Jornada 690の通信環境強化
今週末、広島への出張があります。これまで出張の際にはN-08BとXperia SX持参(+必要であればノートPC)で行く場合が多かったのですが、今回はあえてこの2台を外し、ガラケーのN-04BとJornada 690で出かけてみる方針としました。今日はそのための準備として、いくつかの設定をやってみました。
まず、外出先でインターネットに接続するための設定を行います。現在JornadaにはBuffaloのWLI-PCM-L11Gという無線LANカードを差しています。現在使用しているドライバは接続先を1つしか登録できませんが、ドライバをバージョンアップすることで複数の接続先を利用することができるようになります。
まず、いったんJornadaをフルリセットします(私の場合は古いドライバをアンインストールしても新しいドライバを認識してくれなかったため、フルリセットすることをお勧めします)。Jornadaをフルリセットするにはメインバッテリとバックアップバッテリの両方を外して放置するしかないようです。フルリセットが終了したら下記の手順に従って新しいドライバをインストールします。
前回と同じサイトのR7.0_CE_2.11フォルダ内のWLWC2B70.exeをダウンロードします。これは自己解凍式のZIP書庫なので、ActiveSyncをインストールしてあるPC(私の場合はVMware上のWindows 2000)で解凍します。Jornadaを接続し、setup.exeをPC上で実行するとJornadaにインストールされます。
このドライバをインストールすると、コントロールパネルに"Wireless Network"というアイコンが増えますので、これをダブルタップして開くと、設定画面になります。下の画像の通り、接続先を4つまで登録して切り替えることができるようになっています。

WEP設定画面。

N-04Bのほうはアクセスポイントモードで使用しますが、この際にセキュリティにWEPを指定します(H/PC Pro 3.0はWPAに対応していないため)。ちなみにXperiaでなくあえてN-04Bを使用することにしたのもこれが理由で、Xperia SXはWi-Fiテザリングのセキュリティ方式としてWPA/WPA2しか指定できないのです。N-04Bの接続先としては、私が契約しているISPの@niftyを利用することにしました。これまではmopera Uのスーパーライトプランを利用していたのですが、これはXiプランと併用できません。@niftyのパケット通信用アクセスポイントは、常時接続プランで契約しておればパケット通信料のみで利用できる(一部例外あり、詳細はこちら)ため、Xiパケホーダイフラットであれば(おそらく)追加料金は発生しないはずです(利用数日後にMy Docomoで確認したところ、docomoからは特に追加の請求はされていませんでした)。設定方法はこちらの通り、APNとユーザーID, パスワードを設定するだけです。mopera Uのスーパーライトプランでは、パケット定額料の範囲で利用するには通信速度が128Kbpsに制限されていましたが、@niftyだとHSDPAで利用できるため、結果的にはより快適になりそうです。これもテザリング利用で追加料金が発生しないXiパケホーダイフラットの恩恵ですね。写真は実際に接続してみたところ。

次に、有線LANを利用可能にします。最近のビジネスホテルの多くは有線LAN端子を備えていますので、利用できると何かと便利です。たまたまとても古いLANカード、BuffaloのLPC2-Tというものを持っていたので、これを利用することにしました。メーカーサイトにも書かれていますが、このカードはNE2000コンパチなので、Windows CEの持っているNE2000のドライバでそのまま自動的に認識され、動作するようになります。

手元に少し前のCF型データ通信カード、P2403というものがありましたので、これも試してみました。

microSIMをアダプタにセットして挿入します。

Jornadaにセットしたところ。普通にモデムカードとして認識されましたが、いろいろ設定してみてもダイヤルアップ接続がうまくいかず(@nifty)、結局こちらは断念しました。メーカーもWindows CE 2.xに対応しているとは言っていないので、仕方がないとは思いますが、ちょっと残念でした。(だれかうまくいった人がいたら教えてくださいm(__)m)

