOutlookWindowsLiveExchangeActivesynciOSAndroid
FX-860P/870P用BASICプログラムコンバータ
ポケコン用のオンラインソフトのほとんどはASCIIテキスト形式のBASICプログラムであり、シリアルポート経由で容易にポケコンに転送できます。ところが、中にはBASICのバイナリ(中間コード)形式のものがあり、このようなものはポケコンに転送するのは困難です。FX-860Pvcを入手しパソコンとの間でプログラムの転送ができるようになったため、何かいいオンラインソフトはないかとwebで検索していて"FX-PLAN"という多機能な表計算ソフトを見つけました。(「ポケコン・パラダイス」で公開されています。) ところがダウンロードしてみるとこれがバイナリ形式だったため、なかなかFX-860Pvcに読み込むことができません。サイトには、FDにコピーするかF.COMを使えば転送できるようなことが書いてありますが、どう頑張ってもF.COMでは転送できませんでした。このほかにFX-870PのF.COM/VX-MENU, Z-1GRのF.COM/FX-DOSなど様々な組み合わせを試してみましたが、いずれもバイナリデータとしては転送できるものの、これをBASICプログラムとして認識させることがどうしてもできません。
そこで、BASICのバイナリをASCIIテキストに変換するツールを作ることにしました。参考にしたのは123様の「カシオ VX-4(ポケコン)のページ」の中の「FX-870P / VX-4 内部情報」です。実際に"FX-PLAN"のファイルをダウンロードしてバイナリダンプしてみたところ、ここに書かれていること以外に下記のことがわかりました。
1. ファイルの先頭16バイトはヘッダとなっており、プログラム本体ではない(内容は不明)
2. 00H~07Hから始まるコードには特別な意味がある。
00H : 行末
01H : マルチステートメントの区切り(:)
02H : 注釈(’)
03H : これに続く2バイトは、GOTO, GOSUBなどのジャンプ先行番号(リトルエンディアンの16bit)
04H ~ 07H : 続く1バイトと合わせて予約語の中間コード
これをもとにVisual Basic 2012 Expressで作ってみました。こちらからダウンロードできます。いちおうソースもつけておきましたが、何せこれまではVB 6.0やExcel VBAしか触ったことがなくVB.NETは初めてだったことと、かなり急いで作ったことから、あまりきれいなソースではありません。いわゆる「VB 6.0訛り」という感じになってしまっています。対応OSはWindows Vista以降で、実行には.NET Framework 4.5が必要です。
現在のところ、対応機種はFX-840P/841P/860P/870PおよびVX-1/2/3/4です。FX-890P/Z-1のプログラムは、FX-870Pでサポートされている命令だけを使用しておれば使用できると思います。使い方は簡単で、入力ファイルと出力ファイルを指定し、「開始」をクリックするだけです。「先頭16バイトを…」は通常はチェックしておいてよいと思いますが、変換に失敗する場合は外してみてください。

変換後のファイルをメモ帳で開いたところ。ASCIIテキストになっています。なお、この変換後のプログラムを当方でアップロードする予定はありません。再配布の許諾は得ていませんので…。あしからずご了承ください。

