SHARP ソフトウェアボード CE-153
SHARPのポケコン、PC-1500/1501には、外付けのタッチパネル式キーボードがオプションとして用意されていました。それが本日紹介する「ソフトウェアボード CE-153」です。今回入手したものには、本体のほか、接続ケーブル、キーボードシート、説明書、ソフトウェアカセットテープがすべてそろっていました。

PC-1501/CE-150と接続し、付属カセットテープに収録されているサンプルプログラム「単語マスター」を実行しているところです。

今回入手したものには説明書も付属していましたので、スキャンしたものをこちらにアップロードしておきます。ただし、CE-153以降に発売された周辺機器を使用している場合、CLOADMやCALLのアドレスが変わってくる場合があります。その一例を下記に示しておきます。
*CE-161使用時は実行前にCE-156に対して下記のパッチを当てる必要があります(CE-153の有無にかかわらず):
POKE &790,9,19,82,195
POKE &446,7,144
**上記のメモリ状態にかかわらず動作するプログラムを作成するには、下記のCALL命令を使用可能ですが、CE-157を使用している場合に限りCE-153のCALL命令は直接アドレスを指定(CALL &40C6 など)する必要があります(785DHのフラグを参照することでCE-156の有無を判断しているが、CE-157使用時もフラグがセットされているため)。CE-153に付属のサンプルプログラムもすべて下記のCALL命令を使用していますので、これも修正する必要があります。
(CE-153とCE-156を同時に使用する場合はCE-156のCALL命令を先に実行すること)
CE-156のCALL命令:CALL &C5+256*PEEK &7863
CE-153のCALL命令:256*PEEK &7863+&C6+(PEEK &785D=0)*1850
このあたりの内容はCE-156やCE-157などのマニュアルにも記載があります。PC-1500は非常に拡張性が高いポケコンであったため、周辺機器の増設状態により機械語プログラムのロードや実行のアドレスが変化するので、機械語の知識がないと使いこなすのが難しかったのかもしれませんね。参考までに、手持ちのCE-156とCE-157のマニュアルの一部をスキャンしておきました。下記のリンクからダウンロード可能です。
CE-156.pdf
CE-157.pdf
以上でPC-1500シリーズの周辺機器紹介は終わりです。これまで紹介してきたものはCE-150/151/152/153/154/155/156/157/159/161で、まだ所有していないものはCE-158(RS-232C/セントロニクスパラレルIF)、CE-160(バッテリバックアップなしの16KB RAM)、CE-162E(セントロニクスパラレル/カセットIF)、CE-163(32KB RAM)のみとなりました。ここまできたらコンプリートしたい気もしますが、CE-160やCE-163は国内では販売されていなかったようですし、CE-162Eもあまり出回らなかったのかオークションでも見かけません。気長に待ってみようと思います。

PC-1501/CE-150と接続し、付属カセットテープに収録されているサンプルプログラム「単語マスター」を実行しているところです。

今回入手したものには説明書も付属していましたので、スキャンしたものをこちらにアップロードしておきます。ただし、CE-153以降に発売された周辺機器を使用している場合、CLOADMやCALLのアドレスが変わってくる場合があります。その一例を下記に示しておきます。
本体のみ/ CE-151/157 | CE-151 +CE-156 | CE-155 | CE-155 +CE-156 | CE-159 | CE-159 +CE-156 | CE-161 | CE-161 +CE-156* | |
NEW | &44F0 | &4C2A | &3CF0 | &442A | &24F0 | &2C2A | &52A | &C2A |
CE-153 CLOADM | 省略可 (&40C6) | &4800 | &38C6 | &4000 | &20C6 | &2800 | &100 | &800 |
CE-156 CLOADM | - | 省略可 (&4000) | - | &3800 | - | &2000 | - | 0 |
CE-153 CALL | &40C6** | &4800 | &38C6 | &4000 | &20C6 | &2800 | &100 | &800 |
CE-156 CALL | - | &40C5 | - | &38C5 | - | &20C5 | - | &C5 |
*CE-161使用時は実行前にCE-156に対して下記のパッチを当てる必要があります(CE-153の有無にかかわらず):
POKE &790,9,19,82,195
POKE &446,7,144
**上記のメモリ状態にかかわらず動作するプログラムを作成するには、下記のCALL命令を使用可能ですが、CE-157を使用している場合に限りCE-153のCALL命令は直接アドレスを指定(CALL &40C6 など)する必要があります(785DHのフラグを参照することでCE-156の有無を判断しているが、CE-157使用時もフラグがセットされているため)。CE-153に付属のサンプルプログラムもすべて下記のCALL命令を使用していますので、これも修正する必要があります。
(CE-153とCE-156を同時に使用する場合はCE-156のCALL命令を先に実行すること)
CE-156のCALL命令:CALL &C5+256*PEEK &7863
CE-153のCALL命令:256*PEEK &7863+&C6+(PEEK &785D=0)*1850
このあたりの内容はCE-156やCE-157などのマニュアルにも記載があります。PC-1500は非常に拡張性が高いポケコンであったため、周辺機器の増設状態により機械語プログラムのロードや実行のアドレスが変化するので、機械語の知識がないと使いこなすのが難しかったのかもしれませんね。参考までに、手持ちのCE-156とCE-157のマニュアルの一部をスキャンしておきました。下記のリンクからダウンロード可能です。
CE-156.pdf
CE-157.pdf
以上でPC-1500シリーズの周辺機器紹介は終わりです。これまで紹介してきたものはCE-150/151/152/153/154/155/156/157/159/161で、まだ所有していないものはCE-158(RS-232C/セントロニクスパラレルIF)、CE-160(バッテリバックアップなしの16KB RAM)、CE-162E(セントロニクスパラレル/カセットIF)、CE-163(32KB RAM)のみとなりました。ここまできたらコンプリートしたい気もしますが、CE-160やCE-163は国内では販売されていなかったようですし、CE-162Eもあまり出回らなかったのかオークションでも見かけません。気長に待ってみようと思います。
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SHARP データレコーダ CE-152
本日は、SHARPのポケコン用データレコーダ、CE-152を紹介します。この機種はその型番からもわかる通りPC-1500シリーズの周辺機器として発売されましたが、内容的にはごくごく標準的なデータレコーダであり、CE-122, CE-124, CE-126Pなどとももちろん接続可能です。乾電池またはACアダプタで使用可能ですが、ACアダプタとしてはCE-130T/CE-122用のEA-11Eが利用できます。

PC-1501/CE-150と接続したところ。

プログラムのSAVE/LOADを試してみましたが、テープの走行が不安定で残念ながらそのままでは使用できそうにない状態でした。そこで、内部を調べてみることにしました。

CE-125Sと同様ゴムベルトが伸びているのではないかと思い、外してみてみました。やはり若干伸びているようです。今後のことも考え交換しておくことにしました。

CE-125Sのときと同様、千石電商にてゴムベルトを購入してみました。駆動部分には1.2Tの角形、φ60mmと70mmのものが合いそうです。カウンター部分には0.95Tの角形、φ30mmのものが合いそうでしたが、あいにく欠品だったため1.2Tで代用することにしました(現時点では在庫が復活しているようです)。で、届いたのがこれです。

ゴムベルトはいずれもぴったり合いました。元通り組み立ててみましたが、やはりテープ走行が不安定でした。そこでもう少しよく調べてみると、巻取り軸の部品にひび割れができており、ゆるんでいました。そこで、接着剤でしっかり固定してみました。

あとは元通り組み立てますが、注意点がひとつあります。カセットデッキ一般によくある構造として、録音・再生の回路切り替えのためのスイッチが基板上についており、これがメカ部分とかみ合って動作する仕組みがあります。CE-152もそのような構造になっていますが、最初はそれに気づかずに組み立ててしまい、メカは動くのに録再動作がうまくいかずに焦りました…。
少し手間取ってはしまいましたが、以上の作業で無事にSAVE/LOADが問題なくできるようになりました。まあ、実際のところはPCのサウンドカード経由で利用することがほとんどなのでしょうが…。

実際に動作させた動画です。ピーピーガーガーの音が懐かしいですね。
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PC-1501/CE-150と接続したところ。

プログラムのSAVE/LOADを試してみましたが、テープの走行が不安定で残念ながらそのままでは使用できそうにない状態でした。そこで、内部を調べてみることにしました。

CE-125Sと同様ゴムベルトが伸びているのではないかと思い、外してみてみました。やはり若干伸びているようです。今後のことも考え交換しておくことにしました。

CE-125Sのときと同様、千石電商にてゴムベルトを購入してみました。駆動部分には1.2Tの角形、φ60mmと70mmのものが合いそうです。カウンター部分には0.95Tの角形、φ30mmのものが合いそうでしたが、あいにく欠品だったため1.2Tで代用することにしました(現時点では在庫が復活しているようです)。で、届いたのがこれです。

ゴムベルトはいずれもぴったり合いました。元通り組み立ててみましたが、やはりテープ走行が不安定でした。そこでもう少しよく調べてみると、巻取り軸の部品にひび割れができており、ゆるんでいました。そこで、接着剤でしっかり固定してみました。

あとは元通り組み立てますが、注意点がひとつあります。カセットデッキ一般によくある構造として、録音・再生の回路切り替えのためのスイッチが基板上についており、これがメカ部分とかみ合って動作する仕組みがあります。CE-152もそのような構造になっていますが、最初はそれに気づかずに組み立ててしまい、メカは動くのに録再動作がうまくいかずに焦りました…。
少し手間取ってはしまいましたが、以上の作業で無事にSAVE/LOADが問題なくできるようになりました。まあ、実際のところはPCのサウンドカード経由で利用することがほとんどなのでしょうが…。

実際に動作させた動画です。ピーピーガーガーの音が懐かしいですね。
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※本サイトで紹介する内容は、すべて個人的研究の範囲内で行っていることです。ここに書かれた内容を実行したことによる、データ(クラウド上を含む)・ソフトウェア・ハードウェアの障害および金銭的損害について、私が責任を負うことはできません。重要なデータはあらかじめバックアップを行い、内容を十分に理解したうえで、ご自身の責任の下で行ってください。 |
また東京に行ってきたのですが…
週末は仕事の関係で東京へ行ってきたので、空き時間にまたまたアキバに行ってしまいました。私はカレーが好きなので、最近アキバではよくゴーゴーカレーを利用します。

食べたのは定番中の定番、カツカレーです。私はあまり大食いではないので、エコノミーで充分おなかがいっぱいになってしまいます。コクがあってほどよい辛さのカレールーと、サクサクのカツ、シャキシャキのキャベツがマッチしていておいしいですね。

アキバも2か月前に来たばかりだったので、今回はあまり買い物はしませんでした。ただ、Lumia 1020にカメラグリップをつけた状態で収納できるケースかポーチが欲しかったので、それだけ探してみました。Lumia 1020+カメラグリップだと厚さと長さがかなりのものになってしまうので、スマホ用のポーチで合うものはほとんどありませんでした。ヨドバシで片っ端から見ていくと、エレコムのケースで唯一入りそうなものがありましたが、ケーブルをまとめるための余計なバンドがついており、それを固定しているボタンで本体が傷つきそうなのでやめました…。余計なものはつけなくてもいいのに…。他に、デジカメ用ケースも見てみましたが、最近のコンデジはどれも小さいのでやはり合うものがありませんでした。最終的に目をつけたのが携帯ゲーム機のケース。なかでも新型Vitaがサイズ的に近そうでしたが、今回はあまり気に入ったものがなかったので、新旧Vita兼用のソニーの純正品(PCHJ-15004)を買ってみました。

入れるとこんな感じです。LumiaはさすがにVitaよりは小さいので少し隙間ができますが、これまで見てきたほかのケースよりはよさそうです。

ふたを閉じて完全に収納したところ。これで傷がつくのは防げそうですので、しばらく使ってみようと思います。不具合があれば本来の目的であるVita用として使えばいいですしね。

これ以外には、あきばおーで録画サーバー兼NASで使用しているPT3の予備を購入しておきました。以前より3000円ほど安くなりましたし、故障時に代替機がないのは不安ですので…。

あとは、イオシスでドコモのフォトパネル02/03が安く売っていたのが気になりましたが、今回は見送りました。返ってきてからヤフオクで検索してみると、より高性能なフォトパネル05が同じぐらいの価格で出ているので、買わなくて正解だったかも…。
今回の出張ではノートPCは持っていかずにSony Tablet Sを持っていきました。このため、最近はやりのホテルルータを買って持っていきました。持っていたのはこれ、ロジテックのLAN-W300N/RSです。

中身はシンプルで、ACアダプタ(USB給電も可能です)、LANケーブル、本体、簡易マニュアルのみです。マニュアルと読む限り、設定する必要はほとんどないようで、本体裏に書かれているSSIDとWEP/WPAパスワードを端末側に設定するだけでよさそうです。WAN側はDHCPクライアント、LAN側がDHCPサーバー搭載のルーターになっており、その間をブリッジ接続しているのでしょうか。

実際にホテルで接続してみました。

ルーターのアクセスポイントへの接続自体はあっさりとうまくいきましたが、なぜかインターネットにつながりません。PCがないので設定もできませんし、今回はあきらめることに…。幸いこのホテルでは無線LANが使えたので、結局のところはいらなかったのですが…。ホテルルータについてはまた詳細なマニュアルをダウンロードして調べてみたいと思います。
紹介した商品です。

食べたのは定番中の定番、カツカレーです。私はあまり大食いではないので、エコノミーで充分おなかがいっぱいになってしまいます。コクがあってほどよい辛さのカレールーと、サクサクのカツ、シャキシャキのキャベツがマッチしていておいしいですね。