最後に、Jornadaにネットワーク関連のソフトを追加します。
1. QMAIL
Windows版もある、有名なメールソフトです。こちらはnPOPと異なりIMAPにも対応しているのが魅力です。GmailやYahoo!メールをIMAPで利用できればクラウドストレージ的にも利用できるかと思ったのですが、このようなIMAP対応メールサービスのほとんどはSSL通信が必要となっています。QMAIL自体はSSLに対応しているのですが、残念ながらWindows CE 2.xのSSLでは現在のサービスにはほとんど接続できず(128bit暗号化パッチをインストールしてあっても)、これらのメールをIMAPで利用することはできませんでした。メールソフトとしての使い勝手自体はよいと思います。メールボックスをCFなどの外部メモリに置ける点も魅力ですね。

公式サイトから、H/PC Pro 3.0, SH3版をダウンロードします。解凍してできた3つのフォルダごとCFかActiveSyncを利用してJornadaの適当な場所にコピーし、ショートカットを作成します。画像は初回起動時、メールボックスフォルダの選択画面です。メールボックスフォルダを指定したら、QMAILのmailフォルダの内容をそこにコピーしておく必要があります。

2. CedarFTP
FTPクライアントです。Windows CE 2.xはあまりにも古すぎて、実用的に使用できるクラウドサービスがありません。ISPでホームページ作成サービスを利用できる場合、サーバーにFTP接続することでオンラインストレージのように利用できますので、一つの選択肢となるかと思います(webサーバーにアップロードしてしまうと、アドレスがわかればだれでもアクセスできるようになってしまいますので、機密性の高いファイルを置くのは避けてください。)。もちろん本来の(?)利用目的である、webページの転送にも使えます。
作者様のサイトから、HPC Pro, HPC2000用をダウンロードします。アーカイブを解凍し、CedarFTP.EXEをCFかActiveSyncを利用してJornadaの適当な場所にコピーし、ショートカットを作成します。

FTPサーバー設定画面。

これで外出先でのJornadaも少しは役に立つようになるでしょうか。もちろんN-04Bとセットでの使用が前提です。次回は、PIMデータの処理やスケジュール管理などをこの2台の組み合わせで何とかできないか、試してみたいと思います。
まず、外出先でインターネットに接続するための設定を行います。現在JornadaにはBuffaloのWLI-PCM-L11Gという無線LANカードを差しています。現在使用しているドライバは接続先を1つしか登録できませんが、ドライバをバージョンアップすることで複数の接続先を利用することができるようになります。
まず、いったんJornadaをフルリセットします(私の場合は古いドライバをアンインストールしても新しいドライバを認識してくれなかったため、フルリセットすることをお勧めします)。Jornadaをフルリセットするにはメインバッテリとバックアップバッテリの両方を外して放置するしかないようです。フルリセットが終了したら下記の手順に従って新しいドライバをインストールします。
前回と同じサイトのR7.0_CE_2.11フォルダ内のWLWC2B70.exeをダウンロードします。これは自己解凍式のZIP書庫なので、ActiveSyncをインストールしてあるPC(私の場合はVMware上のWindows 2000)で解凍します。Jornadaを接続し、setup.exeをPC上で実行するとJornadaにインストールされます。
このドライバをインストールすると、コントロールパネルに"Wireless Network"というアイコンが増えますので、これをダブルタップして開くと、設定画面になります。下の画像の通り、接続先を4つまで登録して切り替えることができるようになっています。

WEP設定画面。

N-04Bのほうはアクセスポイントモードで使用しますが、この際にセキュリティにWEPを指定します(H/PC Pro 3.0はWPAに対応していないため)。ちなみにXperiaでなくあえてN-04Bを使用することにしたのもこれが理由で、Xperia SXはWi-Fiテザリングのセキュリティ方式としてWPA/WPA2しか指定できないのです。N-04Bの接続先としては、私が契約しているISPの@niftyを利用することにしました。これまではmopera Uのスーパーライトプランを利用していたのですが、これはXiプランと併用できません。@niftyのパケット通信用アクセスポイントは、常時接続プランで契約しておればパケット通信料のみで利用できる(一部例外あり、詳細はこちら)ため、Xiパケホーダイフラットであれば(おそらく)追加料金は発生しないはずです(利用数日後にMy Docomoで確認したところ、docomoからは特に追加の請求はされていませんでした)。設定方法はこちらの通り、APNとユーザーID, パスワードを設定するだけです。mopera Uのスーパーライトプランでは、パケット定額料の範囲で利用するには通信速度が128Kbpsに制限されていましたが、@niftyだとHSDPAで利用できるため、結果的にはより快適になりそうです。これもテザリング利用で追加料金が発生しないXiパケホーダイフラットの恩恵ですね。写真は実際に接続してみたところ。