現在のところ"FX-PLAN"以外のプログラムは変換していない(バイナリ形式のプログラムを見つけられていない)ので、動作が完全かどうかはわかりません。もし使用してみて不具合があるようでしたらコメント欄ででも報告をお願いいたします。今後のバージョンアップの予定としては、FX-890P/Z-1への対応(コマンドテーブルをいじるだけかも?)、ソースをわかりやすく整理する、などを考えています。いつになるかはわかりませんが…。
そこで、BASICのバイナリをASCIIテキストに変換するツールを作ることにしました。参考にしたのは123様の「カシオ VX-4(ポケコン)のページ」の中の「FX-870P / VX-4 内部情報」です。実際に"FX-PLAN"のファイルをダウンロードしてバイナリダンプしてみたところ、ここに書かれていること以外に下記のことがわかりました。
1. ファイルの先頭16バイトはヘッダとなっており、プログラム本体ではない(内容は不明)
2. 00H~07Hから始まるコードには特別な意味がある。
00H : 行末
01H : マルチステートメントの区切り(:)
02H : 注釈(’)
03H : これに続く2バイトは、GOTO, GOSUBなどのジャンプ先行番号(リトルエンディアンの16bit)
04H ~ 07H : 続く1バイトと合わせて予約語の中間コード
これをもとにVisual Basic 2012 Expressで作ってみました。こちらからダウンロードできます。いちおうソースもつけておきましたが、何せこれまではVB 6.0やExcel VBAしか触ったことがなくVB.NETは初めてだったことと、かなり急いで作ったことから、あまりきれいなソースではありません。いわゆる「VB 6.0訛り」という感じになってしまっています。対応OSはWindows Vista以降で、実行には.NET Framework 4.5が必要です。
現在のところ、対応機種はFX-840P/841P/860P/870PおよびVX-1/2/3/4です。FX-890P/Z-1のプログラムは、FX-870Pでサポートされている命令だけを使用しておれば使用できると思います。使い方は簡単で、入力ファイルと出力ファイルを指定し、「開始」をクリックするだけです。「先頭16バイトを…」は通常はチェックしておいてよいと思いますが、変換に失敗する場合は外してみてください。

変換後のファイルをメモ帳で開いたところ。ASCIIテキストになっています。なお、この変換後のプログラムを当方でアップロードする予定はありません。再配布の許諾は得ていませんので…。あしからずご了承ください。

現在のところ"FX-PLAN"以外のプログラムは変換していない(バイナリ形式のプログラムを見つけられていない)ので、動作が完全かどうかはわかりません。もし使用してみて不具合があるようでしたらコメント欄ででも報告をお願いいたします。今後のバージョンアップの予定としては、FX-890P/Z-1への対応(コマンドテーブルをいじるだけかも?)、ソースをわかりやすく整理する、などを考えています。いつになるかはわかりませんが…。
※本サイトで紹介する内容は、すべて個人的研究の範囲内で行っていることです。ここに書かれた内容を実行したことによる、データ(クラウド上を含む)・ソフトウェア・ハードウェアの障害および金銭的損害について、私が責任を負うことはできません。重要なデータはあらかじめバックアップを行い、内容を十分に理解したうえで、ご自身の責任の下で行ってください。 |
Windows Media Player 11/12のライブラリの初期化方法
私はPC上で音楽を管理するのにWindows Media Playerを用いています。NAS上にWMAファイルを保存し、それをライブラリとして取り込むようにしているのですが、何かの拍子にライブラリがおかしくなってしまうことがあります。同一のアルバムが2つ登録されてしまったり、PCを再起動するたびにライブラリが空になってしまったり…。私は省エネのためNASを夜間スリープするように設定しているので、そこでライブラリを見失ってしまっておかしくなるのかもしれませんが…。

一旦ライブラリが異常になってしまうと、登録や削除を繰り返しても治らないことが多いです。この場合はライブラリをいったん全削除してから登録しなおすとよいようです。WMPのライブラリは、ユーザーフォルダ\AppData\Local\Microsoft\Media Player に保存されています。(隠しファイルを表示する設定にしてください)

この中にある、拡張子が"wmdb"のファイルがライブラリデータベースの本体ですので、これを全削除し、WMPを再起動するとライブラリが初期化されているはずです。この後、再登録操作を行ってください。これでたいていのトラブルは解消できると思います。

一旦ライブラリが異常になってしまうと、登録や削除を繰り返しても治らないことが多いです。この場合はライブラリをいったん全削除してから登録しなおすとよいようです。WMPのライブラリは、ユーザーフォルダ\AppData\Local\Microsoft\Media Player に保存されています。(隠しファイルを表示する設定にしてください)

この中にある、拡張子が"wmdb"のファイルがライブラリデータベースの本体ですので、これを全削除し、WMPを再起動するとライブラリが初期化されているはずです。この後、再登録操作を行ってください。これでたいていのトラブルは解消できると思います。
テーマ : 動画・音声再生ソフト
ジャンル : コンピュータ
ViewSuicaカードでエクスプレス予約を利用する方法
先月から交通系ICカードの全国相互利用が開始になりました。私の地元のバスでもモバイルSuicaが利用できるようになり、重宝しています。相互利用開始記念というわけでもないのですが、ViewSuicaカードを契約した場合の東海道新幹線のEXPRESS予約サービスの利用方法についてまとめてみたいと思います。
1. 携帯でGoogle PlayからモバイルSuicaアプリをダウンロードします。