アキバも2か月前に来たばかりだったので、今回はあまり買い物はしませんでした。ただ、Lumia 1020にカメラグリップをつけた状態で収納できるケースかポーチが欲しかったので、それだけ探してみました。Lumia 1020+カメラグリップだと厚さと長さがかなりのものになってしまうので、スマホ用のポーチで合うものはほとんどありませんでした。ヨドバシで片っ端から見ていくと、エレコムのケースで唯一入りそうなものがありましたが、ケーブルをまとめるための余計なバンドがついており、それを固定しているボタンで本体が傷つきそうなのでやめました…。余計なものはつけなくてもいいのに…。他に、デジカメ用ケースも見てみましたが、最近のコンデジはどれも小さいのでやはり合うものがありませんでした。最終的に目をつけたのが携帯ゲーム機のケース。なかでも新型Vitaがサイズ的に近そうでしたが、今回はあまり気に入ったものがなかったので、新旧Vita兼用のソニーの純正品(PCHJ-15004)を買ってみました。

入れるとこんな感じです。LumiaはさすがにVitaよりは小さいので少し隙間ができますが、これまで見てきたほかのケースよりはよさそうです。

ふたを閉じて完全に収納したところ。これで傷がつくのは防げそうですので、しばらく使ってみようと思います。不具合があれば本来の目的であるVita用として使えばいいですしね。

これ以外には、あきばおーで録画サーバー兼NASで使用しているPT3の予備を購入しておきました。以前より3000円ほど安くなりましたし、故障時に代替機がないのは不安ですので…。

あとは、イオシスでドコモのフォトパネル02/03が安く売っていたのが気になりましたが、今回は見送りました。返ってきてからヤフオクで検索してみると、より高性能なフォトパネル05が同じぐらいの価格で出ているので、買わなくて正解だったかも…。
今回の出張ではノートPCは持っていかずにSony Tablet Sを持っていきました。このため、最近はやりのホテルルータを買って持っていきました。持っていたのはこれ、ロジテックのLAN-W300N/RSです。

中身はシンプルで、ACアダプタ(USB給電も可能です)、LANケーブル、本体、簡易マニュアルのみです。マニュアルと読む限り、設定する必要はほとんどないようで、本体裏に書かれているSSIDとWEP/WPAパスワードを端末側に設定するだけでよさそうです。WAN側はDHCPクライアント、LAN側がDHCPサーバー搭載のルーターになっており、その間をブリッジ接続しているのでしょうか。

実際にホテルで接続してみました。

ルーターのアクセスポイントへの接続自体はあっさりとうまくいきましたが、なぜかインターネットにつながりません。PCがないので設定もできませんし、今回はあきらめることに…。幸いこのホテルでは無線LANが使えたので、結局のところはいらなかったのですが…。ホテルルータについてはまた詳細なマニュアルをダウンロードして調べてみたいと思います。
紹介した商品です。
SHARP ポケコン用システムキャリングケース CE-154
オークションにPC-1500シリーズのフルセットと称して下記のものが含まれるものが出品されていたので、落札してみました。
PC-1500 ポケコン本体
CE-150 プロッタプリンタ&カセットIF
CE-151 4KB RAMモジュール
CE-152 データレコーダ
CE-153 ソフトウアボード
CE-154 システムキャリングケース
CE-157 カナモジュール
で、届いたのがこれです。システムキャリングケースCE-154の中にセットが収められた形で届きました。写真はCE-154の外観です。格好いいですが、かなり大きくて重いです(汗)

内部にこのようにシステム一式を収納できるようになっています。

ソフトウェアボードCE-153の下にはこのようにスペースがあり、小物を収納したり接続ケーブルを通したりすることができるようになっています。

PC-1500本体は液漏れの跡がありましたが、漏れた液がCE-150のほうに流れ出したためかさほど本体はダメージを受けておらず動作可能だったので、予備機として保管することにしました。CE-150は液漏れでぼろぼろ(内蔵のNiCdというよりはむしろPC-1500の乾電池からのような印象です)だったので処分しましたが、新品のボールペン(EA-850C)が付属していました。CE-152は少しくたびれていましたが、修理にて回復。修理内容についてはまたの機会にでも書きたいと思います。CE-153は少し汚れてはいましたが、付属のカセットテープも含め動作は問題ありませんでした。今後の記事で、各機器の紹介をしていきたいと思います。
PC-1500 ポケコン本体
CE-150 プロッタプリンタ&カセットIF
CE-151 4KB RAMモジュール
CE-152 データレコーダ
CE-153 ソフトウアボード
CE-154 システムキャリングケース
CE-157 カナモジュール
で、届いたのがこれです。システムキャリングケースCE-154の中にセットが収められた形で届きました。写真はCE-154の外観です。格好いいですが、かなり大きくて重いです(汗)

内部にこのようにシステム一式を収納できるようになっています。

ソフトウェアボードCE-153の下にはこのようにスペースがあり、小物を収納したり接続ケーブルを通したりすることができるようになっています。

PC-1500本体は液漏れの跡がありましたが、漏れた液がCE-150のほうに流れ出したためかさほど本体はダメージを受けておらず動作可能だったので、予備機として保管することにしました。CE-150は液漏れでぼろぼろ(内蔵のNiCdというよりはむしろPC-1500の乾電池からのような印象です)だったので処分しましたが、新品のボールペン(EA-850C)が付属していました。CE-152は少しくたびれていましたが、修理にて回復。修理内容についてはまたの機会にでも書きたいと思います。CE-153は少し汚れてはいましたが、付属のカセットテープも含め動作は問題ありませんでした。今後の記事で、各機器の紹介をしていきたいと思います。
Lumia 820にもGDR3(Lumia Black)アップデート来ました!
先日Nokia Lumia 1020をGDR3(Lumia Black)にアップデートしましたが、Lumia 820(サウジアラビア版)にもアップデートが来ましたので、早速更新してみました。

まずはOCNのSIMで試してみました。挿入直後は「GSMモードになりました…」と表示されましたが…。

APNを設定後はつながりました。

しかし、アンテナピクトは立たない…。

と思ったら最高接続速度が3Gになっていました。4Gに変更後はアンテナピクトも立ち、"L"表示になりました。データ専用SIMではLTEで接続されないとアンテナピクトが立たない仕様なのを忘れていました(汗)。

Lumia 1020で使用しているXiのSIMも、mopera Uで問題ありませんでした。

@niftyでは残念ながらダメでした。1020の時と同じく、アンテナピクトと"H"マークは付きますが、データ通信はできませんでした。ちなみにFOMAのSIMは現在所有していないので対応状況は不明です。やはりBlackアップデート後はFOMA専用SIMやFOMA専用APは利用できない可能性が高そうですね。
今回のアップデートでうれしい誤算は、Lumia 820でもNokia Cameraアプリが利用可能となったこと。これでプロキシをかましたりややこしいことをする必要がなくなりました。

Lumia 820はPureViewを搭載していないとはいえ、スマホのカメラとしてはかなりきれいに写真が撮れます。また、実際に無理やりインストールしても動作には問題なかったので、もともと十分対応可能と思われましたが、ようやく正式に認められたということですね。Lumia 820をお持ちの方でLTE対応のSIMをお持ちの方はぜひアップデートすることをお勧めします。

まずはOCNのSIMで試してみました。挿入直後は「GSMモードになりました…」と表示されましたが…。

APNを設定後はつながりました。

しかし、アンテナピクトは立たない…。

と思ったら最高接続速度が3Gになっていました。4Gに変更後はアンテナピクトも立ち、"L"表示になりました。データ専用SIMではLTEで接続されないとアンテナピクトが立たない仕様なのを忘れていました(汗)。

Lumia 1020で使用しているXiのSIMも、mopera Uで問題ありませんでした。

@niftyでは残念ながらダメでした。1020の時と同じく、アンテナピクトと"H"マークは付きますが、データ通信はできませんでした。ちなみにFOMAのSIMは現在所有していないので対応状況は不明です。やはりBlackアップデート後はFOMA専用SIMやFOMA専用APは利用できない可能性が高そうですね。
今回のアップデートでうれしい誤算は、Lumia 820でもNokia Cameraアプリが利用可能となったこと。これでプロキシをかましたりややこしいことをする必要がなくなりました。

Lumia 820はPureViewを搭載していないとはいえ、スマホのカメラとしてはかなりきれいに写真が撮れます。また、実際に無理やりインストールしても動作には問題なかったので、もともと十分対応可能と思われましたが、ようやく正式に認められたということですね。Lumia 820をお持ちの方でLTE対応のSIMをお持ちの方はぜひアップデートすることをお勧めします。
※本サイトで紹介する内容は、すべて個人的研究の範囲内で行っていることです。ここに書かれた内容を実行したことによる、データ(クラウド上を含む)・ソフトウェア・ハードウェアの障害および金銭的損害について、私が責任を負うことはできません。重要なデータはあらかじめバックアップを行い、内容を十分に理解したうえで、ご自身の責任の下で行ってください。 ※また、Lumia 820には技適マークがついていません。このブログの目的はあくまでも研究であり、技適マークのない端末の利用をお勧めするものではありません。 |
Lumia 1020をGDR3(Lumia Black)にアップデートしましたが…
先日、Lumia 1020向けのWindows Phone 8 GDR3がようやく公開されました。このところ「電話の更新」を毎日のようにチェックしていましたが、「最新の状態です」の連続でした。この日はいつもより問い合わせ時間が長いなと思っていたら、ダウンロード可能となりました。

更新すると、"Lumia Amber"からこのように"Lumia Black"に変わります。GDR3での改良点であるタスクリストからのアプリ終了や画面回転ロックなどの機能のほか(詳しくはengadgetの記事をご覧ください)、Nokia独自のアップデートとしてGlance Screenでの通知機能、Nokia Cameraの性能向上(WBの性能向上、DNG形式でのRAW撮影)、Nokia RefocusやApp Folderなどの新規アプリが含まれます。(Nokiaのサポートサイトにも情報があります。)

ところが、アップデートを完了して起動すると「SIMエラー」の表示が出て、データ通信ができなくなってしまいました。Wi-Fiでの通信はもちろん可能です。Webでいろいろ検索していると、1020をLumia BlackにアップデートするとdocomoのSIMカードで3G/4G通信ができなくなるケースが多発しているという噂が出ていました。(今では、どうやらそれはFOMA契約しかしていないSIMでのみ起こる現象であるという結論になっていますが…。) 焦っていろいろいじっていると、アンテナピクトは立っていて"H"マークもついているのに気づきました。試してみると通話も普通にでき、Webで報告されている現象とはどうやら違うようです(結局のところ、私のSIMはXi契約なので大丈夫だったわけですが…)。こうなると今まで使用してきた@niftyのFOMA用アクセスポイントが何らかの理由で利用できなくなったとしか考えられません。認証方式を切り替えたりしてみましたが改善しないので、おとなしくmopera U スタンダードプランを契約することにしました。現在mopera Uは基本料半年無料キャンペーンをやっているので、ダメなら即解約すれば全くお金はかかりませんし…。
というわけで、やってみることにしました。下記のように設定します。端末によってはIDやパスワードを入れなくてもよいものもあるようですが、Lumiaでは必要でした。
アクセスポイント名:mopera.net
ユーザー名:moperaユーザーID
パスワード:moperaパスワード
ネットワークの種類:IPv4
認証の種類:なし

なぜか「アクセスポイント」アプリのメニューが中華フォントになっており、バージョンが変わっているようです。このため一部のアクセスポイントと相性が悪くなってしまっているのでしょうか…。

結果はこの通り、問題なくつながりました。"4G"マークがつくようになりLTEで接続できているようです。いままでのHSDPAからLTEになったためWebブラウズも快適になりました。

ちなみにOCNのLTE用SIMでも試してみましたが、問題ありませんでした。Lumia 820のときはなかなか電波を掴まずに苦労しましたが、Lumia 1020ではあまりにもあっさりつながってしまい拍子抜けしました。
今回初めてmopera U スタンダードプランを契約してみましたが、なかなか快適で、もっと早く利用すればよかったと思いました。HPの説明がわかりにくくて、基本料金525円に加えて通信料金が別にかかるのかと思いこんでいましたが、よくよく読むとXiパケホーダイフラットを契約しておれば基本料金のみでよいのですね。iモードかspモードを契約していればISPセット割適用で実質367.5円なので、この価格でLTEへのアップグレードときちんとしたISPのメールアドレスが一つ手に入るのなら安いものだと思いました。これで@niftyのセカンドメールは解約できそうなので、それを考えるとmoperaに切り替えた場合の差額は157.5円にまで下がります。しかし、moperaにせよXiにせよ、料金の説明がわかりにくくて困ります。もう少しすっきりわかりやすくはできないものでしょうか…。
SMS対応版も出ました!

