SHARP 電子システム手帳 PA-S1/PA-S1s
今日から再びガジェット紹介シリーズです。今回は、電子手帳およびその他PDA編です。今日、紹介するのは、1990年代ぐらいに一世を風靡した、SHARPの「電子システム手帳」のなかから、PA-S1, PA-S1sです。電子手帳に興味をもつきっかけとなったのも、ポケコンでした。ザウルス以前のSHARPの電子手帳は、大きく分けて「SC電子システム手帳」と、「ハイパー電子システム手帳 DB-Z」に分けられますが、ハードウェアてきにはいずれもポケコンから派生したものと位置付けられています。たとえば、CPUをとってみても、「SC電子システム手帳」はPC-12xx/13xx/14xxシリーズと共通の「ESR-H(SC61860)」が、「ハイパー電子システム手帳 DB-Z」にはPC-E500/650シリーズと共通の「ESR-L(SC62015)」が搭載されています。(DB-ZのCPUは、正確にはESR-Hの互換機能も内蔵した、ESR-Pというもののようです。これは、従来の電子手帳との互換性を保つためです。)
左が初期型のPA-S1, 右が後期型のPA-S1sです。なぜ2台あるのかというと、先にPA-S1sを入手していたのですが、技術計算カード(後述)が欲しくなり、動作未確認のジャンク電子手帳4台(PA-7500, 8500x2, S1)と技術計算カード、四柱推命占いカードがセットになったものを安価で手に入れたためです。このうちPA-7500と8500のうち1台はかなり難ありのため処分しましたが、残りのPA-8500とS1は使えそうだったので手元に残しました。

2台並べると微妙に色合いが違いますが…

PA-S1sのほうは少し汚れてはいますが、購入時そのままの外装です。

PA-S1のほうは、外装のコーティングが溶けてどろどろになってしまっていたので、消毒用アルコールでふいて除去しました。その結果、こんなふうにプラスチックむき出しになってしまっています。この当時のSHARPの電子手帳は、ゴムっぽいコーティングがされているものが多いのですが、これがどうやらくせ者らしく、経年変化がひどいようです。調べてみると「プロテイン塗装」というタイプのもので、新品の間は高級感があり手触りがよいもののようですが、10年~20年と経過すると、どろどろベタベタになってくるとのことです。同様の塗装が1990年代の高級外車の内装に多用されおり、オーナーの方々はかなり苦労されているようで、ネットで検索するとかなりの件数がヒットします。SHARPの電子手帳でもこの塗装がされたタイプは、新品同様でよっぽどよい条件で保管されていたもの以外はほぼ劣化していると思ったほうがよいでしょう。劣化したプロテイン塗装を除去するための薬剤も売られているので(ページの下部で紹介しておきます)、お困りの方は利用されてみてはいかがでしょうか。

PA-S1には技術計算カードを入れて、関数電卓として使用しています。プログラムは組めませんが、バッテリバックアップつきのメモリがA~Zまで26個用意されているようです。ラストアンサー機能や数式のプレイバック機能もついています。

PA-S1sはデッドストックの新品を入手した「直子の代筆」カードを入れています。パソコン用ソフトでは有名なものですが、手紙などの定型文(時候の挨拶など)が苦手なので、役に立っています。

これ以外にはこのようなカードを持っています。

電子手帳でも自作のプログラムを実行する方法があるようですが、なかなかハードルは高そうです。「BASICカード」というICカードと、それをPCと接続するためのライターが必要なようですが、カードライターのほうがかなり入手困難なようです。DB-Zであれば「ハイパー関数プログラムカード」でPC-E500とほぼ互換の環境が手に入るようなので、こちらに期待したほうがよさそうですね。
プロテイン塗装の除去剤です。
左が初期型のPA-S1, 右が後期型のPA-S1sです。なぜ2台あるのかというと、先にPA-S1sを入手していたのですが、技術計算カード(後述)が欲しくなり、動作未確認のジャンク電子手帳4台(PA-7500, 8500x2, S1)と技術計算カード、四柱推命占いカードがセットになったものを安価で手に入れたためです。このうちPA-7500と8500のうち1台はかなり難ありのため処分しましたが、残りのPA-8500とS1は使えそうだったので手元に残しました。

2台並べると微妙に色合いが違いますが…

PA-S1sのほうは少し汚れてはいますが、購入時そのままの外装です。

PA-S1のほうは、外装のコーティングが溶けてどろどろになってしまっていたので、消毒用アルコールでふいて除去しました。その結果、こんなふうにプラスチックむき出しになってしまっています。この当時のSHARPの電子手帳は、ゴムっぽいコーティングがされているものが多いのですが、これがどうやらくせ者らしく、経年変化がひどいようです。調べてみると「プロテイン塗装」というタイプのもので、新品の間は高級感があり手触りがよいもののようですが、10年~20年と経過すると、どろどろベタベタになってくるとのことです。同様の塗装が1990年代の高級外車の内装に多用されおり、オーナーの方々はかなり苦労されているようで、ネットで検索するとかなりの件数がヒットします。SHARPの電子手帳でもこの塗装がされたタイプは、新品同様でよっぽどよい条件で保管されていたもの以外はほぼ劣化していると思ったほうがよいでしょう。劣化したプロテイン塗装を除去するための薬剤も売られているので(ページの下部で紹介しておきます)、お困りの方は利用されてみてはいかがでしょうか。

PA-S1には技術計算カードを入れて、関数電卓として使用しています。プログラムは組めませんが、バッテリバックアップつきのメモリがA~Zまで26個用意されているようです。ラストアンサー機能や数式のプレイバック機能もついています。

PA-S1sはデッドストックの新品を入手した「直子の代筆」カードを入れています。パソコン用ソフトでは有名なものですが、手紙などの定型文(時候の挨拶など)が苦手なので、役に立っています。

これ以外にはこのようなカードを持っています。

電子手帳でも自作のプログラムを実行する方法があるようですが、なかなかハードルは高そうです。「BASICカード」というICカードと、それをPCと接続するためのライターが必要なようですが、カードライターのほうがかなり入手困難なようです。DB-Zであれば「ハイパー関数プログラムカード」でPC-E500とほぼ互換の環境が手に入るようなので、こちらに期待したほうがよさそうですね。
プロテイン塗装の除去剤です。
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まとめtyaiました【SHARP 電子システム手帳 PA-S1/PA-S1s】
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