PC-1501を手に入れたのですが…
以前、SHARPのポケコンPC-1500を紹介しましたが、その上位機種にPC-1501というものがあります。違いはRAMの容量のみであり、PC-1500が3.5KBであるのに対し、PC-1501では8.5KB搭載されています。今回PC-1501を手に入れ、いちおう動作品とのことだったのですが、液漏れなのか何なのかよくわかりませんが内部からサビっぽい粉末が大量に出てきてそのまま使用するのは困難な状態でした。そこで、とりあえず分解してみることにしました。写真は基板を取り出した後の筐体です。内部に茶色の粉末がびっしりついています。

最初はケースを洗浄して使用することを考えましたが、ケース表面にもサビのようなものがついており、こすっても取れない状態でした。

基板にも茶色の粉末は付着していましたが、意外ときれいな状態で、腐蝕もあまり目立ちませんでした。あの茶色の粉末が電解液だとしたら、どうして基板がこの程度で済んだのかとっても不思議です。いったいこのPC-1501には何が起こっていたのでしょうか!? 基板についている粉末はダメもとで水道水で洗い流し、数日間よく乾かしました。写真は洗った後の状態です。(洗った後は完全に乾燥するまでは電源に接続してはいけません。そもそも電子機器を水洗いするのは本来はお勧めしません。今回はダメもとでやってみてたまたまうまくいきましたが…。)

DCコネクタもサビて真っ黒になっており、交換したほうがよさそうです。

以前CE-150を入手したときについてきた不動品のPC-1500です。今回はこれの筐体にPC-1501の基板を収めることを考えました。ついでにDCコネクタもこのPC-1500から移植することにします。

この2機種の基板を並べてみました。左側がPC-1500, 右側がPC-1501です。大体の部品配置は同じですが、PC-1500のほうがジャンパが多く、使用されているRAMチップが異なっています。PC-1500では6116(2048w×8bit)が一つとTC5514(1024w×4bit, 2114のCMOS版のようです)が2つで合計3KB, これにLCDコントローラ内のRAMを合わせて3.5KBとなっています。これに対してPC-1501では、6116(2048w×8bit)が4個で合計8KBとLCDコントローラを合わせて8.5KBとなっています。PC-1500の発売当時は6116が高価だったのでしょうね。ねじ穴などは全く同じなので、交換できそうです。

組み立て終わったところ。ACアダプタを接続すると、無事に起動しました。余ったPC-1500の基板は引き続き部品取り用に残しておきます。液晶モジュールなどはまだまだ使えそうですしね。

上記のPC-1500に付属していた8KBのRAMモジュール、CE-155です。これも取り付けることにしました。RAMはこれで合計16.5KBとなるはずです。

CE-155を取り付けてNEW0を実行し、MEMでメモリ容量を表示したところ。フリーエリアが約14KB確保できました。以前から所有しているPC-1500+CE-157の約6KBと比べると倍以上ですね。

このPC-1500のガワをかぶったPC-1501、紛らわしいので個人的に"PC-1500B"と呼ぶことにしました。PC-1500Aが海外版のPC-1501なので、それにちなんでということで…(汗)。もともと所有しているPC-1500が少しくたびれてきている(コンデンサが傷んできたのか、液晶表示が薄くなることがある)ので、こちらを主力にしていこうと思います。このままではカナが使えないので、CE-155をカナモジュールCE-157と交換するか、あるいは何とかしてカナテープCE-156を入手するか…これからの検討課題ですね。

最初はケースを洗浄して使用することを考えましたが、ケース表面にもサビのようなものがついており、こすっても取れない状態でした。

基板にも茶色の粉末は付着していましたが、意外ときれいな状態で、腐蝕もあまり目立ちませんでした。あの茶色の粉末が電解液だとしたら、どうして基板がこの程度で済んだのかとっても不思議です。いったいこのPC-1501には何が起こっていたのでしょうか!? 基板についている粉末はダメもとで水道水で洗い流し、数日間よく乾かしました。写真は洗った後の状態です。(洗った後は完全に乾燥するまでは電源に接続してはいけません。そもそも電子機器を水洗いするのは本来はお勧めしません。今回はダメもとでやってみてたまたまうまくいきましたが…。)

DCコネクタもサビて真っ黒になっており、交換したほうがよさそうです。

以前CE-150を入手したときについてきた不動品のPC-1500です。今回はこれの筐体にPC-1501の基板を収めることを考えました。ついでにDCコネクタもこのPC-1500から移植することにします。

この2機種の基板を並べてみました。左側がPC-1500, 右側がPC-1501です。大体の部品配置は同じですが、PC-1500のほうがジャンパが多く、使用されているRAMチップが異なっています。PC-1500では6116(2048w×8bit)が一つとTC5514(1024w×4bit, 2114のCMOS版のようです)が2つで合計3KB, これにLCDコントローラ内のRAMを合わせて3.5KBとなっています。これに対してPC-1501では、6116(2048w×8bit)が4個で合計8KBとLCDコントローラを合わせて8.5KBとなっています。PC-1500の発売当時は6116が高価だったのでしょうね。ねじ穴などは全く同じなので、交換できそうです。

組み立て終わったところ。ACアダプタを接続すると、無事に起動しました。余ったPC-1500の基板は引き続き部品取り用に残しておきます。液晶モジュールなどはまだまだ使えそうですしね。

上記のPC-1500に付属していた8KBのRAMモジュール、CE-155です。これも取り付けることにしました。RAMはこれで合計16.5KBとなるはずです。

CE-155を取り付けてNEW0を実行し、MEMでメモリ容量を表示したところ。フリーエリアが約14KB確保できました。以前から所有しているPC-1500+CE-157の約6KBと比べると倍以上ですね。

このPC-1500のガワをかぶったPC-1501、紛らわしいので個人的に"PC-1500B"と呼ぶことにしました。PC-1500Aが海外版のPC-1501なので、それにちなんでということで…(汗)。もともと所有しているPC-1500が少しくたびれてきている(コンデンサが傷んできたのか、液晶表示が薄くなることがある)ので、こちらを主力にしていこうと思います。このままではカナが使えないので、CE-155をカナモジュールCE-157と交換するか、あるいは何とかしてカナテープCE-156を入手するか…これからの検討課題ですね。
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