SHARP グラフ関数電卓 EL-9000
前回に引き続き、本日もSHARPの電卓、EL-9000を紹介します。この機種はSHARP初のグラフ電卓とのことですが、アーキテクチャ的にはCPUにSC61860を搭載するなど、ポケコンや電子手帳に近いものと推測されます。SHARPのプログラム関数電卓でこれに似たものとしてはEL-5050という機種があります(EL-5103の後継機種的な存在でしょうか?)。EL-9000はこのEL-5050にグラフ機能を追加し、メモリ容量を増加させたものと考えることもできるかもしれません。
外見的には手帳型ケースの裏がシート状キーになっており、電子手帳と近い構造です。LCDは96×32ピクセルで、16桁×4行の表示が可能です。

グラフを表示してみたところ。グラフを表示するには、[GRAPH] 関数式(xを変数とする) [DRAW]と操作します。

各種統計グラフも描画可能です。STATモードに変更してデータを入力([M+]キー)し、[2ndF] グラフの種類 [DRAW]と操作します。下の写真はヒストグラムを表示してみたところです。(もちろんRANGEを適切に設定する必要があります。)

本体下部には電子手帳と同じ4pinコネクタがついており、プリンタ・カセットIFのCE-50Pなどと接続することが可能です。

モード切替スイッチ。プログラム入力モードとしてAER IとAER IIの2つがありますが、言語仕様が少し異なって(旧仕様と新仕様でしょうか?)います。実行はいずれもCOMPモードで行いますが、プログラムエリアごとにAER IでプログラムするかAER IIでプログラムするかを選べる(新規プログラムを入力したときのモードで決まる)ようです。

AER IIのほうは参考資料が少なく解析が進んでいませんが、AER IのほうはEL-5100, 5103, 566Eなどに近い印象です。たとえば、以下のような命令が使用可能です。
変数の指定:f(変数名…)=
途中結果を表示して停止:,
無条件ジャンプ(ループ):↳ ~ ↰ (機種依存文字を使用しています:↓→の矢印と、←↑の矢印)
条件分岐:TRUEなら■Y→[ ~ ]を実行、FALSEなら■N→[ ~ ]を実行
サブルーチン: [2ndF] サブルーチン番号
(CASIOと異なりサブルーチンはプログラムエリアをまたいで共用することはできない)
記憶容量はそれなりに大きく、最大5120ステップまで使用可能となっています。
この機種はWebを検索してもマニュアルのPDFなどがまったく見つからず、手探り状態です。まだAER Iのほうは他の機種が参考になりますが、AER IIのほうの言語仕様がよくわかりません。AER IIでは変数名も2文字以上認識されているような感じですし、変数を途中で入力(変数名=?)する機能なども追加されています。あとの制御構造などはAER Iとあまり変わらなさそうですが、これから色々試して解析していきたいと思います。
外見的には手帳型ケースの裏がシート状キーになっており、電子手帳と近い構造です。LCDは96×32ピクセルで、16桁×4行の表示が可能です。

グラフを表示してみたところ。グラフを表示するには、[GRAPH] 関数式(xを変数とする) [DRAW]と操作します。

各種統計グラフも描画可能です。STATモードに変更してデータを入力([M+]キー)し、[2ndF] グラフの種類 [DRAW]と操作します。下の写真はヒストグラムを表示してみたところです。(もちろんRANGEを適切に設定する必要があります。)

本体下部には電子手帳と同じ4pinコネクタがついており、プリンタ・カセットIFのCE-50Pなどと接続することが可能です。

モード切替スイッチ。プログラム入力モードとしてAER IとAER IIの2つがありますが、言語仕様が少し異なって(旧仕様と新仕様でしょうか?)います。実行はいずれもCOMPモードで行いますが、プログラムエリアごとにAER IでプログラムするかAER IIでプログラムするかを選べる(新規プログラムを入力したときのモードで決まる)ようです。

AER IIのほうは参考資料が少なく解析が進んでいませんが、AER IのほうはEL-5100, 5103, 566Eなどに近い印象です。たとえば、以下のような命令が使用可能です。
変数の指定:f(変数名…)=
途中結果を表示して停止:,
無条件ジャンプ(ループ):↳ ~ ↰ (機種依存文字を使用しています:↓→の矢印と、←↑の矢印)
条件分岐:TRUEなら■Y→[ ~ ]を実行、FALSEなら■N→[ ~ ]を実行
サブルーチン: [2ndF] サブルーチン番号
(CASIOと異なりサブルーチンはプログラムエリアをまたいで共用することはできない)
記憶容量はそれなりに大きく、最大5120ステップまで使用可能となっています。
この機種はWebを検索してもマニュアルのPDFなどがまったく見つからず、手探り状態です。まだAER Iのほうは他の機種が参考になりますが、AER IIのほうの言語仕様がよくわかりません。AER IIでは変数名も2文字以上認識されているような感じですし、変数を途中で入力(変数名=?)する機能なども追加されています。あとの制御構造などはAER Iとあまり変わらなさそうですが、これから色々試して解析していきたいと思います。
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コメント
No title
AER2モードでは、AER1では使用できない英字小文字や、ギリシャ文字([2ndF]+[SYMBOL])
なども変数に使用できるそうです。
これらが入った文字は変数として見なされるので、変数の指定は不要です。
[f()=/?]キーは、変数データのインプット命令として使用します。
プログラム内に、"=?"がつく変数では、プログラム実行時に変数データを聞いてきます。
代数式は、
[メモリー]=[式] 例 a=b+c
[式] 例 b+c
が基本フォーマットのようです。
あと、AER1、AER2ともに[2ndf]+[SUB:]サブルーチンが使用できますが、ネスティングは1段までです。
なども変数に使用できるそうです。
これらが入った文字は変数として見なされるので、変数の指定は不要です。
[f()=/?]キーは、変数データのインプット命令として使用します。
プログラム内に、"=?"がつく変数では、プログラム実行時に変数データを聞いてきます。
代数式は、
[メモリー]=[式] 例 a=b+c
[式] 例 b+c
が基本フォーマットのようです。
あと、AER1、AER2ともに[2ndf]+[SUB:]サブルーチンが使用できますが、ネスティングは1段までです。
Re: No title
詳しい説明をありがとうございます。また試してみたいと思います。