SHARP PC-1252H
SHARPポケコンシリーズ第2弾は、実行専用機のPC-1252Hです。このポケコンはPC-1255の実行専用バージョンといってよいと思いますが、PC-1255と同容量の10.2KBのRAMを搭載しています。(ちなみに"H"のつかないPC-1252はPC-1251と同容量の4.2KBとのことです)

電源をONにすると電卓モードになります。独立メモリつきの10桁のごくごく普通の電卓として使用できます。

このポケコンは実行専用機ですので、開発機とケーブル(EA-129Cなど)で接続する必要があります。画像はPC-1255と接続したところですが、このように互換性のあるPC-1250/1251/1255を開発機として用いるのが標準的かと思われます([IN]ボタンが"CLOAD", [OUT]ボタンが"CSAVE"の働きをします)。

実はこのPC-1252Hはカナおよびアルファベットの小文字表示が可能なようです。Oh!石様のサイトによると、下記のような書式で表示可能なようです。
カナ:文字列中で、;0 と ; の間にローマ字を挿入する
小文字:文字列中で、;1 と ; の間に英文字を挿入する
例えば、以下の画像のような感じです。上のPC-1255での表示では";0AIUEO; ;1ABCDE;"となっていますが、これをPC-1252Hで表示すると下のように"アイウエオ abcde"と表示されます。

本体の左側にはプログラムで利用するキーが並んでいますが、アルファベットの[A]~[D]および[J]~[M]は、PC-1255のそれぞれ[DEF]キーとアルファベットキーの組み合わせに相当します。つまり、プログラムに"A"というラベルがあるとき、[A]キーを押すことによりそこから実行が開始されます。そのキーに相当するラベルがない場合は当然ながら"ERROR 4"となってしまいます。このほかに[YES] [NO]というキーがあり、これらはPC-1255に同じ働きをするキーはありませんが、INKEY$ 関数を用いてキーコードを取得することで利用が可能です。これらのキーも含めたキーコードの一覧を下記に示します(Oh!石様のサイトから転載させていただきました)。
PC-1252HとPC-1255は実行専用機と開発機という関係ですので当然のことながら互換性は高く、プログラムは相互に転送することが可能です。では、PC-1260とはどうでしょうか? というわけで試してみましたが、結果はPC-1255と全く同様で、PC-1252H→PC-1260の転送はできましたが、逆はできませんでした。やはりPC-125xとPC-126xのBASICの互換性は片方向のみのようですね。

最後に、SHARPの後期の実行専用ポケコンPC-V510Bと並べてみました。大きさは意外と似ていますね。性能はPC-V510のほうが上ですが、見た目は安っぽい印象です。

次回以降もSHARPの実行専用機シリーズを続けたいと思います。

電源をONにすると電卓モードになります。独立メモリつきの10桁のごくごく普通の電卓として使用できます。

このポケコンは実行専用機ですので、開発機とケーブル(EA-129Cなど)で接続する必要があります。画像はPC-1255と接続したところですが、このように互換性のあるPC-1250/1251/1255を開発機として用いるのが標準的かと思われます([IN]ボタンが"CLOAD", [OUT]ボタンが"CSAVE"の働きをします)。

実はこのPC-1252Hはカナおよびアルファベットの小文字表示が可能なようです。Oh!石様のサイトによると、下記のような書式で表示可能なようです。
カナ:文字列中で、;0 と ; の間にローマ字を挿入する
小文字:文字列中で、;1 と ; の間に英文字を挿入する
例えば、以下の画像のような感じです。上のPC-1255での表示では";0AIUEO; ;1ABCDE;"となっていますが、これをPC-1252Hで表示すると下のように"アイウエオ abcde"と表示されます。

本体の左側にはプログラムで利用するキーが並んでいますが、アルファベットの[A]~[D]および[J]~[M]は、PC-1255のそれぞれ[DEF]キーとアルファベットキーの組み合わせに相当します。つまり、プログラムに"A"というラベルがあるとき、[A]キーを押すことによりそこから実行が開始されます。そのキーに相当するラベルがない場合は当然ながら"ERROR 4"となってしまいます。このほかに[YES] [NO]というキーがあり、これらはPC-1255に同じ働きをするキーはありませんが、INKEY$ 関数を用いてキーコードを取得することで利用が可能です。これらのキーも含めたキーコードの一覧を下記に示します(Oh!石様のサイトから転載させていただきました)。
キー | コード | キー | コード | キー | コード | ||
A | 65 | 0 | 48 | ÷ | 47 | ||
B | 66 | 1 | 49 | × | 42 | ||
C | 67 | 2 | 50 | - | 45 | ||
D | 68 | 3 | 51 | + | 43 | ||
J | 74 | 4 | 52 | CL | 82 | ||
K | 75 | 5 | 53 | CE | 83 | ||
L | 76 | 6 | 54 | √ | 91 | ||
M | 77 | 7 | 55 | = | 61 | ||
YES | 79 | 8 | 56 | CM | 84 | ||
NO | 78 | 9 | 57 | RM | 85 | ||
ENTER | 80 | . | 46 | M- | 86 | ||
% | 81 | M+ | 87 |
PC-1252HとPC-1255は実行専用機と開発機という関係ですので当然のことながら互換性は高く、プログラムは相互に転送することが可能です。では、PC-1260とはどうでしょうか? というわけで試してみましたが、結果はPC-1255と全く同様で、PC-1252H→PC-1260の転送はできましたが、逆はできませんでした。やはりPC-125xとPC-126xのBASICの互換性は片方向のみのようですね。

最後に、SHARPの後期の実行専用ポケコンPC-V510Bと並べてみました。大きさは意外と似ていますね。性能はPC-V510のほうが上ですが、見た目は安っぽい印象です。

次回以降もSHARPの実行専用機シリーズを続けたいと思います。
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tag : SHARPポケットコンピュータプログラム関数電卓PC-1252HPC-1255PC-1260PC-V510BEA-129C