次に、有線LANを利用可能にします。最近のビジネスホテルの多くは有線LAN端子を備えていますので、利用できると何かと便利です。たまたまとても古いLANカード、BuffaloのLPC2-Tというものを持っていたので、これを利用することにしました。メーカーサイトにも書かれていますが、このカードはNE2000コンパチなので、Windows CEの持っているNE2000のドライバでそのまま自動的に認識され、動作するようになります。

手元に少し前のCF型データ通信カード、P2403というものがありましたので、これも試してみました。

microSIMをアダプタにセットして挿入します。

Jornadaにセットしたところ。普通にモデムカードとして認識されましたが、いろいろ設定してみてもダイヤルアップ接続がうまくいかず(@nifty)、結局こちらは断念しました。メーカーもWindows CE 2.xに対応しているとは言っていないので、仕方がないとは思いますが、ちょっと残念でした。(だれかうまくいった人がいたら教えてくださいm(__)m)

最後に、Jornadaにネットワーク関連のソフトを追加します。
1. QMAIL
Windows版もある、有名なメールソフトです。こちらはnPOPと異なりIMAPにも対応しているのが魅力です。GmailやYahoo!メールをIMAPで利用できればクラウドストレージ的にも利用できるかと思ったのですが、このようなIMAP対応メールサービスのほとんどはSSL通信が必要となっています。QMAIL自体はSSLに対応しているのですが、残念ながらWindows CE 2.xのSSLでは現在のサービスにはほとんど接続できず(128bit暗号化パッチをインストールしてあっても)、これらのメールをIMAPで利用することはできませんでした。メールソフトとしての使い勝手自体はよいと思います。メールボックスをCFなどの外部メモリに置ける点も魅力ですね。

公式サイトから、H/PC Pro 3.0, SH3版をダウンロードします。解凍してできた3つのフォルダごとCFかActiveSyncを利用してJornadaの適当な場所にコピーし、ショートカットを作成します。画像は初回起動時、メールボックスフォルダの選択画面です。メールボックスフォルダを指定したら、QMAILのmailフォルダの内容をそこにコピーしておく必要があります。

2. CedarFTP
FTPクライアントです。Windows CE 2.xはあまりにも古すぎて、実用的に使用できるクラウドサービスがありません。ISPでホームページ作成サービスを利用できる場合、サーバーにFTP接続することでオンラインストレージのように利用できますので、一つの選択肢となるかと思います(webサーバーにアップロードしてしまうと、アドレスがわかればだれでもアクセスできるようになってしまいますので、機密性の高いファイルを置くのは避けてください。)。もちろん本来の(?)利用目的である、webページの転送にも使えます。
作者様のサイトから、HPC Pro, HPC2000用をダウンロードします。アーカイブを解凍し、CedarFTP.EXEをCFかActiveSyncを利用してJornadaの適当な場所にコピーし、ショートカットを作成します。

FTPサーバー設定画面。

これで外出先でのJornadaも少しは役に立つようになるでしょうか。もちろんN-04Bとセットでの使用が前提です。次回は、PIMデータの処理やスケジュール管理などをこの2台の組み合わせで何とかできないか、試してみたいと思います。
※本サイトで紹介する内容は、すべて個人的研究の範囲内で行っていることです。ここに書かれた内容を実行したことによる、データ(クラウド上を含む)・ソフトウェア・ハードウェアの障害および金銭的損害について、私が責任を負うことはできません。重要なデータはあらかじめバックアップを行い、内容を十分に理解したうえで、ご自身の責任の下で行ってください。 |
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