2. モバイルSuicaアプリを起動し、新規会員登録で、VIEW Suicaカードをクレジットカードとして登録する。
3. モバイルSuicaアプリの「会員メニュー」から「ビュー・エクスプレス特約」を選択。案内に沿って手続き。
4. EX-ICサービスの会員証が送られてくるまで待つ。
5. 会員証が届いたら、モバイルSuicaアプリの「エクスプレス予約(JR東海)」からエクスプレス予約のサイトに接続する。

6. 「モバイルSuicaから初めてエクスプレス予約にアクセスされた方はこちら」をタップし、「次へ」をタップして進む。
7. VIEW Suicaカードの情報を入力し、規約に同意し、メールアドレス・電話番号を登録する。
8. 会員IDを控えて「終了」で終了する。
9. エクスプレス予約に一度ログインし「かんたんログイン」を設定すると、次回からはモバイルSuicaアプリからパスワード入力のみでアクセスできるようになる。
少し煩雑ではありますが、以上の手続きでView Suicaカード会員でもエクスプレス予約が利用でき、おさいふケータイで改札を通れるようになります。JR東海に年会費を払う必要はありますが…。モバイルSuicaを利用の方で東海道新幹線を頻繁に利用される方は登録してみてはいかがでしょうか。
1. 携帯でGoogle PlayからモバイルSuicaアプリをダウンロードします。

2. モバイルSuicaアプリを起動し、新規会員登録で、VIEW Suicaカードをクレジットカードとして登録する。
3. モバイルSuicaアプリの「会員メニュー」から「ビュー・エクスプレス特約」を選択。案内に沿って手続き。
4. EX-ICサービスの会員証が送られてくるまで待つ。
5. 会員証が届いたら、モバイルSuicaアプリの「エクスプレス予約(JR東海)」からエクスプレス予約のサイトに接続する。

6. 「モバイルSuicaから初めてエクスプレス予約にアクセスされた方はこちら」をタップし、「次へ」をタップして進む。
7. VIEW Suicaカードの情報を入力し、規約に同意し、メールアドレス・電話番号を登録する。
8. 会員IDを控えて「終了」で終了する。
9. エクスプレス予約に一度ログインし「かんたんログイン」を設定すると、次回からはモバイルSuicaアプリからパスワード入力のみでアクセスできるようになる。
少し煩雑ではありますが、以上の手続きでView Suicaカード会員でもエクスプレス予約が利用でき、おさいふケータイで改札を通れるようになります。JR東海に年会費を払う必要はありますが…。モバイルSuicaを利用の方で東海道新幹線を頻繁に利用される方は登録してみてはいかがでしょうか。
Xperia SXでLTE(Xi)を切る方法
Xperia SXを使用していると、時々電池の減りがあまりにも速いことがあります。LINEをアンインストールしてからはかなりましになっていたのですが、それでも何日かに一度、朝にフル充電だったはずなのが夕方には空になって電源が落ちていることがあります。それも決まって仕事がある日…ということで、最も疑ったのがLTE(Xi)です。私の職場はLTEのサービスエリアの端だと思われるのですが、アンテナの表示がLTEになったりHSDPAになったりコロコロ変わります。LTEの電波が不安定なところでは電力消費が多くなるということなので、LTEを切ってみることにしました。最初に試みた方法は「梅之録々 ~Ume no RokuLog」さんを参考にしました。
ダイヤル発信画面で「*#*#4636#*#*」と入力します。するとテスト画面が表示されます。

「携帯電話情報」をタップするとネットワークの詳細設定画面が表示されます。

「優先ネットワークを設定」で通常は「LTE(preferred)/WCDMA/GSM)」が選択されていますが、これを「WCDMA preferred」に変更します。

