Panasonic Let'sNote CF-R1 復活計画 (4)

前回までの記事で、Let'sNote CF-R1のHDDから無事にPuppy Linuxが起動するようになりました。今回は、日ごろ活用しやすいようにいくつか追加の設定を行うことにします。設定ファイルを手動で書き換えるところがありますが、Puppy Linuxでは常にrootアカウントでログインされるため、sudo などの操作を行わなくてもテキストエディタで編集できます。

1. PCのふた(LCD)を閉じたときのサスペンドを無効にする(サスペンドから復帰に失敗するため)
Linuxの電源管理はACPIデーモンが行っているようですが、その設定ファイルが /etc/acpi/ にあります。ふたを閉じたときの動作は /etc/acpi/events/lid.conf に定義されていますので、まずはこれを書き換えます。
 /etc/acpi/events/lid.conf
 5行目の action=etc/acpi/actions/suspend.sh をコメントアウト
 6行目に action=etc/acpi/actions/acpi_poweroff.sh を追加
つまり、電源ボタンでシャットダウンさせるときに実行されるスクリプト、/etc/acpi/actions/acpi_poweroff.sh を実行するように変更するわけですが、このスクリプトはシャットダウン開始までの待ち時間が30秒と長めに設定されています。私はこれを5秒に設定しなおしました。
 /etc/acpi/actions/acpi_poweroff.sh
 9行目の TIMELIMIT=30 → TIMELIMIT=5 に変更
これで、ふたを閉じたときも、電源ボタンを操作した時も、5秒後にシャットダウンが開始されるようになりました。

2. Grubのブートメニューの整理
インストールしたままだとGrubには無駄にたくさんの項目がありますので、これを整理しました。また、起動を早くするために、メニュー選択のタイムアウトを10秒から5秒に短縮しました。
 /menu.lst
 3行目の timeout 10 → timeout 5 に変更
 Windows, Wary Puppy 511 (sda1:PBS), Find Grub2 のセクションをコメントアウト
一番上の Wary Puppy 511 (sda1/boot), と下の3つ Grub4Dos commandline, Reboot computer, Halt computer のセクションのみ残しました。

3. CUPS印刷設定
我が家にはPA-W11G2経由でLAN接続されているEPSON PM-A920がありますが、これはCUPSのプリンタ追加画面で自動認識されました。ドライバは内蔵のPM-A820用を選択すれば問題なく使用できますが、前面カセットからの給紙および両面印刷はできません。これについてはAVASYS製のLinux用PM-A920ドライバでも同様なようなので、仕方がないのかもしれません。

4. Perlのフルセットのインストール
Puppy Wary 5にはPerl 5.10がプリインストールされていますが、いくつかのモジュールが省略されているため一部のPerlスクリプトが実行できません。私は下に出てくるF-Protのインストーラ(Perlで書かれています)を実行しようとしてこの問題に気づいたため、ActivePerl 5.16のフルセットをインストールしました。公式サイトからダウンロードしたファイルを適当なフォルダに解凍し、解凍したフォルダで端末を開きます(右クリックメニューで「ウィンドウ」-「ここでXtermを起動」、下の画像参照)。端末で sh install.sh を実行することでインストールされます。このままだと起動しにくいので、 /usr/bin にある perl のシンボリックリンクを新しくインストールした perl5.16.1 へのリンクに置き換えます。
Xtermを開く

5. ウイルススキャナF-Protのインストール
Puppy Sary 5にはXFProtというウイルススキャナがプリインストールされていますが、これはコマンドラインアプリケーションであるF-Protのフロントエンドとして動作します。このため、初回起動時にF-Protをダウンロードしようとするのですが、実際にはダウンロードできずにエラー終了してしまうので、手動でF-Protをインストールしてみることにしました。ダウンロードサイトからLinux Workstation版をダウンロード後、適当なフォルダに解凍し、解凍したフォルダで端末を開きます。端末で perl install-f-prot.pl を実行するとインストールされますが、オプションはすべてデフォルトのままでよいと思います。これでコマンドラインからのスキャンは fpscan -a で問題なく実行できるようになりました(テストウイルスが見つかりますが、これは正常です)。しかし、XFProtはこのバージョンのF-protに対応していないようで、起動すると「バージョンの取得に失敗」というエラーメッセージが表示されてしまいます。残念ながら現状XFProtを利用するのは断念し、コマンドラインでのスキャンを行うよりほかないようです。

6. ファイアウォールの設定
メニューの「セットアップ」-「ファイアウォールウィザード」でファイアウォールの設定が可能です。私は"automatic"で設定しました。
ファイアウォールウィザード

7. Flashプラグインのインストール
デフォルトのブラウザであるSeaMonkeyにはFlashプラグインが入っていません。インストールするには、Adobeのサイトから、Linux(32bit用)の install_flash_player_10_linux.tar.gz をダウンロードし、その中から libflashplayer.so というファイルのみを抽出し、/usr/lib/mozilla/plugins/ フォルダにコピーします。これでFlashが表示できるようになります。
Adobe Flashファイル

これで日常の使用にはほぼ問題がなさそうですので、しばらくこのままで利用してみようと思ます。Puppy LinuxのおかげでこのLet'sNoteもまだまだ使えそうです。今後はまた何か工夫すべき点があればおいおい記事にしていこうと思います。

※本サイトで紹介する内容は、すべて個人的研究の範囲内で行っていることです。ここに書かれた内容を実行したことによる、データ(クラウド上を含む)・ソフトウェア・ハードウェアの障害および金銭的損害について、私が責任を負うことはできません。重要なデータはあらかじめバックアップを行い、内容を十分に理解したうえで、ご自身の責任の下で行ってください。

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テーマ : Linux
ジャンル : コンピュータ

tag : Panasonic Let'sNote ノートPC CF-R1 Puppy Linux

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