更新すると、"Lumia Amber"からこのように"Lumia Black"に変わります。GDR3での改良点であるタスクリストからのアプリ終了や画面回転ロックなどの機能のほか(詳しくはengadgetの記事をご覧ください)、Nokia独自のアップデートとしてGlance Screenでの通知機能、Nokia Cameraの性能向上(WBの性能向上、DNG形式でのRAW撮影)、Nokia RefocusやApp Folderなどの新規アプリが含まれます。(Nokiaのサポートサイトにも情報があります。)

ところが、アップデートを完了して起動すると「SIMエラー」の表示が出て、データ通信ができなくなってしまいました。Wi-Fiでの通信はもちろん可能です。Webでいろいろ検索していると、1020をLumia BlackにアップデートするとdocomoのSIMカードで3G/4G通信ができなくなるケースが多発しているという噂が出ていました。(今では、どうやらそれはFOMA契約しかしていないSIMでのみ起こる現象であるという結論になっていますが…。) 焦っていろいろいじっていると、アンテナピクトは立っていて"H"マークもついているのに気づきました。試してみると通話も普通にでき、Webで報告されている現象とはどうやら違うようです(結局のところ、私のSIMはXi契約なので大丈夫だったわけですが…)。こうなると今まで使用してきた@niftyのFOMA用アクセスポイントが何らかの理由で利用できなくなったとしか考えられません。認証方式を切り替えたりしてみましたが改善しないので、おとなしくmopera U スタンダードプランを契約することにしました。現在mopera Uは基本料半年無料キャンペーンをやっているので、ダメなら即解約すれば全くお金はかかりませんし…。
というわけで、やってみることにしました。下記のように設定します。端末によってはIDやパスワードを入れなくてもよいものもあるようですが、Lumiaでは必要でした。
アクセスポイント名:mopera.net
ユーザー名:moperaユーザーID
パスワード:moperaパスワード
ネットワークの種類:IPv4
認証の種類:なし

なぜか「アクセスポイント」アプリのメニューが中華フォントになっており、バージョンが変わっているようです。このため一部のアクセスポイントと相性が悪くなってしまっているのでしょうか…。

結果はこの通り、問題なくつながりました。"4G"マークがつくようになりLTEで接続できているようです。いままでのHSDPAからLTEになったためWebブラウズも快適になりました。

ちなみにOCNのLTE用SIMでも試してみましたが、問題ありませんでした。Lumia 820のときはなかなか電波を掴まずに苦労しましたが、Lumia 1020ではあまりにもあっさりつながってしまい拍子抜けしました。
今回初めてmopera U スタンダードプランを契約してみましたが、なかなか快適で、もっと早く利用すればよかったと思いました。HPの説明がわかりにくくて、基本料金525円に加えて通信料金が別にかかるのかと思いこんでいましたが、よくよく読むとXiパケホーダイフラットを契約しておれば基本料金のみでよいのですね。iモードかspモードを契約していればISPセット割適用で実質367.5円なので、この価格でLTEへのアップグレードときちんとしたISPのメールアドレスが一つ手に入るのなら安いものだと思いました。これで@niftyのセカンドメールは解約できそうなので、それを考えるとmoperaに切り替えた場合の差額は157.5円にまで下がります。しかし、moperaにせよXiにせよ、料金の説明がわかりにくくて困ります。もう少しすっきりわかりやすくはできないものでしょうか…。
※本サイトで紹介する内容は、すべて個人的研究の範囲内で行っていることです。ここに書かれた内容を実行したことによる、データ(クラウド上を含む)・ソフトウェア・ハードウェアの障害および金銭的損害について、私が責任を負うことはできません。重要なデータはあらかじめバックアップを行い、内容を十分に理解したうえで、ご自身の責任の下で行ってください。 ※また、Lumia 1020には技適マークがついていません。このブログの目的はあくまでも研究であり、技適マークのない端末の利用をお勧めするものではありません。 |
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CASIO グラフ関数電卓 fx-9700GE
CASIO電卓シリーズの最終回の今日は、グラフ関数電卓fx-9700GEを紹介します。この電卓は1996年発売(fx-4800Pと同時期)とされていますが、CASIOのグラフ電卓としては比較的新しい部類であり、アイコン形式のメニューなど最新機種(fx-9860Gシリーズ)に通じる部分もあります。また、グラフ以外にも微分・積分、ソルバー、複素数演算、行列演算なども可能であり、その多機能ぶりをここで説明しつくすのは困難です。(英文マニュアルがLeduduにてダウンロード可能です。)

この機種は他の高性能グラフ電卓と同様、ボタン電池ではなく単4の乾電池を4本利用するようになっているため、筐体もかなり大型で厚みがあります。

カシオのポケコン(FX-870P/890Pなど)と同じ3pinのシリアルコネクタが付いています。マニュアルを読む限りRS-232Cに準拠していそうであり、fx-9700GE同士およびPCとの接続が可能と記載されています。ひょっとしたら以前制作したUSBシリアルアダプタが使えるかもしれませんね。機会があれば試してみたいと思います。

操作方式はHP-48GXやHP-19BIIなどと似ており、画面下部にファンクションメニューが表示されるようになっています。画像は[SHIFT][MATH]で数学関数のメニューを表示したところ。

プログラム言語の仕様や基本的なグラフの描画方法はやfx-3900P, fx-6300G, fx-7000G/7200Gなどと似ており、fx-4500P/4800Pのものとは系統が異なります。プログラムはfx-7200Gなどと同様のプログラムエリア(Prog 0~9、A~Z, r, θ)のほかにもファンクションメモリー(数式記憶)が6つ、さらにはfx-4800Pなどと同様のファイル名管理のものをメモリが許す限り保存可能です。このため、サブルーチン呼出に用いられるProg命令も、Prog (プログラムエリア番号) の形式と、Prog (ファイル名) の形式の両方がサポートされています。プログラムエリアとファイル名管理のものに分かれている理由は互換性維持のためでしょうか。ファイルにはプログラムだけでなくテキストデータなども保存できるようです。

これでCASIOのプログラム関数電卓もかなり集まってきました。あと現行機種以外で興味があるのは、FX-502P, fx-3800P, fx-4000P, fx-5200Pぐらいでしょうか。FX-502Pとfx-5200Pはかなりオークションでも高騰しやすい機種ですが、じっくり集めていきたいと思います。

この機種は他の高性能グラフ電卓と同様、ボタン電池ではなく単4の乾電池を4本利用するようになっているため、筐体もかなり大型で厚みがあります。

カシオのポケコン(FX-870P/890Pなど)と同じ3pinのシリアルコネクタが付いています。マニュアルを読む限りRS-232Cに準拠していそうであり、fx-9700GE同士およびPCとの接続が可能と記載されています。ひょっとしたら以前制作したUSBシリアルアダプタが使えるかもしれませんね。機会があれば試してみたいと思います。

操作方式はHP-48GXやHP-19BIIなどと似ており、画面下部にファンクションメニューが表示されるようになっています。画像は[SHIFT][MATH]で数学関数のメニューを表示したところ。

プログラム言語の仕様や基本的なグラフの描画方法はやfx-3900P, fx-6300G, fx-7000G/7200Gなどと似ており、fx-4500P/4800Pのものとは系統が異なります。プログラムはfx-7200Gなどと同様のプログラムエリア(Prog 0~9、A~Z, r, θ)のほかにもファンクションメモリー(数式記憶)が6つ、さらにはfx-4800Pなどと同様のファイル名管理のものをメモリが許す限り保存可能です。このため、サブルーチン呼出に用いられるProg命令も、Prog (プログラムエリア番号) の形式と、Prog (ファイル名) の形式の両方がサポートされています。プログラムエリアとファイル名管理のものに分かれている理由は互換性維持のためでしょうか。ファイルにはプログラムだけでなくテキストデータなども保存できるようです。

これでCASIOのプログラム関数電卓もかなり集まってきました。あと現行機種以外で興味があるのは、FX-502P, fx-3800P, fx-4000P, fx-5200Pぐらいでしょうか。FX-502Pとfx-5200Pはかなりオークションでも高騰しやすい機種ですが、じっくり集めていきたいと思います。
CASIO グラフ関数電卓 fx-6300G
CASIO関数電卓シリーズの第2弾の今日は、グラフ関数電卓fx-6300Gを紹介します。fx-6300Gは、機能的にはfx-7000G/7200Gと似ていますが、画面が小さい(グラフ表示エリアは39×23ピクセル)ぶん本体のサイズも一般的な関数電卓並みにコンパクトとなっています。おそらく電源が入っていなければ、グラフ表示が可能な電卓と気づく人は限られるのではないでしょうか。

操作方法やプログラム言語の仕様もほぼfx-7000G/7200Gと同様です(プログラム中の改行は使用不可)。写真は[Graph][sin]と操作してサインカーブを描いてみたところです。(英文マニュアルがこちらからダウンロードできます。)

電池ぶたを外したところ。バックアップ電池をセットできそうな場所がありますが、黒いゴムでできたダミーが貼り付けられています。電池ぶたの説明書きには「電池交換するとデータが全て消える」「電池交換後はリセットしてください」との記載があるので、公式にはバックアップ電池は使用しないことになっていると思われます。

いつものように内部を覗いてみました。CPUはfx-7000G系(NEC製のCPU搭載)と異なり、日立のHD62067というものを搭載しています。

こちらの機種のベンチマークについてはまた後日、グラフ関数電卓編(HP-48GX, fx-7200G, EL-9000, EL-9600, TI-82 などとの比較を含め)としてまとめて行いたいと思います。
CASIOの現行機種たちです。

操作方法やプログラム言語の仕様もほぼfx-7000G/7200Gと同様です(プログラム中の改行は使用不可)。写真は[Graph][sin]と操作してサインカーブを描いてみたところです。(英文マニュアルがこちらからダウンロードできます。)

電池ぶたを外したところ。バックアップ電池をセットできそうな場所がありますが、黒いゴムでできたダミーが貼り付けられています。電池ぶたの説明書きには「電池交換するとデータが全て消える」「電池交換後はリセットしてください」との記載があるので、公式にはバックアップ電池は使用しないことになっていると思われます。

いつものように内部を覗いてみました。CPUはfx-7000G系(NEC製のCPU搭載)と異なり、日立のHD62067というものを搭載しています。

こちらの機種のベンチマークについてはまた後日、グラフ関数電卓編(HP-48GX, fx-7200G, EL-9000, EL-9600, TI-82 などとの比較を含め)としてまとめて行いたいと思います。
CASIOの現行機種たちです。
CASIO fx-3900P
本日から久しぶりに電卓の紹介、CASIOのプログラム関数電卓編を始めたいと思います。トップバッターの本日は、fx-3900Pです。この機種は1986年の発売とされていますが、日本で発売されたかどうかは不明です。型番からは、fx-3600P/3600Pvの上位機種で7セグメントLCD搭載ののfx-3800Pと、fx-4500Pの前(あるいは下位?)機種で1行ドットマトリクスLCD搭載のfx-4000Pとの間に位置する機種かと思われます。多機能なfx-3xxxシリーズの設計を受け継ぎ、複素数演算や直線回帰計算などの機能に加え、100ステップ(プログラムエリアは4つ)のプログラム機能を備えています。

電池はCR2032を2個使用し、バックアップ電池は備えていません。CPUには、FX-603PやFX-860Pvcに搭載されているHD62002とは1つ違いの型番である、HD62001というものを搭載しています。

恒例のベンチマークテストも行ってみました。画像は tan(355/226) の結果です。

fx-3900Pのプログラム言語は、fx-7000G/7200Gのものと似ており、ほぼサブセットと考えてよいと思います。以下に、仕様の違いをまとめておきます。ここで示したもの以外はほぼ同じ命令が使用でき、ジャンプ(Goto~Lbl)、条件分岐(⇒)、ループ(Isz, Dsz)などの命令もあります。fx-3900Pのマニュアルはなかなかwebでは見つかりません(fx-3900Pvというのが見つかる場合がありますが、こちらはfx-3600Pvに似ている全く異なった機種です)が、fx-7000G/7200Gのものなら見つかりますので、参考になると思います。
というわけで、ベンチマークプログラムのリストを示します。
テスト(a):sin(1)~sin(100)までの和を求める
P1
0→A:
100→B:
Lbl 0:
A+sin B→A:
Dsz B:
Goto 0
テスト(b):1~1000までの和を求める
P1
0→A:
1000→B:
Lbl 0:
A+I→A:
Dsz B:
Goto 0
実行はいずれも[Prog][1]で行います。結果は下記のとおりですが、過去に実施したCASIOの電卓の分も一緒に載せておきます。69!は計算速度の遅い機種でしか実施していません(速すぎて測れない)。
こうしてみるとfx-3900Pはかなり演算速度が速いのがわかりますね。fx-360MTよりも速く、fx-4800P, FX-603Pに少し負ける程度で、演算精度もこれらの比較的新しい2機種と同等のようです。コンパクトな筐体に高性能を詰め込んだ印象で、なかなか実用的な機種だと思いました。

電池はCR2032を2個使用し、バックアップ電池は備えていません。CPUには、FX-603PやFX-860Pvcに搭載されているHD62002とは1つ違いの型番である、HD62001というものを搭載しています。