変更後、「設定」アプリのネットワーク設定を確認すると「GSM/WCDMA(自動)」になっているはずです。


しばらくこれで使用していましたが、先日のファームウェアアップデートの際に元に戻ってしまいました。最近は上記のダイヤル操作を省略して直接テスト画面に入れるアプリがあるのですね。LTE Settingというのがそれです。あまり設定を変更することがなければ不要なアプリと思いますが、自宅ではLTE, 職場ではHSPDAなどと使い分けたい場合は重宝するのではないでしょうか。
XperiaSXのアクセサリも店頭では見なくなってきましたが、通販ではまだ買えますよ。
右端の電池は私も買いました。業者によってはよくわからないものを送ってくることもあるようですが、私が買ったM&Sさんの商品は裏面も日本語表記でPSEマークもついていました。
ダイヤル発信画面で「*#*#4636#*#*」と入力します。するとテスト画面が表示されます。

「携帯電話情報」をタップするとネットワークの詳細設定画面が表示されます。

「優先ネットワークを設定」で通常は「LTE(preferred)/WCDMA/GSM)」が選択されていますが、これを「WCDMA preferred」に変更します。

変更後、「設定」アプリのネットワーク設定を確認すると「GSM/WCDMA(自動)」になっているはずです。


しばらくこれで使用していましたが、先日のファームウェアアップデートの際に元に戻ってしまいました。最近は上記のダイヤル操作を省略して直接テスト画面に入れるアプリがあるのですね。LTE Settingというのがそれです。あまり設定を変更することがなければ不要なアプリと思いますが、自宅ではLTE, 職場ではHSPDAなどと使い分けたい場合は重宝するのではないでしょうか。
XperiaSXのアクセサリも店頭では見なくなってきましたが、通販ではまだ買えますよ。
右端の電池は私も買いました。業者によってはよくわからないものを送ってくることもあるようですが、私が買ったM&Sさんの商品は裏面も日本語表記でPSEマークもついていました。
FX-860Pvcをパソコンと接続
今日は久しぶりにポケコン、それも通信機能についての記事です。以前紹介したFX-860PvcもFX-870P/890Pなどと同様30pinコネクタを備えており、オプションのFA-6経由でパソコンのシリアルポート(RS-232C)と接続できるようになっています。そこで、以前制作したUSB-シリアルコンバータと11pin-30pin変換アダプタを用いて接続を試みることにしました。

今回もソフトとしてはCASIO PB-1000 FOREVER!!でダウンロードできるPB-1000 Data Comunicatorを利用しました。CASIOのポケコンを使用する限り、これが最も安定しているように思います。いろいろ試したところ、FX-860Pvcはビットレートとして最大4800bpsまで対応しているようです。

FX-860PvcはFX-870Pと同様F.COMを搭載しており、ここからプログラムのLOAD/SAVEができるようになっていますが、操作方法がよくわからなかった(FX-870Pとは少し異なっている)のでBASICモードでSAVE/LOADコマンドを使用してみました。FX-860Pvcでシリアルポートを指定する場合は、ファイルディスクリプタとして"COM0:パラメータ…"と指定すればいいようです。通信パラメータはFX-870Pなどと互換性があるようで、PB-1000 Data Comunicatorに表示されるものをそのまま入力すればOKでした。

SAVE/LOADとも問題なく動作しましたが、FX-860Pvc側の設定が悪いのか、LOADする際にパソコン側から送信されたEOFを認識せず、受信が止まらない状態となってしまいました。LOAD自体は問題なく成功していますので、パソコン側で送信完了となってしばらく経ったら[BRK]キーで中断しても問題はなさそうです。F.COMの使用方法やシリアルポートの使用方法の詳細はマニュアルがないため不明ですが、FX-860Pvcでも何とかプログラムのLOAD/SAVEができるようになりました。

今回もソフトとしてはCASIO PB-1000 FOREVER!!でダウンロードできるPB-1000 Data Comunicatorを利用しました。CASIOのポケコンを使用する限り、これが最も安定しているように思います。いろいろ試したところ、FX-860Pvcはビットレートとして最大4800bpsまで対応しているようです。

