EL-5250Fのプログラム機能とベンチマーク
一昨日紹介したSHARPのプログラム関数電卓EL-5250Fですが、本日はプログラムの入力方法について書いてみたいと思います。プログラムを入力するには[MODE][2]と操作してプログラムモードに入ります。

プログラムモードメニューで[1]を押すとプログラムの新規作成モードとなり、プログラムの動作モード(NORMALモードかNBASEモード(n進演算モード))を選択後、プログラム名の入力画面となります。

プログラム名の入力後、プログラムの入力を始めることができます。

プログラム言語の仕様はBASICライクなもので、EL-5120やEL-9600のものと似ています。[COMMAND]([FILE])キーを押すと様々なプログラム命令を入力することができます。

実際に入力中の画面です。挿入モードにするには[2ndF]+[INS]を押しますが、行挿入は挿入モードでカーソルが行の先頭にあるときに[ENTER]を押す必要があります (行の途中で[ENTER]をしてもそこに改行が挿入されるわけではない)。

プログラムを実行するにはプログラムモードメニューで[0]を押し、カーソルキーでプログラムを選択して[ENTER]を押します。プログラム実行のためのキーストロークが少し多いことと、作成したプログラムを保存したり他の機体に転送したりする機能がないのが残念です。直接のライバルであるCASIOのfx-5800Pはケーブルで他の機体にプログラムをコピーできる機能がついており、これが測量計算プログラムを入力したOEM製品が多い理由なのかもしれませんね。詳しい操作説明についてはSHARPのサイトから取扱説明書がダウンロードできますので、そちらをご覧ください。

では、以上のようなプログラム機能を用いていつものようにベンチマークを行ってみることにします。プログラムとしてはEL-5120に用いたものと同じものを利用します。
(a) sin(1)~sin(100)の和を求める
A=0
I=1
Label 1
A=A+sin I
I=I+1
If I<101 Goto 1
Print A
(b) 1~1000までの和を求める
A=0
I=1
Label 1
A=A+I
I=I+1
If I<1001 Goto 1
Print A
結果です。いつものようにsin(1)をループを用いないで10回加算するプログラム、tan(355/226)の結果も併せて載せておきます。また、比較の対象としてSHARPの高性能プログラム電卓であるEL-566E, EL-5120, EL-5150と、ライバルCASIOのfx-4800Pも入れてあります。
※tan(355/226)の正解:-7497258.1853255
このように、他のSHARPのプログラム関数電卓よりは圧倒的に速く、fx-4800Pといい勝負をしています。演算精度についてはSHARPの他の比較的新しいモデル(EL-566Eなど)と同等であり、同じアルゴリズムを用いていると思います。EL-5250Fは細かい不満はありますが、安価で高性能、非常にコストパフォーマンスがよい電卓だと思います。後継機が出るかどうか不明なこともありますので、興味のある方は購入を検討してみてはいかがでしょうか。

プログラムモードメニューで[1]を押すとプログラムの新規作成モードとなり、プログラムの動作モード(NORMALモードかNBASEモード(n進演算モード))を選択後、プログラム名の入力画面となります。

プログラム名の入力後、プログラムの入力を始めることができます。

プログラム言語の仕様はBASICライクなもので、EL-5120やEL-9600のものと似ています。[COMMAND]([FILE])キーを押すと様々なプログラム命令を入力することができます。

実際に入力中の画面です。挿入モードにするには[2ndF]+[INS]を押しますが、行挿入は挿入モードでカーソルが行の先頭にあるときに[ENTER]を押す必要があります (行の途中で[ENTER]をしてもそこに改行が挿入されるわけではない)。

プログラムを実行するにはプログラムモードメニューで[0]を押し、カーソルキーでプログラムを選択して[ENTER]を押します。プログラム実行のためのキーストロークが少し多いことと、作成したプログラムを保存したり他の機体に転送したりする機能がないのが残念です。直接のライバルであるCASIOのfx-5800Pはケーブルで他の機体にプログラムをコピーできる機能がついており、これが測量計算プログラムを入力したOEM製品が多い理由なのかもしれませんね。詳しい操作説明についてはSHARPのサイトから取扱説明書がダウンロードできますので、そちらをご覧ください。

では、以上のようなプログラム機能を用いていつものようにベンチマークを行ってみることにします。プログラムとしてはEL-5120に用いたものと同じものを利用します。
(a) sin(1)~sin(100)の和を求める
A=0
I=1
Label 1
A=A+sin I
I=I+1
If I<101 Goto 1
Print A
(b) 1~1000までの和を求める
A=0
I=1
Label 1
A=A+I
I=I+1
If I<1001 Goto 1
Print A
結果です。いつものようにsin(1)をループを用いないで10回加算するプログラム、tan(355/226)の結果も併せて載せておきます。また、比較の対象としてSHARPの高性能プログラム電卓であるEL-566E, EL-5120, EL-5150と、ライバルCASIOのfx-4800Pも入れてあります。
tan(355/226) | sin 10回 | sin 100回 | 1-1000の和 | |
EL-5250F | -7497264.149 | 0.6 | 6.5 | 13.1 |
EL-5120 | -7497681.111 | 1.1 | 14.4 | 43.0 |
EL-5150 | -7497484.888 | 1.1 | 14.6 | 49.6 |
EL-566E | -7497264.149 | 1.1 | 12.3 | 24.2 |
fx-4800P | -7497258.440 | 0.7 | 5.1 | 16.6 |
※tan(355/226)の正解:-7497258.1853255
このように、他のSHARPのプログラム関数電卓よりは圧倒的に速く、fx-4800Pといい勝負をしています。演算精度についてはSHARPの他の比較的新しいモデル(EL-566Eなど)と同等であり、同じアルゴリズムを用いていると思います。EL-5250Fは細かい不満はありますが、安価で高性能、非常にコストパフォーマンスがよい電卓だと思います。後継機が出るかどうか不明なこともありますので、興味のある方は購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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