SHARPポケコンの資料を入手したので…
少し前にオークションでSHARPのポケコンの資料を入手しました。

左側の「シャープポケットコンピュータ 機械語マニュアル」ですが、PC-1260/1261の回路図なども載っていました。これで先日改造したPC-1260にさらに改造を加えてRAMを16KBにできそうです。以下にPC-126xのメモリマップを示します。
回路図を見る限り、PC-126xのRAM周りのアドレスデコードはかなりいい加減で、PC-1260のRAMのアドレスは5800H~67FFH,1261/1262のアドレスは4000H~67FFHとなっていますが、それ以外の空き領域はイメージが出るようになっているようです。この様子を下表に示します。
先日示したように手元のPC-1260のRAM基板はパターンカット、抵抗・ダイオード追加による改修が行われていますが、これによって一部のアドレス範囲(上表の*印:6800H~6FFFH, 7800H~7FFFH)にイメージが出なくなっている模様です。以下に実際の回路の一部を示します。F04はCPUの信号線ですが、PC-126xではRAM領域(4000H~7FFFH)の/CSとして使用されています。
16KB化するには、6116(1)を外すか6116(1)の/CSをVcc(SHARPの表記ではGNDですが、ここでは一般的な表記に統一します)に接続するかのどちらかによって無効化し、RAM /CS(F04)を6116(2)から換装した62256の/CSに直接接続し、A13を62256のA13かA14に接続すれば良さそうです。以下に改造後の回路図の一部を示します。今回は簡単に済ませるため、改修のために後付けされているダイオードと抵抗を除去し、6116(1)の/CSをVccに接続し、A13を62256のA14(基板上はNC扱いでどこにも接続されていないため、利用しやすい)に接続することにしました。A13はこのままではVcc固定ですので、62256(32KB)の半分の容量(16KB)を利用できることになります。 下に改造後の回路図を示します。40H000もすでに不要なのですが、外すのも面倒なのでそのままにする予定です。
理論的にはこれでいけるはずですので、今度時間のある時にでも試してみようと思います。16KB化してもBASICで利用できるのは10KBに限られます。逆に考えると、残りの6KBはシステムは一切関知していないので、破壊される心配のない機械語領域として使用することとができます(PC-126xにはCLEAR, NEWONなど機械語領域を確保する命令がないのです)。うまくいったらまた記事にしようと思います。

左側の「シャープポケットコンピュータ 機械語マニュアル」ですが、PC-1260/1261の回路図なども載っていました。これで先日改造したPC-1260にさらに改造を加えてRAMを16KBにできそうです。以下にPC-126xのメモリマップを示します。
アドレス | PC-1260 | PC-1261/2 |
0000~1FFF | 内部ROM | 内部ROM |
2000~287F | VRAM | VRAM |
2880~3FFF | 空き | 空き |
4000~57FF | 空き | RAM |
5800~67FF | RAM | RAM |
6800~7FFF | 空き | 空き |
8000~FFFF | 外部ROM | 外部ROM |
回路図を見る限り、PC-126xのRAM周りのアドレスデコードはかなりいい加減で、PC-1260のRAMのアドレスは5800H~67FFH,1261/1262のアドレスは4000H~67FFHとなっていますが、それ以外の空き領域はイメージが出るようになっているようです。この様子を下表に示します。
アドレス | PC-1260 | PC-1261/2 |
4000~47FF | RAM1イメージ | RAM1 |
4800~4FFF | RAM1イメージ | RAM1 |
5000~57FF | RAM1イメージ | RAM1 |
5800~5FFF | RAM1 | RAM1 |
6000~67FF | RAM2 | RAM2 |
6800~6FFF | RAM2イメージ* | RAM2イメージ |
7000~77FF | RAM2イメージ | RAM2イメージ |
7800~7FFF | RAM2イメージ* | RAM2イメージ |
先日示したように手元のPC-1260のRAM基板はパターンカット、抵抗・ダイオード追加による改修が行われていますが、これによって一部のアドレス範囲(上表の*印:6800H~6FFFH, 7800H~7FFFH)にイメージが出なくなっている模様です。以下に実際の回路の一部を示します。F04はCPUの信号線ですが、PC-126xではRAM領域(4000H~7FFFH)の/CSとして使用されています。

16KB化するには、6116(1)を外すか6116(1)の/CSをVcc(SHARPの表記ではGNDですが、ここでは一般的な表記に統一します)に接続するかのどちらかによって無効化し、RAM /CS(F04)を6116(2)から換装した62256の/CSに直接接続し、A13を62256のA13かA14に接続すれば良さそうです。以下に改造後の回路図の一部を示します。今回は簡単に済ませるため、改修のために後付けされているダイオードと抵抗を除去し、6116(1)の/CSをVccに接続し、A13を62256のA14(基板上はNC扱いでどこにも接続されていないため、利用しやすい)に接続することにしました。A13はこのままではVcc固定ですので、62256(32KB)の半分の容量(16KB)を利用できることになります。 下に改造後の回路図を示します。40H000もすでに不要なのですが、外すのも面倒なのでそのままにする予定です。

理論的にはこれでいけるはずですので、今度時間のある時にでも試してみようと思います。16KB化してもBASICで利用できるのは10KBに限られます。逆に考えると、残りの6KBはシステムは一切関知していないので、破壊される心配のない機械語領域として使用することとができます(PC-126xにはCLEAR, NEWONなど機械語領域を確保する命令がないのです)。うまくいったらまた記事にしようと思います。
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