恒例のベンチマークテストも行ってみました。画像は tan(355/226) の結果です。

fx-3900Pのプログラム言語は、fx-7000G/7200Gのものと似ており、ほぼサブセットと考えてよいと思います。以下に、仕様の違いをまとめておきます。ここで示したもの以外はほぼ同じ命令が使用でき、ジャンプ(Goto~Lbl)、条件分岐(⇒)、ループ(Isz, Dsz)などの命令もあります。fx-3900Pのマニュアルはなかなかwebでは見つかりません(fx-3900Pvというのが見つかる場合がありますが、こちらはfx-3600Pvに似ている全く異なった機種です)が、fx-7000G/7200Gのものなら見つかりますので、参考になると思います。
fx-3900P | fx-7200G | |
数値メモリ | A~F | A~Z, 配列使用可 |
プログラムエリア | 1~4 | 0~9 |
サブルーチン呼出 | × | Prog |
ALPHA文 | × | ○ |
プログラム中の改行 | × | ○ |
というわけで、ベンチマークプログラムのリストを示します。
テスト(a):sin(1)~sin(100)までの和を求める
P1
0→A:
100→B:
Lbl 0:
A+sin B→A:
Dsz B:
Goto 0
テスト(b):1~1000までの和を求める
P1
0→A:
1000→B:
Lbl 0:
A+I→A:
Dsz B:
Goto 0
実行はいずれも[Prog][1]で行います。結果は下記のとおりですが、過去に実施したCASIOの電卓の分も一緒に載せておきます。69!は計算速度の遅い機種でしか実施していません(速すぎて測れない)。
機種 | tan(355/226) | sin10回 | sin100回(a) | 1-1000の和(b) | 69! |
fx-140 | -7518797.00 | - | - | - | 3.3 |
fx-360MT | -7497938.067 | 2.4 | 26.7 | 73.5 | - |
FX-601P | -7497938.06 | 2.9 | 29.9 | 48.6 | 0.8 |
FX-603P | -7497938.067 | 0.6 | 6.6 | 19.1 | - |
fx-3600P | -7501875.46 | 4.4 | 52.7 | 181 | 1.1 |
fx-3600Pv | -7501875.469 | 2.3 | 25.2 | 75.2 | - |
fx-3900P | -7497938.067 | 1.0 | 12.6 | 22.0 | - |
fx-4100P | -7497656.982 | 1.2 | - | - | - |
fx-4500P | -7497938.067 | 2.7 | 42.4 | 196 | 1.0 |
fx-4800P | -7497258.44 | 0.7 | 5.1 | 16.6 | - |
tan正解→ | -7497258.1853255… | - | - | - |
こうしてみるとfx-3900Pはかなり演算速度が速いのがわかりますね。fx-360MTよりも速く、fx-4800P, FX-603Pに少し負ける程度で、演算精度もこれらの比較的新しい2機種と同等のようです。コンパクトな筐体に高性能を詰め込んだ印象で、なかなか実用的な機種だと思いました。
Lumia 1020用のワイヤレス充電カバーが届きました!
Nokia Lumia 1020用のワイヤレス充電カバー(CC-3066)をcloveで注文していたのが届きました。価格は£20.82(約3570円)でした。サイトには送料£8のエアメール便だと2週間程度かかると書かれていました、実際は発送通知から数日で届きました。

パッケージは他のNokiaの純正アクセサリのものと同様のデザインでした。右下にQiのロゴがついています。

このように内側(裏側)に細い金属製の突起が2つ付いていますが、ここがLumia本体の裏面にある孔に差し込まれて充電されるようになっています。

取り付けてみたところ。本当は白がよかったのですが、どこにも売っていないようです。また、Nokiaのサイトにも掲載されていないので、もともと白は発売されなかったか、あるいは製造中止になったかのどちらかなのでしょう。

このワイヤレス充電カバーではカメラ部分が覆われませんので、ここを保護できるフィルムも購入してみました。こちらはpocketgames PDA秘宝館で購入したもので、カメラ部分と本体裏面・側面を保護するカッティングシートと液晶保護フィルムがセットになったものです。色はこれのほかにホワイトもありました。

パッケージをあけたところ。液晶フィルムは今回は使用しませんでした。

上面用のシートを貼ったところ。

下面用。いずれも全面を保護できるわけではありません。

裏面と側面を保護するシートは貼らなくてもよいのですが、せっかくなので貼ってみました。Lumia 1020は側面が微妙な曲面で形成されており、どうしても端が浮いてしまいがちです。

シートの上からワイヤレス充電カバーを取り付けました。このカバーをつけるとカメラ部分の出っ張りが目立たなくなり、裏側を下にして机に置いたときにより水平に近い状態で置けるようになりました。


docomoのQi充電器に載せてみました。うまく充電できているようです。

しばらくこの状態で利用してみます。問題なければ寝室用にも追加の充電器を購入してみたいと思います。
Amazonだと少し高くなります。

パッケージは他のNokiaの純正アクセサリのものと同様のデザインでした。右下にQiのロゴがついています。

このように内側(裏側)に細い金属製の突起が2つ付いていますが、ここがLumia本体の裏面にある孔に差し込まれて充電されるようになっています。

取り付けてみたところ。本当は白がよかったのですが、どこにも売っていないようです。また、Nokiaのサイトにも掲載されていないので、もともと白は発売されなかったか、あるいは製造中止になったかのどちらかなのでしょう。

このワイヤレス充電カバーではカメラ部分が覆われませんので、ここを保護できるフィルムも購入してみました。こちらはpocketgames PDA秘宝館で購入したもので、カメラ部分と本体裏面・側面を保護するカッティングシートと液晶保護フィルムがセットになったものです。色はこれのほかにホワイトもありました。

パッケージをあけたところ。液晶フィルムは今回は使用しませんでした。

上面用のシートを貼ったところ。

下面用。いずれも全面を保護できるわけではありません。

裏面と側面を保護するシートは貼らなくてもよいのですが、せっかくなので貼ってみました。Lumia 1020は側面が微妙な曲面で形成されており、どうしても端が浮いてしまいがちです。

シートの上からワイヤレス充電カバーを取り付けました。このカバーをつけるとカメラ部分の出っ張りが目立たなくなり、裏側を下にして机に置いたときにより水平に近い状態で置けるようになりました。


docomoのQi充電器に載せてみました。うまく充電できているようです。

しばらくこの状態で利用してみます。問題なければ寝室用にも追加の充電器を購入してみたいと思います。
Amazonだと少し高くなります。
SHARP 電訳機 IQ-200
本日は、前回に引き続きSHARPの古い電子辞書を紹介します。「電訳機 IQ-200」です。この機種はIQ-3000/5000とは異なり手帳型電卓の形をしており、キーボードもテンキーのみとなっています。発売は1981年と思われます。このシリーズには、収録語数の少ない下位機種であるIQ-150というものもありました。

この機種で文字を入力するには、キーボードの左上にある2つのキーを用います。一番左のキーで1文字目を入力します。このキーを押すたびに「英和」モードの時はアルファベットが a→b→c→… の順に、「和英」モードの時はカタカナが ア→イ→ウ→… の順に変化していきます。表示の右側には現在選択中のアルファベットを示すインジケータが表示されます。文字を逆送りするときは[←]キーを押します。

右隣のキーで2文字目を入力します。入力方法は同じです。この電子辞書ではすべての単語を先頭の2文字で検索する市ようになっています。

2文字の入力が完了したら[→]キーで候補を表示・選択することができ、[=]キーで翻訳されます。テンキーだけの電子辞書でアルファベットやカナを入力するために工夫されているとはいえ、かなりの手間がかかります。まだ当時はガラケーのようなテンキーによる文字入力方式が開発されていなかったのでしょうね。操作性は今一つとはいえ、当時ポケットに入る電子辞書といえばこれぐらいしかなかったのかもしれません。

IQ-5000がPC-1500と兄弟であるということを書きましたが、このIQ-200はどうでしょうか。大きさが似ているプログラム関数電卓のEL-5103と並べてみました。

裏ぶたを外すと4つのチップが見えます。SC882GはPC-1500と同じLCDコントローラです。LH532913はマスクROMでしょう。SC61256は型番からすると256バイト(?)のSRAMでしょうか。真ん中のSC43176がCPUである可能性が高いと思います。EL-5103のCPUであるSC43173, PC-1210/1211/1212のCPUであるSC43177/43178と型番が近いので、同時期に開発されたもののようです。内部アーキテクチャの類似性については資料がないので全くわかりませんが…。

というわけで、今回のシリーズでは草創期の電子辞書を2機種紹介させていただきました。現在では電子辞書は高性能化・多機能化し、OSとしてもWindows CEやAndroidを採用したものもあるなど小型のPCのようになっていますが、その遠い祖先にあたる機種たちはこのように電卓やポケコンの応用形として開発されていたようです。そして、これらのIQシリーズの後は、PC-1360Kをベースに開発されたSC電子システム手帳(およびその派生機種としての電子辞書) → PC-E500(PC-1480U)をベースに開発されたハイパー電子システム手帳・PIザウルス(およびその派生機種としての電子辞書)と進化を遂げていったものと思われます。PDA自体もその後はARM搭載のリナザウやNetWalkerへと進化していき、現在の電子辞書(おそらくARM搭載のものが多い)の基礎となっていったのかもしれませんね。
Android搭載の電子辞書。かなり欲しいかも…。

この機種で文字を入力するには、キーボードの左上にある2つのキーを用います。一番左のキーで1文字目を入力します。このキーを押すたびに「英和」モードの時はアルファベットが a→b→c→… の順に、「和英」モードの時はカタカナが ア→イ→ウ→… の順に変化していきます。表示の右側には現在選択中のアルファベットを示すインジケータが表示されます。文字を逆送りするときは[←]キーを押します。

右隣のキーで2文字目を入力します。入力方法は同じです。この電子辞書ではすべての単語を先頭の2文字で検索する市ようになっています。

2文字の入力が完了したら[→]キーで候補を表示・選択することができ、[=]キーで翻訳されます。テンキーだけの電子辞書でアルファベットやカナを入力するために工夫されているとはいえ、かなりの手間がかかります。まだ当時はガラケーのようなテンキーによる文字入力方式が開発されていなかったのでしょうね。操作性は今一つとはいえ、当時ポケットに入る電子辞書といえばこれぐらいしかなかったのかもしれません。

IQ-5000がPC-1500と兄弟であるということを書きましたが、このIQ-200はどうでしょうか。大きさが似ているプログラム関数電卓のEL-5103と並べてみました。

裏ぶたを外すと4つのチップが見えます。SC882GはPC-1500と同じLCDコントローラです。LH532913はマスクROMでしょう。SC61256は型番からすると256バイト(?)のSRAMでしょうか。真ん中のSC43176がCPUである可能性が高いと思います。EL-5103のCPUであるSC43173, PC-1210/1211/1212のCPUであるSC43177/43178と型番が近いので、同時期に開発されたもののようです。内部アーキテクチャの類似性については資料がないので全くわかりませんが…。

というわけで、今回のシリーズでは草創期の電子辞書を2機種紹介させていただきました。現在では電子辞書は高性能化・多機能化し、OSとしてもWindows CEやAndroidを採用したものもあるなど小型のPCのようになっていますが、その遠い祖先にあたる機種たちはこのように電卓やポケコンの応用形として開発されていたようです。そして、これらのIQシリーズの後は、PC-1360Kをベースに開発されたSC電子システム手帳(およびその派生機種としての電子辞書) → PC-E500(PC-1480U)をベースに開発されたハイパー電子システム手帳・PIザウルス(およびその派生機種としての電子辞書)と進化を遂げていったものと思われます。PDA自体もその後はARM搭載のリナザウやNetWalkerへと進化していき、現在の電子辞書(おそらくARM搭載のものが多い)の基礎となっていったのかもしれませんね。
Android搭載の電子辞書。かなり欲しいかも…。
SHARP 音声電訳機 IQ-5000
本日からまた少し古いガジェットを紹介します。本日紹介するのはSHARPの古い電子辞書「電訳機 IQ-5000」です。SHARPの電訳機といえば電子辞書のはしりともいえる1979年発売のIQ-3000が有名ですが、このIQ-5000は上位機種にあたり、1981年に発売されました。この機種の特徴は「音声電訳機」という愛称からもわかるように、その当時としては画期的ともいえる読み上げ機能でしょう。この機種が発売された当時友人がこれを持っていたのを触らせてもらったことがあり、オークションで出品されているのを見て、その当時のことを思い出して懐かしくなってしまい、思わず落札してしまいました。

今回入手できたものは比較的状態もよく、付属品も一通りそろっていました。

単語だけではなく会話文も収録されています。例文を日本語で呼び出したところ。

英語に翻訳したところ。

下の動画は音声読み上げをONにして実際に英語に翻訳してみたところです。
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本体裏面のふたを外すと言語ROMパックのスロットがあります。音声データを収録するために容量が大きくなってしまったのか、2つのパックが取り付けられています。

このIQ-5000、ポケコンのPC-1501と何となく似ています。大きさ、配色、デザインなど、通じるものがありますよね。

そこで内部的にPC-1501と共通の要素がないかどうか調べてみることにしました。画像はメイン基板です。LH5800というチップと、PC-1500/1501と同じLCDコントローラのSC882Gが搭載されています。LH5800はその型番から、PC-1500/1501に搭載されているLH5801に近いCPUであると思われますが、詳細は不明です。

もう1枚の基板には、マスクROMと思われるLH532901と、C-MOS SRAMであるTC5501(5101相当品、4bit×256word)が2個搭載されています。RAM容量は256Bということですね。

LH5800というチップについては検索してもほとんどヒットするページがないのですが、その中で興味深い特許を見つけました。その説明の中ではPC-1500シリーズと思われるようなポケコンの図やポケコンの内部構造や機能についての図が掲載されており、ポケコンの基本構造にかかわる重要な特許であろうと思われます。その解説文中にMPUの一例として "LH5800やLH5801" との記述があることから、やはりLH5800はLH5801に近いアーキテクチャのポケコン向けCPUであることが想像されます。使われているチップの類似性から考えると、IQ-5000は見た目だけではなくアーキテクチャとしてもPC-1500シリーズに似たものになっているようです。そういう意味ではPC-1500/1501の兄弟機種といってもよさそうですね。同様に、ひょっとすると下位機種のIQ-3000はPC-1210/11の兄弟機なのかもしれません。
今となっては最新の電子辞書の足元にもおよばない使い勝手ですが、ROMを追加することでコンテンツを追加できる構造や音声読み上げ機能など、内容的には現在の電子辞書にも通じるものがあると思います。ソフトバンクの創業者である孫正義氏がこの機種の発案者とも言われており、歴史的にも重要な機種だと思いますので、コレクションのひとつとして大切に保管していきたいと思います。