FX-860PvcはFX-870Pと同様F.COMを搭載しており、ここからプログラムのLOAD/SAVEができるようになっていますが、操作方法がよくわからなかった(FX-870Pとは少し異なっている)のでBASICモードでSAVE/LOADコマンドを使用してみました。FX-860Pvcでシリアルポートを指定する場合は、ファイルディスクリプタとして"COM0:パラメータ…"と指定すればいいようです。通信パラメータはFX-870Pなどと互換性があるようで、PB-1000 Data Comunicatorに表示されるものをそのまま入力すればOKでした。

SAVE/LOADとも問題なく動作しましたが、FX-860Pvc側の設定が悪いのか、LOADする際にパソコン側から送信されたEOFを認識せず、受信が止まらない状態となってしまいました。LOAD自体は問題なく成功していますので、パソコン側で送信完了となってしばらく経ったら[BRK]キーで中断しても問題はなさそうです。F.COMの使用方法やシリアルポートの使用方法の詳細はマニュアルがないため不明ですが、FX-860Pvcでも何とかプログラムのLOAD/SAVEができるようになりました。
※本サイトで紹介する内容は、すべて個人的研究の範囲内で行っていることです。ここに書かれた内容を実行したことによる、データ(クラウド上を含む)・ソフトウェア・ハードウェアの障害および金銭的損害について、私が責任を負うことはできません。重要なデータはあらかじめバックアップを行い、内容を十分に理解したうえで、ご自身の責任の下で行ってください。 |
SHARP EL-5002
今日のネタも電卓です。SHARPのとっても古いプログラム関数電卓、EL-5002を紹介します。EL-5002は1978年に発売された関数電卓で、これまで紹介したものよりも遥かに古いものです。表示も液晶ではなくVFD(蛍光表示管)となっており、昭和の香りがプンプンしますね。私が子どものころは電卓といえばVFDのものが主流で、初めて親に買ってもらったCASIOのfx-140という関数電卓もそうでした。VFD自体は死滅した技術ではなく、現在でもPCの周辺機器やAV機器などに搭載されていますね。

EL-5103と並べてみました。VFD搭載で単3電池使用ということで、厚みはけっこうあります。


ひとつ前の機種としてEL-5001というのがあります。こちらは複素数演算、2次方程式の解の公式、数値積分(f(x)=kxnのみ)機能を搭載した多機能電卓だったようですが、複数メモリと()計算が排他使用だったり、乗除が加減と優先順位が一緒だったりと、機能制限が目立ちました。それに比較するとこのEL-5002は乗除が加減より優先度が高く、7重カッコと7つのメモリが同時使用できるうえ、簡単なプログラム機能もついています。近代的なプログラム関数電卓の元祖と考えてよさそうですね。
また、同時期に発売された高機能プログラム電卓にPC-1200というものがあります。これはSHARPの製品で初めて「ポケットコンピュータ」を名乗った製品として有名なものですが、EL-5002とPC-1200は同じ筐体を使用しているようにも見えます(PC-1200を所有しているわけではないので実際のところは不明ですが…)。
プログラムの仕様としてはAERをさらに原始的にしたもののような印象を受けます。プログラム入力はスライドスイッチを[LRN]に、実行時は[COMP]にします。プログラムの全消去は[LRN]モードで[F][CA]と操作します(消去しなくても新しいプログラムを入力すると上書きされます)。プログラム自体は多くのプログラム関数電卓と同様、キー操作をそのまま記憶するタイプですが、[(x)]キーを入力しておくとその位置で"[]"を表示して入力待ちになり、ここで数値を入力して[COMP]を押すと実行が継続されるようになっています。また、[F][LOOK]キーを入力しておくとその時点での計算結果を表示して一時停止しますが、[COMP]キーで実行が継続されるようになっています。これらの機能はCASIOのFX-603Pなどの[HLT]やHPの[R/S]に似ていますね。
s.jpg)
ちなみにプログラムのステップ数は40ステップまでのようで、それを超えて入力しようとするとエラー表示になります。

