CASIOの古い関数電卓、fx-140を手に入れましたが…

以前、私が初めて手にした関数電卓がCASIOのfx-140であるということを書いたことがあると思いますが、先日オークションに出ているのを見つけて懐かしくなってしまい、落札してしまいした。箱、緩衝材、説明書、ソフトケースなど一通りそろっており、外観も比較的よいものだったのですが…。
fx-140

操作してみると効かないキー、効きが悪いキーがいくつかありました。仕方がないので分解して調べてみることにしました。分解するには電池ボックスの中にあるねじを外し、本体両側面に3か所ずつある爪を押して開ける必要があります。すでに以前の所有者が修理を試みたようで、爪をこじ開けたような跡がありました。写真は内部の基板です。HD38111Aというチップが使われています。大きなDIPのICで、その他の部品も表面実装部品ではなく、部品さえあれば個人でも組み立てられそうな程度の集積度ですね。
内部基板

ふと思ったのですが、CASIOの電卓に採用されているHD型番の日立のLSIと、SHARPの電卓に採用されているSC型番のSHARPのLSIですが、同時期に使用されているものは型番が近いように思いますが、偶然でしょうか…? たとえば以下のような感じです。
 HD38111 (fx-140, 1978) vs SC38666 (EL-5002, 1978)
 HD43190 (FX-601P, 1981) vs SC43173 (EL-5103, 1980)
 HD61913 (PB-100, 1982) vs SC61860 (PC-1251, 1982)
 HD62002 (FX-860Pvc, 1987) vs SC62015 (PC-1480U, 1988)
発売年度は不正確かもしれませんが、発売年度が±1年程度の範囲で使用されているLSIの型番の上2~3ケタが大体同じになっているという状況です。メーカーが異なるので単なる偶然という可能性もありますが…。

…とすっかり脱線してしまいましたが、本題に戻ります。キーボード部分は大体こんな構造です。導電性塗料の塗ってあるシートをキーで押さえるようになっています。
キーボード部分

効かないキーの部分のシートを見ると、導電性塗料が剥がれていました。
キーボードの導電性シート

何とか修理するには導電性の塗料を入手すればよさそうです。本格的なものは高価なので、手軽なものはないかと探してみると、GigaWaveの「銀銅導電塗料タッチアップペン Polycalm PTP-1202G」というものを見つけました。安価なのでどうかとも思いましたが、ビンテージもののシンセサイザ、Prophet 600(まったくの余談ですが、CPUにはNECのZ-80相当品を採用しているようです)の修理に使用してうまくいったとのブログ記事を見つけました。早速通販で注文してみましたので、届き次第試してみたいと思います。
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tag : CASIO関数電卓fx-140

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