PC-1260の16KB化完了!
少し前に、SHARPのポケコンPC-1260のRAMを16KBに増設できる可能性について書きました。実際にやってみるとうまくいったので、記録しておきます。私のPC-1260は以前RAMを10KBに増設し、PC-1261相当に改造してあります。使用したRAMは62256(32KB)相当品であり、その中の8KB分のみを使用する仕組みにしてありました。今回は、62256の16KB分を使用できるようにする改造になります。前にも書きましたが、PC-126xのRAM基板にはいくつかリビジョンがあるようですので、すべてのものでこの方法が利用できるとは限りません。今回使用したのは"F2337"と書かれたものであり、後付けの抵抗・ダイオードで改修がされているものです。
10KBに改造済みのRAM基板。ここへ至る手順はこちらをご覧ください。

改修のため取り付けてあった抵抗・ダイオードと、10KB化の際に取り付けた62256の1番ピン(A14)-28番ピン(Vcc)の間のジャンパを外しました。62256の20番ピン(/CS)を基板上のパターンとつないでいたUEWも外しました。

未改造のPC-1260を改造する場合には、以下の手順で行ってください。
1. 2個ある6116(2KB RAM)のうち右上の角にあるほうを外します。
2. 代わりに62256をはんだづけします。20番ピン(/CS)ははんだづけせずに浮かせておいてください。
(以前の記事にある、1番ピン(A14)と28番ピン(Vcc)のショートはしないでください。)
3. J2(接続されている右側のジャンパ)をカットし、J1(開いている左側のジャンパ)をはんだでショートします。
4. 改修のためについている抵抗とダイオードを外します。(ついていなければここは省略)
ここからは共通の手順です。こちらの記事も参考にしてください。
5. 6116の18番ピン(/CS)を24番ピン(Vcc)に接続します。これで6116を無効化できます。
抵抗・ダイオードで改修されていない基板では18番ピンをパターンから外して浮かせてください。
6. 62256の20番ピン(/CS)を40H000の13番ピン(CPUのF04=/CS2が来ています)に接続します。
7. 62256の1番ピン(A14)を40H000の1番ピン(CPUのA13が来ています)に接続します。
以上で完成です。
完成したところ。

このとおりBASICからは10KB分(4000H~67FFH)しか認識されませんが、アドレス 4000H, 4800H, 5000H, 5800H, 6000H, 6800H, 7000H, 7800Hにそれぞれ異なる値をPOKEで書き込み、PEEKで確認したところきちんと書きこまれていましたので、16KB化は成功といえそうです。

同様の方法がPC-1262でもできると思いますので、また時間があるときに試してみたいと思います。
10KBに改造済みのRAM基板。ここへ至る手順はこちらをご覧ください。

改修のため取り付けてあった抵抗・ダイオードと、10KB化の際に取り付けた62256の1番ピン(A14)-28番ピン(Vcc)の間のジャンパを外しました。62256の20番ピン(/CS)を基板上のパターンとつないでいたUEWも外しました。

未改造のPC-1260を改造する場合には、以下の手順で行ってください。
1. 2個ある6116(2KB RAM)のうち右上の角にあるほうを外します。
2. 代わりに62256をはんだづけします。20番ピン(/CS)ははんだづけせずに浮かせておいてください。
(以前の記事にある、1番ピン(A14)と28番ピン(Vcc)のショートはしないでください。)
3. J2(接続されている右側のジャンパ)をカットし、J1(開いている左側のジャンパ)をはんだでショートします。
4. 改修のためについている抵抗とダイオードを外します。(ついていなければここは省略)
ここからは共通の手順です。こちらの記事も参考にしてください。
5. 6116の18番ピン(/CS)を24番ピン(Vcc)に接続します。これで6116を無効化できます。
抵抗・ダイオードで改修されていない基板では18番ピンをパターンから外して浮かせてください。
6. 62256の20番ピン(/CS)を40H000の13番ピン(CPUのF04=/CS2が来ています)に接続します。
7. 62256の1番ピン(A14)を40H000の1番ピン(CPUのA13が来ています)に接続します。
以上で完成です。
完成したところ。

このとおりBASICからは10KB分(4000H~67FFH)しか認識されませんが、アドレス 4000H, 4800H, 5000H, 5800H, 6000H, 6800H, 7000H, 7800Hにそれぞれ異なる値をPOKEで書き込み、PEEKで確認したところきちんと書きこまれていましたので、16KB化は成功といえそうです。

同様の方法がPC-1262でもできると思いますので、また時間があるときに試してみたいと思います。
※本サイトで紹介する内容は、すべて個人的研究の範囲内で行っていることです。ここに書かれた内容を実行したことによる、データ(クラウド上を含む)・ソフトウェア・ハードウェアの障害および金銭的損害について、私が責任を負うことはできません。重要なデータはあらかじめバックアップを行い、内容を十分に理解したうえで、ご自身の責任の下で行ってください。 |
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