今回入手できたものは比較的状態もよく、付属品も一通りそろっていました。

単語だけではなく会話文も収録されています。例文を日本語で呼び出したところ。

英語に翻訳したところ。

下の動画は音声読み上げをONにして実際に英語に翻訳してみたところです。
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本体裏面のふたを外すと言語ROMパックのスロットがあります。音声データを収録するために容量が大きくなってしまったのか、2つのパックが取り付けられています。

このIQ-5000、ポケコンのPC-1501と何となく似ています。大きさ、配色、デザインなど、通じるものがありますよね。

そこで内部的にPC-1501と共通の要素がないかどうか調べてみることにしました。画像はメイン基板です。LH5800というチップと、PC-1500/1501と同じLCDコントローラのSC882Gが搭載されています。LH5800はその型番から、PC-1500/1501に搭載されているLH5801に近いCPUであると思われますが、詳細は不明です。

もう1枚の基板には、マスクROMと思われるLH532901と、C-MOS SRAMであるTC5501(5101相当品、4bit×256word)が2個搭載されています。RAM容量は256Bということですね。

LH5800というチップについては検索してもほとんどヒットするページがないのですが、その中で興味深い特許を見つけました。その説明の中ではPC-1500シリーズと思われるようなポケコンの図やポケコンの内部構造や機能についての図が掲載されており、ポケコンの基本構造にかかわる重要な特許であろうと思われます。その解説文中にMPUの一例として "LH5800やLH5801" との記述があることから、やはりLH5800はLH5801に近いアーキテクチャのポケコン向けCPUであることが想像されます。使われているチップの類似性から考えると、IQ-5000は見た目だけではなくアーキテクチャとしてもPC-1500シリーズに似たものになっているようです。そういう意味ではPC-1500/1501の兄弟機種といってもよさそうですね。同様に、ひょっとすると下位機種のIQ-3000はPC-1210/11の兄弟機なのかもしれません。
今となっては最新の電子辞書の足元にもおよばない使い勝手ですが、ROMを追加することでコンテンツを追加できる構造や音声読み上げ機能など、内容的には現在の電子辞書にも通じるものがあると思います。ソフトバンクの創業者である孫正義氏がこの機種の発案者とも言われており、歴史的にも重要な機種だと思いますので、コレクションのひとつとして大切に保管していきたいと思います。
Lumia 1020用のアクセサリを買ってみました
Nokia Lumia 1020を本格的に使用し始めて数日経ちました。使用感はLumia 820と同様ヌルヌルサクサクでかなり快適ですし、バッテリもよく持ちます。Androidを使用しているとものすごい勢いでバッテリが減って行くので心配になりますが、Lumia 820/1020は夕方になっても70-80%程度残っていることが多く、あまりバッテリの心配をする必要がありません。また、カメラの画質も良好です。特にこの機種はキセノンフラッシュを内蔵しているため、薄暗い場所での撮影ではLumia 820(この機種のカメラもスマホのカメラとしてはかなり良好ですが)よりもはるかにきれいに撮れますね。というわけで、撮影サンプルを少々…。すべてauto設定で撮影しています。まずは室内で撮ったもの。最も手前のドーナッツにフォーカスを合わせています。明るめのレンズ(f/2.2)と大型CMOSセンサー(2/3")を搭載していますので、ボケ味を活かした写真を撮影することもできそうです。(FC2ブログの画像の容量制限が緩和されたので、今回は文中の画像クリックでオリジナル画像が開きます。)

こちらは屋外の写真です。

中央付近を切り出したもの。少しノイズが載ってはいますが、細部もつぶれずに撮れていますね。

同じく左下。この辺りはスマホの小型レンズの限界でしょうか。歪みは目立ちます。ただ、解像感は失われていないように思います。

同じく右下。歪みに加えて少し色収差が出ていますが、スマホのカメラとしては上出来だと思います。

ここまでの写真は、カメラの初期設定で撮影したもので、センサーの解像度である4100万画素を処理して530万画素相当(3072×1768ピクセル)で記録されたものです。Nokia Cameraで撮影すると、この画像以外に3400万画素相当(7712×4352ピクセル)の画像も同時に保存されます。下の画像は高解像度で保存されたほうの写真(を3072×1734にリサイズしたもの)です。縮小してあるのでわかりにくいですが、530万画素に処理された写真のほうが解像感が高く感じられます。

同じく高解像度版のピクセル等倍画像の中央付近。これでSO-04Eの最大解像度の写真程度の品質はあるように思います。Lumia 1020には光学ズームはついていませんが、ここまでズームアップできるならあとから何とでもなりそうですね。

さて、ここからが本題ですが、Lumia 1020を本格使用するにあたってアクセサリをいくつか購入してみました。まずはこちら、TPUカバーです。Lumia 1020用のカバーはただでさえ数が少ないのですが、カメラ部分を保護できるものとなるとほとんど選択肢がありません。今回はその数少ない中から、こちらを選んでみました。

装着してみたところ。大体フィットしていますが、上下の部分が少し浮いてしまいます。

側面。若干チープさがあるのは否めませんね。また、各ボタンのクリック感が悪くなってしまいます。特にカメラボタンの半押しは慣れないとやりにくいかもしれません。また、本体を横に持って写真を取ろうとすると、知らないうちに音量ボタンが押されてしまい、音量が最大になってしまっていることが何度かありました。

裏面。このようにカメラ部分もすっぽり覆ってくれます。

液晶保護フィルムも付属していたので貼ってみました。しかし、Lumia 1020は液晶の端が曲面になっていますので、どうしても端が浮いてしまいます。もう少し薄手のしなやかなフィルムなら大丈夫なのかもしれませんが…。

しばらく使用していますが、上記のボタンの点以外は大きな問題は感じていません。ただ、色移りしやすいようですのでその点だけは注意が必要ですね。すぐに汚れてしまいます。Amazonのレビューにある「黄ばみ」も色移りなのではないかという気もします。実はこれ以外にcloveでワイヤレス充電カバーを注文しています。こちらはまた届きしだいレビューしようと思いますが、ワイヤレス充電カバーを装着するとどのみち他のカバー類は使えなくなると思いますので、それまでとりあえず今回のTPUカバーを使っていこうと思います。
さて、次のアクセサリはこれ。KIDIGIのユニバーサルクレードルです。これはmicroUSB端子のついたスタンドなのですが、端子部分にある程度可動性があるため、ほとんどの機種で使用できるというものです。ただし、USB端子の向きに2種類あり、Lumia 1020に適合するのはType 1(サムスン、LG向け)というモデルになります。

箱の中には、本体、説明書、microUSBケーブルが入っています。充電だけではなく、PCとの接続にも利用できます。

Lumia 1020を先のTPUカバーを装着した状態でセットしてみました。特に問題なく充電できているようです。

我が家のスマホ・携帯たちです。左から、SO-04E, N-04B, Lumia 1020です。クレードルにセットするようにしたらすっきりした感じになりました。

今回紹介したアクセサリです。

こちらは屋外の写真です。

中央付近を切り出したもの。少しノイズが載ってはいますが、細部もつぶれずに撮れていますね。

同じく左下。この辺りはスマホの小型レンズの限界でしょうか。歪みは目立ちます。ただ、解像感は失われていないように思います。

同じく右下。歪みに加えて少し色収差が出ていますが、スマホのカメラとしては上出来だと思います。

ここまでの写真は、カメラの初期設定で撮影したもので、センサーの解像度である4100万画素を処理して530万画素相当(3072×1768ピクセル)で記録されたものです。Nokia Cameraで撮影すると、この画像以外に3400万画素相当(7712×4352ピクセル)の画像も同時に保存されます。下の画像は高解像度で保存されたほうの写真(を3072×1734にリサイズしたもの)です。縮小してあるのでわかりにくいですが、530万画素に処理された写真のほうが解像感が高く感じられます。

同じく高解像度版のピクセル等倍画像の中央付近。これでSO-04Eの最大解像度の写真程度の品質はあるように思います。Lumia 1020には光学ズームはついていませんが、ここまでズームアップできるならあとから何とでもなりそうですね。

さて、ここからが本題ですが、Lumia 1020を本格使用するにあたってアクセサリをいくつか購入してみました。まずはこちら、TPUカバーです。Lumia 1020用のカバーはただでさえ数が少ないのですが、カメラ部分を保護できるものとなるとほとんど選択肢がありません。今回はその数少ない中から、こちらを選んでみました。

装着してみたところ。大体フィットしていますが、上下の部分が少し浮いてしまいます。

側面。若干チープさがあるのは否めませんね。また、各ボタンのクリック感が悪くなってしまいます。特にカメラボタンの半押しは慣れないとやりにくいかもしれません。また、本体を横に持って写真を取ろうとすると、知らないうちに音量ボタンが押されてしまい、音量が最大になってしまっていることが何度かありました。

裏面。このようにカメラ部分もすっぽり覆ってくれます。

液晶保護フィルムも付属していたので貼ってみました。しかし、Lumia 1020は液晶の端が曲面になっていますので、どうしても端が浮いてしまいます。もう少し薄手のしなやかなフィルムなら大丈夫なのかもしれませんが…。

しばらく使用していますが、上記のボタンの点以外は大きな問題は感じていません。ただ、色移りしやすいようですのでその点だけは注意が必要ですね。すぐに汚れてしまいます。Amazonのレビューにある「黄ばみ」も色移りなのではないかという気もします。実はこれ以外にcloveでワイヤレス充電カバーを注文しています。こちらはまた届きしだいレビューしようと思いますが、ワイヤレス充電カバーを装着するとどのみち他のカバー類は使えなくなると思いますので、それまでとりあえず今回のTPUカバーを使っていこうと思います。
さて、次のアクセサリはこれ。KIDIGIのユニバーサルクレードルです。これはmicroUSB端子のついたスタンドなのですが、端子部分にある程度可動性があるため、ほとんどの機種で使用できるというものです。ただし、USB端子の向きに2種類あり、Lumia 1020に適合するのはType 1(サムスン、LG向け)というモデルになります。

箱の中には、本体、説明書、microUSBケーブルが入っています。充電だけではなく、PCとの接続にも利用できます。

Lumia 1020を先のTPUカバーを装着した状態でセットしてみました。特に問題なく充電できているようです。

我が家のスマホ・携帯たちです。左から、SO-04E, N-04B, Lumia 1020です。クレードルにセットするようにしたらすっきりした感じになりました。

今回紹介したアクセサリです。
デジタル放送サーバー機能のセットアップ (3) - クライアント編
ファイルサーバ設定シリーズも今回で最後となりました。今日は、前回設定したサーバーにクライアント側から接続してデジタル放送の視聴および予約録画を可能とするための設定を行います。必要なソフトウェアは、準備編で示したもののうち、ffdshow, Microsoft Visual C++ ランタイム(2種), EDCB, TvTest, BonDriver_Spinel となります。
では、実際の設定手順です。基本的にはファイルの展開方法などはサーバーと同じです。まずは準備として、ffdshowとVisual C++ランタイムのインストールを行っておきます。その後、以下の手順でインストールを行います。
1. TvTestとBonDriver_Spinelのインストール
C:\TV\TvTest フォルダを作成し、TvTestのアーカイブを展開します。今回はBonDriverとしてはすべてBonDriver_Spinelを使用しますので、サーバーの設定の際に作成したすべての BonDriver_Spinel.dll と BonDriver_Spinel.dll.ini を同じフォルダにコピーします。
2. BonDriver_Spinelの設定
すべてのBonDriver_Spinelについて、BonDriver_Spinel.dll.ini の下記セクションを書き換えます。
サーバーのIPアドレスの設定:
; Spinelが稼働しているマシンのIPv4アドレスとポート番号を指定します。
Address = "192.168.1.217:48083"
排他的チャンネルコントロールはOffに設定:
; 排他的チャンネルコントロールを要求するかどうかを指定します。
; これは録画アプリ向けの機能で、チューナーのチャンネルコントロールを独占して
; 他のアプリが行うチャンネル切り替えを防止することができます。
; EDCB(RecTest)で使用する時は1に、TVTestで使用する時は0にして下さい。
; 0: 要求しない
; 1: 要求する
RequireExclusiveChannelControl = 0
クライアントでB-CASカードを使用しない(サーバー側でスクランブル解除する場合)場合:
; スクランブル解除を行ったTSの配信を希望するかどうかを指定します。
; 実際に解除済みTSが配信されるかどうかは、サーバー側のDescrambleControl設定値によって決まります。
; 0: 特に希望がない(どちらでもよい)事を通知します。(デフォルト)
; 1: スクランブルが解除されたTSの配信を希望する事を通知します。
; 2: スクランブルされたTSの配信を希望する事を通知します。
DesiredDescrambleControl = 1
以上でBonDriver_Spinelの設定は完了です。
3. TvTestの設定
TvTestを起動して設定を行います。「カードリーダ」の設定は、外付けカードリーダをクライアントに接続する場合(または winscard.dll を使いたい場合)には「スマートカードリーダ」に、サーバー側でスクランブル解除をする場合には「なし(スクランブル解除しない」に設定します。

あとは各BonDriver_Spinelに対してチャンネルスキャンを行えば設定完了です。クライアントPCでも視聴ができるようになっているはずです。

3. EpgTimerNWの設定
サーバーのEpgTimerに接続するためのクライアントソフトです。C:\TV\EDCB フォルダを作成し、EDCBのアーカイブを展開します。実際に起動するのは EpgTimerNW.exe のみですが、依存関係がわからないため他のファイルも削除せずに置いておきます。EpgTimerNW.exe を起動すると、サーバーへの接続画面になりますので、サーバーのIPアドレスを指定して「接続」をクリックします。

