NTT DoCoMo Pocket PostPet

本日でガジェット紹介シリーズはいったん終了ですが、本日紹介するのは、2000年4月にドコモから発売された、CASIO製の「Pocket PostPet PPP-101 (ポケットポストペット。ポポペ・ポケポスなどと略されることがあります。)」です。これは当時数多く発売されていた携帯電話専用のメール端末の一つで、今はなきmovaに接続することで「ポストペット」を利用したメールの送受信とwebブラウズができるというものでした。もちろん回線はmova専用でしたので、webブラウズは快適とは言い難いものでしたが…。これを購入したのは、生産完了になった直後、数千円で投げ売りされていたものを入手しました。

本体は今でいうクラムシェル型で、外側はモモの顔をイメージしたデザインになっています。ちなみにこのピンクの部分は取り外しが可能となっており、着せ替えカバーなども数量限定で出回っていたような記憶があります。
Pocket PostPet 外観

キーボードは固めのゴムのような材質です。LCDは3.2インチの4096色カラーSTN液晶で、画素数320×240ドットです。TFTが当たり前の今となっては色ムラなどが気になります。
Pocket PostPet

メールとwebブラウザ以外にも簡単なアクセサリプログラムがインストールされています。これは電卓です。
電卓

カレンダー。詳細なスケジュールは入力できませんが、スタンプ(アイコン)をつけることができます。
カレンダー

懐かしい「デジタルインベーダー」ゲームもついています。これはペットの部屋の右のほうにある棚の上に載っているゲーム機のようなものをタップすると起動します。このゲームは同じCASIOのゲーム電卓で有名だったものです。
デジタルインベーダー

実はこの機械はCPUにMIPSを採用し、OSとしてWindows CE 2.12を搭載しています。もともと発売されていたWindows CE版のポストペットを移植することによって開発期間の短縮を図ったのかもしれませんね。このため、裏技を使えばWindows CE対応ソフトが動作します。もちろん、一部のDLLが省略されているため、すべてのソフトが動くわけではありません。このあたりの事情はCOWON V5と似ていますが、足りないDLLの種類の違いやユーザー数の違いからか、こちらのほうがはるかに動作するソフトが多いようです。このため、一時期は「安価で入手可能なカラーCE機」ということでちょっとしたブームになりました。
Windows CE

今回撮影に当たり、久しぶりに電源を入れました。最近はバッテリーがへたってきている個体が多いようで、これもどの程度使えるかはわかりません。また、movaが終了してしまった今、通信手段もありません(赤外線ポートを活用すればなんとかなるかもしれませんが…)。でも、これにsmalltalkの処理系を入れている強者もいらっしゃるようなので、これを機会にWindows CEの環境を少しずつ整理していきたいと思います。
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