大量のジャンク電子辞書を手に入れましたが…
ポケコンや関数電卓を狙ってオークションをウォッチしていると、時々大量のジャンクをセットにしたものが安価で出ることがあります。本当に使い物にならないものも多く含まれているとは思いますが、中には掘り出し物を見つける場合もあり、それがある意味オークションの醍醐味でもあったりするわけですね。で、そのようなジャンクを落札してみて届いたのがこれです。SHARPの製品ばかり合計19台のジャンクが段ボールに梱包されて送られてきました。送料込みで5000円!

梱包を解いて順番に見ていくことにします。まずは電子辞書、カラー液晶のPW-N8100が2台とモノクロ液晶のPW-V8910が1台ありました。PW-N8100のうち1台はラインストーンでデコってあります。これらの状態についてはまた下のほうで書きます。

次は電子手帳PA-7000が2台とPA-6500, ポケコンのPC-1280です。PA-7000のうち1台は状態が悪いため処分しましたが、もう1台はシートキーが汚いだけで本体は美品といっていいレベルで動作も問題ありませんでした。以前から所有していたPA-7000は反対にシートキーがきれいで本体は傷だらけだったため、交換して美品のPA-7000を作りあげてしまいました。PA-6500, PC-1280は少し傷や汚れがありますが、動作は全く問題ありませんでした。

こちらは電子辞書のPA-BD1, PA-F300, PA-850, PA-F500。すべて動作は問題ありませんでした。

電子手帳のPA-6300, PA-8800(ICカード PA-7C2入り), PA-8600と、実行専用ポケコンPC-V510です。PA-6300は少し傷がある程度で動作は問題ありませんでしたが、PA-8800とPC-V510は動作せず、PA-8600は外装の傷みがひどいため処分しました。PA-7C2は他の電子手帳に挿入したところ問題なく動作しました。PC-V510は試しに分解してみましたが、その様子はまた後ほど…。

これが最後ですが、電子手帳PA-Z800, PA-S1sと、電子辞書のPW-9100, PW-8100です。PA-S1sは外装の傷みが激しいため処分、電子辞書の2台は動作せず処分しました。PA-Z800も外装(これもプロテイン塗装)の傷みがひどい状態でしたが、これまで所有したことのない機種のため保管することにしました。

とまあこんな感じで、電子手帳や小型の電子辞書は比較的多くのものが動作しましたが、大型の本格的な電子辞書は全滅でした。本格的な電子辞書は1台も持っていないため手に入るかもと期待していましたが、あてが外れた形ですね。やはり、高機能で高価な電子辞書を手放すというのは、故障したからという理由が多いのでしょう。とういうわけで、最初のほうで紹介したPW-N8100とPW-V8910に戻ります。

PW-N8100のうちデコっていないほうはリチウムイオンバッテリが入っていなかったのですが、デコってあるほう(こちらは電源が全く入らなかった)に入っていたバッテリを入れると充電ができ、起動もしました。また、PW-V8910は新品の電池を入れると起動しました。

しかし、2機種とも残念ながらほとんどのキーが効きませんでした。webで検索してみると、SHARPの電子辞書で同じような壊れ方をしているケースは多いようで、修理を試みた方もおられますが成功事例はないようです。試しにPW-N8100を分解してみましたが、どうやら怪しいのはこの部分、キーボードとメイン基板を接続するケーブルがついているところです。試しにこの部分を押さえたりこすったり、はんだごてで熱を加えたりしてみたところ、一部のキーは効くようになりましたが、残念ながら完全には回復しませんでした。SHARPの最近のポケコンや電卓でも液晶のライン抜けなどが多くみられますし、SHARP製品は接触不良を起こしやすいのではないかという印象を持ってしまいますね。こういう構造的な弱さをみてしまうと、SHARPの小型電子機器を買う気が失せてしまいます…。

PC-V510は電池を入れても動作せず、リセットしてもLCDにノイズが表示されるだけでウンともスンとも言いませんでした。もう一台同じような壊れ方をしているPC-V510を持っているので、何か設計上壊れやすいところでもあるのでしょうか。ただ捨てるだけではもったいないので分解してみると、載っているICチップは3つでした。型番を検索してもヒットするものはなく正確なところは不明ですが、どうやらLZ93シリーズというゲートアレイがあること、LH53~という型番の多くはマスクROMチップであること(SHARPの他のポケコンでもLH53xxという型番のROMが載っていることはよくある)はわかりました。黒くモールドされているチップについては全くわかりませんが、ピン数がさほど多くないこと、同じものが2個載る構造になっていることから、個人的にはRAMの可能性が高いのではないかと思っています(PC-V510にはRAM容量の違うバリエーションがある)。となると、LZ93BF6というのがCPUの役割をしている可能性が出てきますが、8bit CPU程度ならゲートアレイで作ってある例もある(PC-G850Vに載っているZ80はゲートアレイで作られている可能性がある)ので、ありえない話ではないですね。私はSC62015互換CPUコアに周辺回路を集積したものの可能性が高いと考えています。