「設定」をクリックして各種設定を行っていきます。画面構成はサーバー側のEpgTimerとほぼ同じですが、基本的にはスタートアップ起動も不要(クライアント側で常時起動している必要はない)で、あまり触る必要はありません。表示チャンネルの設定程度でよいでしょう。

外部アプリケーションの設定でTvTestを設定しておくと、録画一覧画面から再生可能にもでますが、私はファイルサーバの共有フォルダから直接再生するので今回は設定しませんでした。

設定が完了し、番組表を表示したところ。この画面から予約が可能です。また、キーワード検索による自動予約登録も可能です。

以上の設定で、自宅内のLAN(無線を含め)に接続しているPCで自由に(とはいってもチューナー数による制限はありますが…)デジタル放送の視聴や録画予約ができるようになりました。実際に運用してみるとかなり快適です。今回はサーバーにお金をかけた(システム用、録画用、NAS用に別々のドライブを割り当てた)おかげか、ドロップも全く発生しません。アナログ放送時代にBuffaloのNAS(LinkStation)にUSB接続のTVチューナーを接続してこのようなことが当たり前にできていた時代から、規制でがんじがらめのデジタル放送に切り替わってしまったため、これまでの間かなり不自由な思いをしてきました。しかし、今回の設定によってアナログ時代と同等の利便性が確保できたとのではないかと思っています。もちろん現在でもnasneなどを用いると同様のことはできますが、DTCP-IPやHDCPへの対応が必要であり、オーバヘッドも大きい(個人的な感想としては、DTCP-IPやHDCPに対応しているアプリケーションは動作が重く不安定なことが多い)うえにハードウェア的にもソフトウェア的にも制限が大きく、やはり使い勝手という点では大きく劣ってしまうと思います。対応チューナーをお持ちの方で、録画サーバー構築を考えておられる方々の参考となれば幸いです。

対応可能かもしれない(?)チューナーたちです。保証はできませんので自己責任で…。
では、実際の設定手順です。基本的にはファイルの展開方法などはサーバーと同じです。まずは準備として、ffdshowとVisual C++ランタイムのインストールを行っておきます。その後、以下の手順でインストールを行います。
1. TvTestとBonDriver_Spinelのインストール
C:\TV\TvTest フォルダを作成し、TvTestのアーカイブを展開します。今回はBonDriverとしてはすべてBonDriver_Spinelを使用しますので、サーバーの設定の際に作成したすべての BonDriver_Spinel.dll と BonDriver_Spinel.dll.ini を同じフォルダにコピーします。
2. BonDriver_Spinelの設定
すべてのBonDriver_Spinelについて、BonDriver_Spinel.dll.ini の下記セクションを書き換えます。
サーバーのIPアドレスの設定:
; Spinelが稼働しているマシンのIPv4アドレスとポート番号を指定します。
Address = "192.168.1.217:48083"
排他的チャンネルコントロールはOffに設定:
; 排他的チャンネルコントロールを要求するかどうかを指定します。
; これは録画アプリ向けの機能で、チューナーのチャンネルコントロールを独占して
; 他のアプリが行うチャンネル切り替えを防止することができます。
; EDCB(RecTest)で使用する時は1に、TVTestで使用する時は0にして下さい。
; 0: 要求しない
; 1: 要求する
RequireExclusiveChannelControl = 0
クライアントでB-CASカードを使用しない(サーバー側でスクランブル解除する場合)場合:
; スクランブル解除を行ったTSの配信を希望するかどうかを指定します。
; 実際に解除済みTSが配信されるかどうかは、サーバー側のDescrambleControl設定値によって決まります。
; 0: 特に希望がない(どちらでもよい)事を通知します。(デフォルト)
; 1: スクランブルが解除されたTSの配信を希望する事を通知します。
; 2: スクランブルされたTSの配信を希望する事を通知します。
DesiredDescrambleControl = 1
以上でBonDriver_Spinelの設定は完了です。
3. TvTestの設定
TvTestを起動して設定を行います。「カードリーダ」の設定は、外付けカードリーダをクライアントに接続する場合(または winscard.dll を使いたい場合)には「スマートカードリーダ」に、サーバー側でスクランブル解除をする場合には「なし(スクランブル解除しない」に設定します。

あとは各BonDriver_Spinelに対してチャンネルスキャンを行えば設定完了です。クライアントPCでも視聴ができるようになっているはずです。

3. EpgTimerNWの設定
サーバーのEpgTimerに接続するためのクライアントソフトです。C:\TV\EDCB フォルダを作成し、EDCBのアーカイブを展開します。実際に起動するのは EpgTimerNW.exe のみですが、依存関係がわからないため他のファイルも削除せずに置いておきます。EpgTimerNW.exe を起動すると、サーバーへの接続画面になりますので、サーバーのIPアドレスを指定して「接続」をクリックします。

「設定」をクリックして各種設定を行っていきます。画面構成はサーバー側のEpgTimerとほぼ同じですが、基本的にはスタートアップ起動も不要(クライアント側で常時起動している必要はない)で、あまり触る必要はありません。表示チャンネルの設定程度でよいでしょう。

外部アプリケーションの設定でTvTestを設定しておくと、録画一覧画面から再生可能にもでますが、私はファイルサーバの共有フォルダから直接再生するので今回は設定しませんでした。

設定が完了し、番組表を表示したところ。この画面から予約が可能です。また、キーワード検索による自動予約登録も可能です。

以上の設定で、自宅内のLAN(無線を含め)に接続しているPCで自由に(とはいってもチューナー数による制限はありますが…)デジタル放送の視聴や録画予約ができるようになりました。実際に運用してみるとかなり快適です。今回はサーバーにお金をかけた(システム用、録画用、NAS用に別々のドライブを割り当てた)おかげか、ドロップも全く発生しません。アナログ放送時代にBuffaloのNAS(LinkStation)にUSB接続のTVチューナーを接続してこのようなことが当たり前にできていた時代から、規制でがんじがらめのデジタル放送に切り替わってしまったため、これまでの間かなり不自由な思いをしてきました。しかし、今回の設定によってアナログ時代と同等の利便性が確保できたとのではないかと思っています。もちろん現在でもnasneなどを用いると同様のことはできますが、DTCP-IPやHDCPへの対応が必要であり、オーバヘッドも大きい(個人的な感想としては、DTCP-IPやHDCPに対応しているアプリケーションは動作が重く不安定なことが多い)うえにハードウェア的にもソフトウェア的にも制限が大きく、やはり使い勝手という点では大きく劣ってしまうと思います。対応チューナーをお持ちの方で、録画サーバー構築を考えておられる方々の参考となれば幸いです。

※本サイトで紹介する内容は、すべて個人的研究の範囲内で行っていることです。ここに書かれた内容を実行したことによる、データ(クラウド上を含む)・ソフトウェア・ハードウェアの障害および金銭的損害について、私が責任を負うことはできません。重要なデータはあらかじめバックアップを行い、内容を十分に理解したうえで、ご自身の責任の下で行ってください。 |
対応可能かもしれない(?)チューナーたちです。保証はできませんので自己責任で…。
デジタル放送サーバー機能のセットアップ (2) - Spinel & EDCB編
前回の記事では、DT300およびPT3を接続したファイルサーバ上で直接デジタル放送を視聴できるところまで設定を行いました。今回の目的はあくまでも「デジタル放送サーバー」ですので、今回はLAN経由でクライアントPCから録画・視聴を可能にするための設定を行います。
1. Spinelのインストールと設定
LAN経由でデジタル放送を視聴するために、TSをストリーミング配信できるソフトウェア、Spinelをインストールします。Spinelは一旦それぞれのチューナーからBonDriver経由でTSを受け取り、ネットワーク経由でクライアントPC(もちろん、IPアドレス127.0.0.1を指定することでサーバーと同一のPCも可)にストリーミング配信します。クライアント側のPCではそれぞれのチューナーに対応するBonDriver_Spinel経由でTSを受け取って対応アプリケーションで視聴する仕組みで、チューナーを内蔵していないPCでもデジタル放送の視聴が可能となります。また、サーバー側でB25デコードを実行するようにも設定でき、その場合はBonCasLinkを使用しなくてもB-CASカードはサーバー用に1枚用意するだけでよくなります。

クライアント側の BonDriver_Spinel.dll はサーバー側のチューナーと1対1で対応するため、クライアント側ではチューナーの個数分の BonDriver_Spinel.dll を用意し、それぞれの BonDriver_Spinel.dll に対応した設定ファイルである BonDriver_Spinel.dll.ini でどのサーバーのどのチューナーに接続するかを設定する必要があります。残念ながら空いているチューナーを自動的に割り当ててくれるわけではないのですが、録画に使用するアプリケーションではチャンネル変更をロックすることができるので(排他的チャンネルコントロール)、実際の運用では手動で空いているチューナーを探しながら(=BonDriver_Spinelを切り替えながら)視聴することになると思います。
では、実際のインストール作業に入ります。C:\TV\Spinel3 フォルダを作成し、Spinelのアーカイブを展開します。また、C:\TV\TvTest フォルダにあるすべてのBonDriverとPT3CTRL.EXE、設定ファイルを C:\TV\Spinel3\BonDriver にコピーします。

このバージョンのSpinelは、リリース時期の関係かPT3には対応していません。そこで、PT3をSpinelに認識させるため、以下の設定ファイルを書き換える必要があります。(ブログの制約上全角文字が入っていますので、そのままコピペしても動作しません。ご注意ください。)
BonDriverMapping.json に以下を挿入します。
/* BonDriver_PT3-ST */
{
"DeviceName": "PT3″,
"Mapping": {
"ISDB_T": "^BonDriver_PT3-T.*?¥¥.dll$",
"ISDB_S": "^BonDriver_PT3-S.*?¥¥.dll$",
}
},
C:\TV\Spinel3\DeviceDefinitions\EarthSoft.xml に以下を追加します。
<DeviceDefinition DeviceName="PT3" DisplayName="EarthSoft PT3">
<TunerDefinitions>
<TunerDefinition TunerType="ISDB_T" Count="2">
<ChannelCategories>
<ChannelCategory>UHF</ChannelCategory>
<ChannelCategory>CATV</ChannelCategory>
<ChannelCategory>VHF</ChannelCategory>
</ChannelCategories>
</TunerDefinition>
<TunerDefinition TunerType="ISDB_S" Count="2">
<ChannelCategories>
<ChannelCategory>BS</ChannelCategory>
<ChannelCategory>CS110</ChannelCategory>
</ChannelCategories>
</TunerDefinition>
</TunerDefinitions>
</DeviceDefinition>
サーバ側でB25デコードを可能にする(クライアント側でB-CASカードを不要にする)場合には、Spinel.ini の下記部分を編集します。この場合は C:\TV\Spinel3 フォルダに B25Decoder.dll をコピーする必要があります。
; B25/B1スクランブル解除の動作を指定します。
; 解除を行うにはそれぞれB25Decoder.dll/B1Decoder.dllが必要です。
; 0: 常にスクランブル解除前のTSを送信します。
; 1: 常にスクランブル解除済みTSを送信します。
; 2: スクランブル解除ONを要求してきたクライアントには解除済みTSを送信しますが、
; それ以外のクライアントには解除前のTSを送信します。
; 3: スクランブル解除OFFを要求してきたクライアントには解除前のTSを送信しますが、
; それ以外のクライアントには解除済みTSを送信します。
DescrambleControl = 2
BonDriver_Spinel.dll と BonDriver_Spinel.dll.iniを必要数(Spinel経由で使用したいBonDriverの個数)コピーしてリネームします。たとえば以下のようにします。(拡張子.ch2 のファイルはチャンネルスキャンによって設定されるファイルなのでここでは無視してください。)

各 BonDriver_Spinel.dll.ini の設定ファイルを編集します。まずはチューナー指定セクションです。
BonDriver_Spinel_PT3_S0.dll.ini → TunerPath = "PT3/0/S/0"
BonDriver_Spinel_PT3_S1.dll.ini → TunerPath = "PT3/0/S/1"
BonDriver_Spinel_PT3_T0.dll.ini → TunerPath = "PT3/0/T/0"
BonDriver_Spinel_PT3_T1.dll.ini → TunerPath = "PT3/0/T/1"
BonDriver_Spinel_U3ID0.dll.ini → TunerPath = "DT300/0/C/0"
サーバーのIPアドレスは、127.0.0.1のままでOKです。
; Spinelが稼働しているマシンのIPv4アドレスとポート番号を指定します。
Address = "127.0.0.1 : 48083"
サーバーでは録画アプリケーションで使用するため、排他的チャンネルコントロールをONにします。
; 排他的チャンネルコントロールを要求するかどうかを指定します。
; これは録画アプリ向けの機能で、チューナーのチャンネルコントロールを独占して
; 他のアプリが行うチャンネル切り替えを防止することができます。
; EDCB(RecTest)で使用する時は1に、TVTestで使用する時は0にして下さい。
; 0: 要求しない
; 1: 要求する
RequireExclusiveChannelControl = 1
以上で作成したBonDriver_Spinelと設定ファイルを C:\TvTest フォルダにコピーします。