メモリについては最近の電卓と同様、[STO], [RCL]キーがついており、[STO] n / [RCL] n (n=1~6)のように使用します。これとは別に[x→M], [RM], [M+]キーがついており、1~6番のメモリとは別に操作できます。このあたりはAERでA~F, Mの7メモリが使える機種に通じるものがありますね。画像は[M+]で数値を記憶させたところで、Mメモリに数値が入っていると最も左の桁の左下のセグメントが点灯するようになっています。ちなみにメモリは不揮発性ではなく、電源をOFFにすると消えてしまいます。もちろんプログラムも同様なので、複雑なプログラムを入力しておくのには向きませんね。もっともこの時代のVFD式の電卓で不揮発性メモリを搭載しているものはほとんどありませんでした(PC-1200はさすがに不揮発性メモリを搭載していたようですが…)。CMOS-ICが普及していなかったのでしょうか。

この電卓も説明書がなく、独自に解析した結果を書いてみました。このぐらい機能が少ない電卓であれば、試行錯誤で大体のことはわかりますね。しかし、間違っているところもあるかもしれませんので、お気づきの方は指摘していただけるとありがたいです。

EL-5103と並べてみました。VFD搭載で単3電池使用ということで、厚みはけっこうあります。


ひとつ前の機種としてEL-5001というのがあります。こちらは複素数演算、2次方程式の解の公式、数値積分(f(x)=kxnのみ)機能を搭載した多機能電卓だったようですが、複数メモリと()計算が排他使用だったり、乗除が加減と優先順位が一緒だったりと、機能制限が目立ちました。それに比較するとこのEL-5002は乗除が加減より優先度が高く、7重カッコと7つのメモリが同時使用できるうえ、簡単なプログラム機能もついています。近代的なプログラム関数電卓の元祖と考えてよさそうですね。
また、同時期に発売された高機能プログラム電卓にPC-1200というものがあります。これはSHARPの製品で初めて「ポケットコンピュータ」を名乗った製品として有名なものですが、EL-5002とPC-1200は同じ筐体を使用しているようにも見えます(PC-1200を所有しているわけではないので実際のところは不明ですが…)。
プログラムの仕様としてはAERをさらに原始的にしたもののような印象を受けます。プログラム入力はスライドスイッチを[LRN]に、実行時は[COMP]にします。プログラムの全消去は[LRN]モードで[F][CA]と操作します(消去しなくても新しいプログラムを入力すると上書きされます)。プログラム自体は多くのプログラム関数電卓と同様、キー操作をそのまま記憶するタイプですが、[(x)]キーを入力しておくとその位置で"[]"を表示して入力待ちになり、ここで数値を入力して[COMP]を押すと実行が継続されるようになっています。また、[F][LOOK]キーを入力しておくとその時点での計算結果を表示して一時停止しますが、[COMP]キーで実行が継続されるようになっています。これらの機能はCASIOのFX-603Pなどの[HLT]やHPの[R/S]に似ていますね。
s.jpg)
ちなみにプログラムのステップ数は40ステップまでのようで、それを超えて入力しようとするとエラー表示になります。

メモリについては最近の電卓と同様、[STO], [RCL]キーがついており、[STO] n / [RCL] n (n=1~6)のように使用します。これとは別に[x→M], [RM], [M+]キーがついており、1~6番のメモリとは別に操作できます。このあたりはAERでA~F, Mの7メモリが使える機種に通じるものがありますね。画像は[M+]で数値を記憶させたところで、Mメモリに数値が入っていると最も左の桁の左下のセグメントが点灯するようになっています。ちなみにメモリは不揮発性ではなく、電源をOFFにすると消えてしまいます。もちろんプログラムも同様なので、複雑なプログラムを入力しておくのには向きませんね。もっともこの時代のVFD式の電卓で不揮発性メモリを搭載しているものはほとんどありませんでした(PC-1200はさすがに不揮発性メモリを搭載していたようですが…)。CMOS-ICが普及していなかったのでしょうか。

この電卓も説明書がなく、独自に解析した結果を書いてみました。このぐらい機能が少ない電卓であれば、試行錯誤で大体のことはわかりますね。しかし、間違っているところもあるかもしれませんので、お気づきの方は指摘していただけるとありがたいです。