PC-1500/1501用プログラムモジュール CE-159/CE-161
先日の記事で、SHARPのPC-1500シリーズ用の増設メモリモジュールを一通り紹介しましたが、その中から今日はバックアップバッテリ内蔵RAMモジュールである「プログラモモジュール CE-159/CE-161についてもう少し詳しく書いてみたいと思います。CE-159はCE-155と同じ8KBの容量ですが、バックアップ用の電池を内蔵している関係で本体サイズが少し大きくなっています。これに伴い本体側のメモリスロットのカバーが使えなくなり、本体背面がカバーの代わりとなって、少しあいてしまう隙間を左側の細長いふたでカバーするようになっています。

こちらは16KBのCE-161。形状はほとんど同じです。

CE-159を実際に取り付けたところ。この構造は、他のプログラムジュールであるCE-160/163でも共通であり、PC-1600K用のCE-16xxM型番のメモリモジュール(RAM/ROM)も同様な形状をしています。

CE-159/161/163にはライトプロテクト機能があり、その容量の一部または全部をROMのように扱うことができます。本体背面の左下にあるスライドスイッチを[.]側に切り替えることによりライトプロテクト機能が有効になり、CE-159の場合は本体下面のスイッチで読み出し専用とする領域の容量を切り替える(4KB/6KB/8KB)ことができます。これに対してCE-161には容量切り替えスイッチがなく、全領域(16KB)を読み出し専用とすることしかできません。なお、CE-159はPC-1500のアドレス空間2000H~3FFFHに割り当てられますが、読み出し専用となるのは下位アドレス(2000H~)からになるようです。また、CE-161のアドレスは0000H~3FFFFHとなっています。このライトプロテクト機能を利用してBASICプログラムを保存するためには決まった手順が必要ですが、英文マニュアルがこちらからダウンロードできますので、興味のある方は読んでみてください。

さて、このようなプログラムモジュールですが、バックアップ電池は内部にはんだ付けされており、簡単には交換できません。したがって、現在入手できるものはほとんどが電池切れだと思われます。そこで、交換に挑戦してみることにしました。まずはCE-159を分解してみたところ。あわよくばRAMチップの交換による大容量化ももくろんだのですが、RAMチップがモールドされているため難しそうです。回路自体は単純そうなので、基板を作る能力のある方なら互換品を製作することもできそうではありますが…。

このようにタブつきのリチウム電池CR2032が取り付けられています。構造は単純であり、タブつきCR2032さえ入手できれば簡単な作業で交換ができそうだということがわかりました。

というわけで、検索してみたところ稲電機のネット通販で扱いがあるようだったので、早速注文してみました。実店舗自体は秋葉原のラジオデパートにあるようなので、こないだ行った時に覗いてみればよかったと思いました。で、届いたのがこれ。

左側が取り外した古い電池。心なしか膨らんでいるようにも見えます。放っておいたら液漏れしていたかもしれないですね。新しい電池は、取り付けるためにタブを少し伸ばしました。

取り付け完了。後は元通りに組み立てて終わりです。実際にバックアップされていることも簡単に確認しました。作業時間は10~15分もあれば十分かと思います。電池切れのプログラムモジュールを入手された方は挑戦してみてはいかがでしょうか。

もちろんCE-161も電池交換を行いましたが、このCE-161は普通の6264が2個搭載されていました。モールドされた小型のチップを使用しているかどうかは、製造時期にもよるのかもしれませんね。

これでしばらく使用してみて不具合がないかどうか確認してみようと思います。また機会があればCE-159/161のライトプロテクト機能の詳細についてもまとめてみたいと思います。
このような電池でも中身がCR2032ならばらして代用できるかもしれません。
保証はできませんが…。

こちらは16KBのCE-161。形状はほとんど同じです。

CE-159を実際に取り付けたところ。この構造は、他のプログラムジュールであるCE-160/163でも共通であり、PC-1600K用のCE-16xxM型番のメモリモジュール(RAM/ROM)も同様な形状をしています。

CE-159/161/163にはライトプロテクト機能があり、その容量の一部または全部をROMのように扱うことができます。本体背面の左下にあるスライドスイッチを[.]側に切り替えることによりライトプロテクト機能が有効になり、CE-159の場合は本体下面のスイッチで読み出し専用とする領域の容量を切り替える(4KB/6KB/8KB)ことができます。これに対してCE-161には容量切り替えスイッチがなく、全領域(16KB)を読み出し専用とすることしかできません。なお、CE-159はPC-1500のアドレス空間2000H~3FFFHに割り当てられますが、読み出し専用となるのは下位アドレス(2000H~)からになるようです。また、CE-161のアドレスは0000H~3FFFFHとなっています。このライトプロテクト機能を利用してBASICプログラムを保存するためには決まった手順が必要ですが、英文マニュアルがこちらからダウンロードできますので、興味のある方は読んでみてください。

さて、このようなプログラムモジュールですが、バックアップ電池は内部にはんだ付けされており、簡単には交換できません。したがって、現在入手できるものはほとんどが電池切れだと思われます。そこで、交換に挑戦してみることにしました。まずはCE-159を分解してみたところ。あわよくばRAMチップの交換による大容量化ももくろんだのですが、RAMチップがモールドされているため難しそうです。回路自体は単純そうなので、基板を作る能力のある方なら互換品を製作することもできそうではありますが…。

このようにタブつきのリチウム電池CR2032が取り付けられています。構造は単純であり、タブつきCR2032さえ入手できれば簡単な作業で交換ができそうだということがわかりました。

というわけで、検索してみたところ稲電機のネット通販で扱いがあるようだったので、早速注文してみました。実店舗自体は秋葉原のラジオデパートにあるようなので、こないだ行った時に覗いてみればよかったと思いました。で、届いたのがこれ。

左側が取り外した古い電池。心なしか膨らんでいるようにも見えます。放っておいたら液漏れしていたかもしれないですね。新しい電池は、取り付けるためにタブを少し伸ばしました。

取り付け完了。後は元通りに組み立てて終わりです。実際にバックアップされていることも簡単に確認しました。作業時間は10~15分もあれば十分かと思います。電池切れのプログラムモジュールを入手された方は挑戦してみてはいかがでしょうか。

もちろんCE-161も電池交換を行いましたが、このCE-161は普通の6264が2個搭載されていました。モールドされた小型のチップを使用しているかどうかは、製造時期にもよるのかもしれませんね。

これでしばらく使用してみて不具合がないかどうか確認してみようと思います。また機会があればCE-159/161のライトプロテクト機能の詳細についてもまとめてみたいと思います。
※本サイトで紹介する内容は、すべて個人的研究の範囲内で行っていることです。ここに書かれた内容を実行したことによる、データ(クラウド上を含む)・ソフトウェア・ハードウェアの障害および金銭的損害について、私が責任を負うことはできません。重要なデータはあらかじめバックアップを行い、内容を十分に理解したうえで、ご自身の責任の下で行ってください。 |
このような電池でも中身がCR2032ならばらして代用できるかもしれません。
保証はできませんが…。
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