以上の設定が完了したらSpinelを起動します。設定に誤りがなければ各チューナーが認識されているはずです。

次に、TvTestを起動し、各BonDriver_Spinelを選択し、それぞれチャンネルスキャンを行います。その後TvTestでの視聴がうまくいくことを確認し、Spinelをスタートアップ起動するようにしておきます(C:\TV\Spinel3\Spinel.exe -WindowState=Minimized と指定することで最小化起動が可能)。以上でSpinelのセットアップは完了です。
2. EDCB(EpgDataCap_Bon)のインストール
これまで行ってきた設定では、まだ予約録画への対応が不完全(TvTestのプログラム予約機能しか使えない)なので、EDCBの設定を行います。これによりクライアントPCからネットワーク経由で(リモートデスクトップを使用しなくても)EPGからの予約ができるようになります。
C:\TV\EDCB フォルダを作成し、EDCBのアーカイブの内容を展開します。同じフォルダに B25Decorder.dll (使用したい場合は winscard.dll も)をコピーしておきます。その後、C:\TV\EDCB\BonDriver に先ほど用意した BonDriver_Spinel.dll と BonDriver_spinel.dll.ini をすべてコピーします。その後、EDCBを起動してすべてのBonDriver_Spinel対してチャンネルスキャンを行います。

チャンネルスキャンが終わったら基本設定を行います。録画ファイルの保存先設定。

EPG取得設定。通常は「映像サービスのみチェック」でよいでしょう。CSなど使用頻度の少ないネットワークは「基本情報のみ取得」にチェックを入れるとよいと思います。

UDP送信設定と外部アプリケーションの設定。これを行っておくと、EDCBのメイン画面からTvTestを呼び出して直接視聴することができます。EDCBで確実に受信ができていることを確認するため今回は設定しておきました。


以上でEDCBの設定は完了です。次に、予約録画を制御する(予約時刻になればEDCB本体を呼び出して録画を実行する)プログラムであるEpgTimerの設定を行います。C:\TV\EDCB\EpgTimer.exe を起動し「設定」ボタンをクリックします。画像は録画アプリケーション(EDCB本体を指定します)と保存フォルダの設定。スタートアップ起動の設定もここで行っておきます。

チューナー数の設定。Spinelの場合はすべて「1」に設定します。

EPG取得設定。EDCB本体と同様の設定に加え、取得時刻などの設定が可能です。一般的には録画したい番組の少なそうな時間帯に設定するとよいでしょう。

録画動作設定。今回は常時起動のサーバーで実行するので、「録画後動作」は「何もしない」に設定しておきます。

予約情報管理設定。録画時のファイル名に「RecName_Macro.dll」を使用する設定にしておくと、番組名がTSのファイル名として自動的に設定されるようになります。私の場合は RecName_Macro.dll の設定で $Title2$-$SDYY$$SDMM$$SDDD$.ts と設定しました。この場合のファイル名は 番組名-YYMMDD.ts という形式で保存されます。(この設定方法については Readme_EpgTimer.txt 内に説明があります)

メイン画面で表示されるボタンの設定。「休止」「スタンバイ」など不要なものは非表示にすることができます。

その他の設定。LAN経由での録画予約を可能にするためには、ここで「ネットワーク接続を許可する」にチェックを入れておきます。ポート番号はデフォルトのままでOKです。

EPGでの表示チャンネルの設定。デフォルトのものを使用するとワンセグも含めてすべてのチャンネルの番組表が表示されてしまい、かなり見にくくなってしまいます。「カスタマイズ表示」を選択すると、必要なチャンネルのみを表示させることができるようになります。

以上で設定完了です。画像はEPG表示です。けっこう見やすい画面ですね。

以上でデジタル放送サーバー機能のセットアップは完了です。次回はクライアントPCに必要なアプリケーションをインストールし、LAN経由での視聴やEPGからの予約を可能にする予定です。
1. Spinelのインストールと設定
LAN経由でデジタル放送を視聴するために、TSをストリーミング配信できるソフトウェア、Spinelをインストールします。Spinelは一旦それぞれのチューナーからBonDriver経由でTSを受け取り、ネットワーク経由でクライアントPC(もちろん、IPアドレス127.0.0.1を指定することでサーバーと同一のPCも可)にストリーミング配信します。クライアント側のPCではそれぞれのチューナーに対応するBonDriver_Spinel経由でTSを受け取って対応アプリケーションで視聴する仕組みで、チューナーを内蔵していないPCでもデジタル放送の視聴が可能となります。また、サーバー側でB25デコードを実行するようにも設定でき、その場合はBonCasLinkを使用しなくてもB-CASカードはサーバー用に1枚用意するだけでよくなります。

クライアント側の BonDriver_Spinel.dll はサーバー側のチューナーと1対1で対応するため、クライアント側ではチューナーの個数分の BonDriver_Spinel.dll を用意し、それぞれの BonDriver_Spinel.dll に対応した設定ファイルである BonDriver_Spinel.dll.ini でどのサーバーのどのチューナーに接続するかを設定する必要があります。残念ながら空いているチューナーを自動的に割り当ててくれるわけではないのですが、録画に使用するアプリケーションではチャンネル変更をロックすることができるので(排他的チャンネルコントロール)、実際の運用では手動で空いているチューナーを探しながら(=BonDriver_Spinelを切り替えながら)視聴することになると思います。
では、実際のインストール作業に入ります。C:\TV\Spinel3 フォルダを作成し、Spinelのアーカイブを展開します。また、C:\TV\TvTest フォルダにあるすべてのBonDriverとPT3CTRL.EXE、設定ファイルを C:\TV\Spinel3\BonDriver にコピーします。

このバージョンのSpinelは、リリース時期の関係かPT3には対応していません。そこで、PT3をSpinelに認識させるため、以下の設定ファイルを書き換える必要があります。(ブログの制約上全角文字が入っていますので、そのままコピペしても動作しません。ご注意ください。)
BonDriverMapping.json に以下を挿入します。
/* BonDriver_PT3-ST */
{
"DeviceName": "PT3″,
"Mapping": {
"ISDB_T": "^BonDriver_PT3-T.*?¥¥.dll$",
"ISDB_S": "^BonDriver_PT3-S.*?¥¥.dll$",
}
},
C:\TV\Spinel3\DeviceDefinitions\EarthSoft.xml に以下を追加します。
<DeviceDefinition DeviceName="PT3" DisplayName="EarthSoft PT3">
<TunerDefinitions>
<TunerDefinition TunerType="ISDB_T" Count="2">
<ChannelCategories>
<ChannelCategory>UHF</ChannelCategory>
<ChannelCategory>CATV</ChannelCategory>
<ChannelCategory>VHF</ChannelCategory>
</ChannelCategories>
</TunerDefinition>
<TunerDefinition TunerType="ISDB_S" Count="2">
<ChannelCategories>
<ChannelCategory>BS</ChannelCategory>
<ChannelCategory>CS110</ChannelCategory>
</ChannelCategories>
</TunerDefinition>
</TunerDefinitions>
</DeviceDefinition>
サーバ側でB25デコードを可能にする(クライアント側でB-CASカードを不要にする)場合には、Spinel.ini の下記部分を編集します。この場合は C:\TV\Spinel3 フォルダに B25Decoder.dll をコピーする必要があります。
; B25/B1スクランブル解除の動作を指定します。
; 解除を行うにはそれぞれB25Decoder.dll/B1Decoder.dllが必要です。
; 0: 常にスクランブル解除前のTSを送信します。
; 1: 常にスクランブル解除済みTSを送信します。
; 2: スクランブル解除ONを要求してきたクライアントには解除済みTSを送信しますが、
; それ以外のクライアントには解除前のTSを送信します。
; 3: スクランブル解除OFFを要求してきたクライアントには解除前のTSを送信しますが、
; それ以外のクライアントには解除済みTSを送信します。
DescrambleControl = 2
BonDriver_Spinel.dll と BonDriver_Spinel.dll.iniを必要数(Spinel経由で使用したいBonDriverの個数)コピーしてリネームします。たとえば以下のようにします。(拡張子.ch2 のファイルはチャンネルスキャンによって設定されるファイルなのでここでは無視してください。)

各 BonDriver_Spinel.dll.ini の設定ファイルを編集します。まずはチューナー指定セクションです。
BonDriver_Spinel_PT3_S0.dll.ini → TunerPath = "PT3/0/S/0"
BonDriver_Spinel_PT3_S1.dll.ini → TunerPath = "PT3/0/S/1"
BonDriver_Spinel_PT3_T0.dll.ini → TunerPath = "PT3/0/T/0"
BonDriver_Spinel_PT3_T1.dll.ini → TunerPath = "PT3/0/T/1"
BonDriver_Spinel_U3ID0.dll.ini → TunerPath = "DT300/0/C/0"
サーバーのIPアドレスは、127.0.0.1のままでOKです。
; Spinelが稼働しているマシンのIPv4アドレスとポート番号を指定します。
Address = "127.0.0.1 : 48083"
サーバーでは録画アプリケーションで使用するため、排他的チャンネルコントロールをONにします。
; 排他的チャンネルコントロールを要求するかどうかを指定します。
; これは録画アプリ向けの機能で、チューナーのチャンネルコントロールを独占して
; 他のアプリが行うチャンネル切り替えを防止することができます。
; EDCB(RecTest)で使用する時は1に、TVTestで使用する時は0にして下さい。
; 0: 要求しない
; 1: 要求する
RequireExclusiveChannelControl = 1
以上で作成したBonDriver_Spinelと設定ファイルを C:\TvTest フォルダにコピーします。

以上の設定が完了したらSpinelを起動します。設定に誤りがなければ各チューナーが認識されているはずです。

次に、TvTestを起動し、各BonDriver_Spinelを選択し、それぞれチャンネルスキャンを行います。その後TvTestでの視聴がうまくいくことを確認し、Spinelをスタートアップ起動するようにしておきます(C:\TV\Spinel3\Spinel.exe -WindowState=Minimized と指定することで最小化起動が可能)。以上でSpinelのセットアップは完了です。
2. EDCB(EpgDataCap_Bon)のインストール
これまで行ってきた設定では、まだ予約録画への対応が不完全(TvTestのプログラム予約機能しか使えない)なので、EDCBの設定を行います。これによりクライアントPCからネットワーク経由で(リモートデスクトップを使用しなくても)EPGからの予約ができるようになります。
C:\TV\EDCB フォルダを作成し、EDCBのアーカイブの内容を展開します。同じフォルダに B25Decorder.dll (使用したい場合は winscard.dll も)をコピーしておきます。その後、C:\TV\EDCB\BonDriver に先ほど用意した BonDriver_Spinel.dll と BonDriver_spinel.dll.ini をすべてコピーします。その後、EDCBを起動してすべてのBonDriver_Spinel対してチャンネルスキャンを行います。

チャンネルスキャンが終わったら基本設定を行います。録画ファイルの保存先設定。

EPG取得設定。通常は「映像サービスのみチェック」でよいでしょう。CSなど使用頻度の少ないネットワークは「基本情報のみ取得」にチェックを入れるとよいと思います。

UDP送信設定と外部アプリケーションの設定。これを行っておくと、EDCBのメイン画面からTvTestを呼び出して直接視聴することができます。EDCBで確実に受信ができていることを確認するため今回は設定しておきました。


以上でEDCBの設定は完了です。次に、予約録画を制御する(予約時刻になればEDCB本体を呼び出して録画を実行する)プログラムであるEpgTimerの設定を行います。C:\TV\EDCB\EpgTimer.exe を起動し「設定」ボタンをクリックします。画像は録画アプリケーション(EDCB本体を指定します)と保存フォルダの設定。スタートアップ起動の設定もここで行っておきます。

チューナー数の設定。Spinelの場合はすべて「1」に設定します。

EPG取得設定。EDCB本体と同様の設定に加え、取得時刻などの設定が可能です。一般的には録画したい番組の少なそうな時間帯に設定するとよいでしょう。

録画動作設定。今回は常時起動のサーバーで実行するので、「録画後動作」は「何もしない」に設定しておきます。

予約情報管理設定。録画時のファイル名に「RecName_Macro.dll」を使用する設定にしておくと、番組名がTSのファイル名として自動的に設定されるようになります。私の場合は RecName_Macro.dll の設定で $Title2$-$SDYY$$SDMM$$SDDD$.ts と設定しました。この場合のファイル名は 番組名-YYMMDD.ts という形式で保存されます。(この設定方法については Readme_EpgTimer.txt 内に説明があります)

メイン画面で表示されるボタンの設定。「休止」「スタンバイ」など不要なものは非表示にすることができます。

その他の設定。LAN経由での録画予約を可能にするためには、ここで「ネットワーク接続を許可する」にチェックを入れておきます。ポート番号はデフォルトのままでOKです。

EPGでの表示チャンネルの設定。デフォルトのものを使用するとワンセグも含めてすべてのチャンネルの番組表が表示されてしまい、かなり見にくくなってしまいます。「カスタマイズ表示」を選択すると、必要なチャンネルのみを表示させることができるようになります。

