CASIO fx-4500P

再びCASIOプログラム関数電卓に戻ります。本日のネタはfx-4500Pです。この電卓はfx-4100Pと同様な1行のドットマトリクスLCDを備えたfx-4000Pの後継機種と思われますが、上段には12桁のドットマトリクス表示、下段には10桁の7セグメント表示の2段表示となっています。fx-4100Pとは異なり本格的なプログラム機能を備えており、1103ステップ( + fx-4100Pと同様の数式記憶機能127ステップ)の容量の範囲内であればプログラム数の制限はありません。プログラムはファイル名で管理されるようになっており、近代的なプログラム電卓のはしりと言ってよいと思われます。(ほぼ同等機能の後継機種fx-4500PAのマニュアルがCASIOのサポートサイトからダウンロードできます。)
fx-4500P

通常の計算モードでは、上段に入力した計算式が、下段には計算結果が表示されます。
計算画面

fx-4500Pは、2段表示の液晶を備えている点やデザインが、同時期発売のFX-603Pに似ているように思います。試しに並べてみました。(左側がFX-603P, 右側がfx-4500P)
FX-603Pと並べてみました

参考までににFX-603Pとfx-4500Pの簡単なスペック比較を載せておきます。基本性能はFX-603Pのほうが高そうですが、やはり設計が新しいfx-4500Pのほうが多機能ですね。オークションなどではFX-603Pのほうが圧倒的に人気がありますが…(下手すれば価格が1ケタ違います)。
FX-603Pfx-4500P
CPUHD62002不明
ステップ数61441103~7 (+127)
数値メモリ10126~163
プログラムエリア20無制限(メモリの範囲内)
完全数式通り×
ラストアンサー×
シリアル・カセットIF×
分数計算
n進計算・論理演算
乱数
回帰分析×
数値積分×
ソルバー××

例によって内部を見てみることにしました。電池交換用のふたを外したところ。メイン電池はCR2025, バックアップ電池にCR1216を1個ずつ使用するようになっています。メイン電池をセットするスペースのようなものがもう一つありますが、電極は配線されていません。
電池

基板を露出したところ。残念ながらメインのチップはモールドされていて型番はわかりませんでした。
内部

fx-4500Pはエントリークラスのプログラム電卓であるfx-3600P/Pvfx-4100Pよりは明らかに上位に位置づけられており、それなりに本格的なプログラムを作成することができるようになっています。それまでのハイエンド機種であった、FX-502Pの流れをくむシリーズがFX-603Pで終了するのに伴い、このfx-4500Pおよびその後継機(fx-4800P/5800Pなど)がのちのCASIOのプログラム電卓の本流になっていったものと思われます。
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