というわけで、使い物にならなかったジャンクを紹介してきましたが、逆に動作が確認できたものは9台ありました。左上から順に、PA-Z800, PA-850, PA-F500, PA-F300, PC-1280, PA-7000, PA-6500, PA-6300, PA-BD1です。9台で5000円、しかもPC-1280込みということであれば、悪い買い物ではなかったと思います。次回以降の記事で、動作した機器の紹介を少しずつしていこうと思います。


梱包を解いて順番に見ていくことにします。まずは電子辞書、カラー液晶のPW-N8100が2台とモノクロ液晶のPW-V8910が1台ありました。PW-N8100のうち1台はラインストーンでデコってあります。これらの状態についてはまた下のほうで書きます。

次は電子手帳PA-7000が2台とPA-6500, ポケコンのPC-1280です。PA-7000のうち1台は状態が悪いため処分しましたが、もう1台はシートキーが汚いだけで本体は美品といっていいレベルで動作も問題ありませんでした。以前から所有していたPA-7000は反対にシートキーがきれいで本体は傷だらけだったため、交換して美品のPA-7000を作りあげてしまいました。PA-6500, PC-1280は少し傷や汚れがありますが、動作は全く問題ありませんでした。

こちらは電子辞書のPA-BD1, PA-F300, PA-850, PA-F500。すべて動作は問題ありませんでした。

電子手帳のPA-6300, PA-8800(ICカード PA-7C2入り), PA-8600と、実行専用ポケコンPC-V510です。PA-6300は少し傷がある程度で動作は問題ありませんでしたが、PA-8800とPC-V510は動作せず、PA-8600は外装の傷みがひどいため処分しました。PA-7C2は他の電子手帳に挿入したところ問題なく動作しました。PC-V510は試しに分解してみましたが、その様子はまた後ほど…。

これが最後ですが、電子手帳PA-Z800, PA-S1sと、電子辞書のPW-9100, PW-8100です。PA-S1sは外装の傷みが激しいため処分、電子辞書の2台は動作せず処分しました。PA-Z800も外装(これもプロテイン塗装)の傷みがひどい状態でしたが、これまで所有したことのない機種のため保管することにしました。

とまあこんな感じで、電子手帳や小型の電子辞書は比較的多くのものが動作しましたが、大型の本格的な電子辞書は全滅でした。本格的な電子辞書は1台も持っていないため手に入るかもと期待していましたが、あてが外れた形ですね。やはり、高機能で高価な電子辞書を手放すというのは、故障したからという理由が多いのでしょう。とういうわけで、最初のほうで紹介したPW-N8100とPW-V8910に戻ります。

PW-N8100のうちデコっていないほうはリチウムイオンバッテリが入っていなかったのですが、デコってあるほう(こちらは電源が全く入らなかった)に入っていたバッテリを入れると充電ができ、起動もしました。また、PW-V8910は新品の電池を入れると起動しました。

しかし、2機種とも残念ながらほとんどのキーが効きませんでした。webで検索してみると、SHARPの電子辞書で同じような壊れ方をしているケースは多いようで、修理を試みた方もおられますが成功事例はないようです。試しにPW-N8100を分解してみましたが、どうやら怪しいのはこの部分、キーボードとメイン基板を接続するケーブルがついているところです。試しにこの部分を押さえたりこすったり、はんだごてで熱を加えたりしてみたところ、一部のキーは効くようになりましたが、残念ながら完全には回復しませんでした。SHARPの最近のポケコンや電卓でも液晶のライン抜けなどが多くみられますし、SHARP製品は接触不良を起こしやすいのではないかという印象を持ってしまいますね。こういう構造的な弱さをみてしまうと、SHARPの小型電子機器を買う気が失せてしまいます…。

PC-V510は電池を入れても動作せず、リセットしてもLCDにノイズが表示されるだけでウンともスンとも言いませんでした。もう一台同じような壊れ方をしているPC-V510を持っているので、何か設計上壊れやすいところでもあるのでしょうか。ただ捨てるだけではもったいないので分解してみると、載っているICチップは3つでした。型番を検索してもヒットするものはなく正確なところは不明ですが、どうやらLZ93シリーズというゲートアレイがあること、LH53~という型番の多くはマスクROMチップであること(SHARPの他のポケコンでもLH53xxという型番のROMが載っていることはよくある)はわかりました。黒くモールドされているチップについては全くわかりませんが、ピン数がさほど多くないこと、同じものが2個載る構造になっていることから、個人的にはRAMの可能性が高いのではないかと思っています(PC-V510にはRAM容量の違うバリエーションがある)。となると、LZ93BF6というのがCPUの役割をしている可能性が出てきますが、8bit CPU程度ならゲートアレイで作ってある例もある(PC-G850Vに載っているZ80はゲートアレイで作られている可能性がある)ので、ありえない話ではないですね。私はSC62015互換CPUコアに周辺回路を集積したものの可能性が高いと考えています。

というわけで、使い物にならなかったジャンクを紹介してきましたが、逆に動作が確認できたものは9台ありました。左上から順に、PA-Z800, PA-850, PA-F500, PA-F300, PC-1280, PA-7000, PA-6500, PA-6300, PA-BD1です。9台で5000円、しかもPC-1280込みということであれば、悪い買い物ではなかったと思います。次回以降の記事で、動作した機器の紹介を少しずつしていこうと思います。

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