以上で設定完了です。画像はEPG表示です。けっこう見やすい画面ですね。

以上でデジタル放送サーバー機能のセットアップは完了です。次回はクライアントPCに必要なアプリケーションをインストールし、LAN経由での視聴やEPGからの予約を可能にする予定です。
※本サイトで紹介する内容は、すべて個人的研究の範囲内で行っていることです。ここに書かれた内容を実行したことによる、データ(クラウド上を含む)・ソフトウェア・ハードウェアの障害および金銭的損害について、私が責任を負うことはできません。重要なデータはあらかじめバックアップを行い、内容を十分に理解したうえで、ご自身の責任の下で行ってください。 |
デジタル放送サーバー機能のセットアップ (1) - 準備編
新年あけましておめでとうございます。旧年中は数多くのアクセスを頂き、ありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今日は、以前製作したファイルサーバにデジタル放送の録画およびTSストリーミングの機能をセットアップしようと思います。ファイルサーバのOSとしてあえてLinuxではなくWindowsを採用した理由のひとつがこれでした。デジタル放送を扱うソフトウェアについてはやはりLinuxよりWindowsのほうが充実しているからです。
昨今の事情から、デジタル放送を大手メーカー製以外のチューナーを利用してPCに録画するということについては締め付けが厳しくなってきており、あまり詳しくは書けないこと、また各ファイルの入手先及びセットアップ方法の詳細についての質問にはお答えすることができませんことを、予めご了承ください。
私個人の見解としては、デジタル放送をこのような方法で録画することは法に触れるものではないと考えています。その仕様が誰にでも入手できる文書で公開されているMULTI2暗号を正規のB-CASカードを利用して復号化し、コピーコントロールフラグを消去せずにHDDに保存するということは、「技術的保護手段の回避」には当たらないと思います。大手メーカー製のチューナーや家電のレコーダはこの先にローカル暗号化をあえて加えているだけですので、どちらかというといわゆる「無反応機」(アナログ時代に例えれば、マクロビジョンコピーガードを検出できず、したがってコピーガードが効かないビデオデッキやビデオキャプチャカード)という範疇に入るのではないかと思います。(もちろん改造B-CASカードを使用することはまた問題が別かと思われますが…。)
少し脱線してしまいましたが、本題に入りたいと思います。私の環境ではファイルサーバに内蔵したPT3のほかに、PC録画用チューナーの元祖ともいうべき(本当の元祖はFriioですが…)ユニデンDT300改(カメレオンUSB FX2取り付け改造済み)を利用しています。このチューナーは家電のチューナーですので、チューナー内蔵でないPC用モニタにHDMIで接続することで、PCの電源が入っていなくてもTVを見ることができ、それなりに重宝しています。(このチューナーはすでに製造中止となっていますが、改造内容に興味のある方は、こちらをご覧ください。)

DT300+カメレオンUSBのチューナーをWindowsで利用するためには、ドライバをインストール必要があります。ドライバの入手方法が少し面倒くさいのですが、以下にその手順を示します。CypressのCY3684 EZ-USB FX2LP Development Kitのページより、"CY3684 EZ-USB FX2LP DVK Kit Setup" をダウンロードし、適当なPCにインストールします。デフォルトの設定でインストールすると "C:\Cypress\USB\CY3684_EZ-USB_FX2LP_DVK\1.0\Drivers\cyusbfx1_fx2lp\wlh-win7" にWindows 7対応ドライバが展開されますので、これをファイルサーバにコピーしてインストールします。

今回のセットアップに際し、SpinelによるTSストリーミングと、EpgDataCap_Bon(以下、EDCB)によるネットワーク経由の録画予約機能を利用するためには、サーバーのIPアドレスを固定する必要があります。ここでは仮に 192.168.1.217 とします。また、今回の作業には下記のファイルをダウンロードする必要がありますが、このうち作成者が公開をやめてしまったものについてはあえてダウンロードリンクを張っていません。各自で検索し、ウイルスチェックなどをしっかり行ったうえで使用してください。
TVtest 0.7.23 (TVTest_0.7.23.zip を検索してDLしてください)
Spinel3 (Spinel_ver3.6.1.1.7z を検索してDLしてください)
EpgDataCap_Bon 人柱版10.66 (EpgDataCap_Bon.rar を検索してDLしてください)
BonDriver PT3-ST(お試し人柱版4) (bin_PT3-ST_00_4.zip を検索してDLしてください)
BonDriverU3ID0.dll (DT300使用時のみ必要 なかなか見つからないかも…)
BonDriver_Spinel (BonDriver_Spinel_ver3.5.3.0.7z を検索してDLしてください)
B25Decoder.dll (Multi2Dec210.zip を検索してDLしてください)
Microsoft Visual C++ 2005 Service Pack 1 再頒布可能パッケージ ATL のセキュリティ更新プログラム
Microsoft Visual C++ 2010 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)
ffdshow
また、B-CASカードを読み取るためには外付けICカードリーダを接続し、適切なドライバをインストールしておく必要があります。外付けICカードリーダを利用する場合に注意すべき点としては、リモートデスクトップ接続を行うとICカードリーダが切断されてしまう点でしょう。このあたりについては、設定が完了したら極力リモートデスクトップ接続を避けるか、BonCasLink(今回はこれについては詳しくは触れません)を用いることで対応可能かと思います。
では、実際のセットアップ作業に入りたいと思います。以下の手順で行うとよいでしょう。
1. Microsoft Visual C++ランタイムとffdshowをインストール
ffdshowはMPEGデコーダとして使用します。Windows 7でHome Premium以上ならMicrosoftのデコーダが利用できる場合が多いため、必ずしも不要です。Windows 8 + MediaCenterでは、内蔵MPEG2デコーダに汎用性がないため、ffdshowは必要です。
2. BonDriver PT3_STの準備
適当なフォルダにアーカイブ内のx86フォルダの内容を展開します。BS/CS用の BonDriver_PT3-S.dll と 地デジ用の BonDriver_PT3-T.dll をそれぞれコピーし、BonDriver_PT3-S0.dll, BonDriver_PT3-S1.dll, BonDriver_PT3-T0.dll, BonDriver_PT3-T1.dll の4つのDLLにリネームします。この4つのDLLがPT3の4つのチューナーに1対1で対応することになります。4つのDLLと PT3Ctrl.exe, BonDriver_PT3-S.ChSet.txt, BonDriver_PT3-T.ChSet.txt, BonDriver_PT3-ST.ini の合計8つのファイルができると思いますが、これを「BonDriver PT3セット」と呼ぶことにします。

3. TvTestのインストールと設定
TvTestは単に視聴するためのアプリケーションですので、サーバーで直接視聴しないのであればこの作業は必ずしも不要です。しかし、トラブル時の問題切り分けを容易にするためにもインストールすることをお勧めします。
C:\TV\TvTest フォルダを作成してTvTestのアーカイブを展開し、同じフォルダ内にBonDriver(BonDriver PT3セットおよびBonDriverU3ID0.dll など)をコピーします。winscard.dll を利用したい場合はこちらもコピーします。TvTestはB25デコーダを内蔵しているため、B25decoder.dll を入れる必要はありません。
インストールが終了したら起動し、デコーダフィルタなどの設定をしておきます。

あとは順にBonDriverを選んではチャンネルスキャンを繰り返します。以上が終了したら各チューナーとも正常に受信できていることを確認しておきます。

本日はここで一旦終了とします。次回は、TSストリーミングを可能とするSpinelと予約録画に必要なEDCBの導入を行いたいと思います。
今日は、以前製作したファイルサーバにデジタル放送の録画およびTSストリーミングの機能をセットアップしようと思います。ファイルサーバのOSとしてあえてLinuxではなくWindowsを採用した理由のひとつがこれでした。デジタル放送を扱うソフトウェアについてはやはりLinuxよりWindowsのほうが充実しているからです。
昨今の事情から、デジタル放送を大手メーカー製以外のチューナーを利用してPCに録画するということについては締め付けが厳しくなってきており、あまり詳しくは書けないこと、また各ファイルの入手先及びセットアップ方法の詳細についての質問にはお答えすることができませんことを、予めご了承ください。
私個人の見解としては、デジタル放送をこのような方法で録画することは法に触れるものではないと考えています。その仕様が誰にでも入手できる文書で公開されているMULTI2暗号を正規のB-CASカードを利用して復号化し、コピーコントロールフラグを消去せずにHDDに保存するということは、「技術的保護手段の回避」には当たらないと思います。大手メーカー製のチューナーや家電のレコーダはこの先にローカル暗号化をあえて加えているだけですので、どちらかというといわゆる「無反応機」(アナログ時代に例えれば、マクロビジョンコピーガードを検出できず、したがってコピーガードが効かないビデオデッキやビデオキャプチャカード)という範疇に入るのではないかと思います。(もちろん改造B-CASカードを使用することはまた問題が別かと思われますが…。)
少し脱線してしまいましたが、本題に入りたいと思います。私の環境ではファイルサーバに内蔵したPT3のほかに、PC録画用チューナーの元祖ともいうべき(本当の元祖はFriioですが…)ユニデンDT300改(カメレオンUSB FX2取り付け改造済み)を利用しています。このチューナーは家電のチューナーですので、チューナー内蔵でないPC用モニタにHDMIで接続することで、PCの電源が入っていなくてもTVを見ることができ、それなりに重宝しています。(このチューナーはすでに製造中止となっていますが、改造内容に興味のある方は、こちらをご覧ください。)

DT300+カメレオンUSBのチューナーをWindowsで利用するためには、ドライバをインストール必要があります。ドライバの入手方法が少し面倒くさいのですが、以下にその手順を示します。CypressのCY3684 EZ-USB FX2LP Development Kitのページより、"CY3684 EZ-USB FX2LP DVK Kit Setup" をダウンロードし、適当なPCにインストールします。デフォルトの設定でインストールすると "C:\Cypress\USB\CY3684_EZ-USB_FX2LP_DVK\1.0\Drivers\cyusbfx1_fx2lp\wlh-win7" にWindows 7対応ドライバが展開されますので、これをファイルサーバにコピーしてインストールします。

今回のセットアップに際し、SpinelによるTSストリーミングと、EpgDataCap_Bon(以下、EDCB)によるネットワーク経由の録画予約機能を利用するためには、サーバーのIPアドレスを固定する必要があります。ここでは仮に 192.168.1.217 とします。また、今回の作業には下記のファイルをダウンロードする必要がありますが、このうち作成者が公開をやめてしまったものについてはあえてダウンロードリンクを張っていません。各自で検索し、ウイルスチェックなどをしっかり行ったうえで使用してください。
TVtest 0.7.23 (TVTest_0.7.23.zip を検索してDLしてください)
Spinel3 (Spinel_ver3.6.1.1.7z を検索してDLしてください)
EpgDataCap_Bon 人柱版10.66 (EpgDataCap_Bon.rar を検索してDLしてください)
BonDriver PT3-ST(お試し人柱版4) (bin_PT3-ST_00_4.zip を検索してDLしてください)
BonDriverU3ID0.dll (DT300使用時のみ必要 なかなか見つからないかも…)
BonDriver_Spinel (BonDriver_Spinel_ver3.5.3.0.7z を検索してDLしてください)
B25Decoder.dll (Multi2Dec210.zip を検索してDLしてください)
Microsoft Visual C++ 2005 Service Pack 1 再頒布可能パッケージ ATL のセキュリティ更新プログラム
Microsoft Visual C++ 2010 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)
ffdshow
また、B-CASカードを読み取るためには外付けICカードリーダを接続し、適切なドライバをインストールしておく必要があります。外付けICカードリーダを利用する場合に注意すべき点としては、リモートデスクトップ接続を行うとICカードリーダが切断されてしまう点でしょう。このあたりについては、設定が完了したら極力リモートデスクトップ接続を避けるか、BonCasLink(今回はこれについては詳しくは触れません)を用いることで対応可能かと思います。
では、実際のセットアップ作業に入りたいと思います。以下の手順で行うとよいでしょう。
1. Microsoft Visual C++ランタイムとffdshowをインストール
ffdshowはMPEGデコーダとして使用します。Windows 7でHome Premium以上ならMicrosoftのデコーダが利用できる場合が多いため、必ずしも不要です。Windows 8 + MediaCenterでは、内蔵MPEG2デコーダに汎用性がないため、ffdshowは必要です。
2. BonDriver PT3_STの準備
適当なフォルダにアーカイブ内のx86フォルダの内容を展開します。BS/CS用の BonDriver_PT3-S.dll と 地デジ用の BonDriver_PT3-T.dll をそれぞれコピーし、BonDriver_PT3-S0.dll, BonDriver_PT3-S1.dll, BonDriver_PT3-T0.dll, BonDriver_PT3-T1.dll の4つのDLLにリネームします。この4つのDLLがPT3の4つのチューナーに1対1で対応することになります。4つのDLLと PT3Ctrl.exe, BonDriver_PT3-S.ChSet.txt, BonDriver_PT3-T.ChSet.txt, BonDriver_PT3-ST.ini の合計8つのファイルができると思いますが、これを「BonDriver PT3セット」と呼ぶことにします。

3. TvTestのインストールと設定
TvTestは単に視聴するためのアプリケーションですので、サーバーで直接視聴しないのであればこの作業は必ずしも不要です。しかし、トラブル時の問題切り分けを容易にするためにもインストールすることをお勧めします。
C:\TV\TvTest フォルダを作成してTvTestのアーカイブを展開し、同じフォルダ内にBonDriver(BonDriver PT3セットおよびBonDriverU3ID0.dll など)をコピーします。winscard.dll を利用したい場合はこちらもコピーします。TvTestはB25デコーダを内蔵しているため、B25decoder.dll を入れる必要はありません。
インストールが終了したら起動し、デコーダフィルタなどの設定をしておきます。

あとは順にBonDriverを選んではチャンネルスキャンを繰り返します。以上が終了したら各チューナーとも正常に受信できていることを確認しておきます。

本日はここで一旦終了とします。次回は、TSストリーミングを可能とするSpinelと予約録画に必要なEDCBの導入を行いたいと思います。
※本サイトで紹介する内容は、すべて個人的研究の範囲内で行っていることです。ここに書かれた内容を実行したことによる、データ(クラウド上を含む)・ソフトウェア・ハードウェアの障害および金銭的損害について、私が責任を負うことはできません。重要なデータはあらかじめバックアップを行い、内容を十分に理解したうえで、ご自身の責任の下で行ってください。 |