HP-41Cの修理(2)

起動するようになったHP-41Cですが、CPUに負荷がかかるような操作を行うと頻繁にフリーズしてしまいます。そこでまず疑ったのが、電源と並列に入っている電解コンデンサの劣化です。ここから先はサービスマニュアルにある記載(部品番号など)をもとに書いていくので、参考にされる方はサービスマニュアルにも目を通しておいてください(こちらからダウンロード可能です)。また、今回は電解コンデンサの交換を行いますので、コンデンサの極性を間違えないように注意して作業を行ってください。

HP-41CのCPU基板。基板にはいくつかのリビジョンがあるようなので、これとは部品配置などが異なる場合もあるかもしれません。この基板上にはC1, C3, C9, C10の4つの電解コンデンサが載っています。サービスマニュアルを読む限り、C1は電池交換時のメモリバックアップ用、C9(これはタンタルコンデンサのようです)はパワーオンリセット回路の一部のようです。いっぽうC3はCPUなどの電源回路と並列に入っており、C10はACアダプタのラインと並列に入ってるので、この2つは電源回路の安定化のために使用されていると思われます。
4個の電解コンデンサ

というわけで、とりあえず一番怪しそうなC3を交換してみました。手持ちに82μFというものがなかったので、今回は100μFで代用しました。下の写真は交換後です。
C3を交換

交換後、フリーズの頻度は明らかに減りましたが、完全になくなることはありませんでした。具体的には、四則演算・関数計算はほぼ大丈夫なのですが、プログラム関係のキーで高頻度にフリーズします。コンデンサの交換によって一定の効果はあったようなので、C1とC10も交換してもっと電源周りの安定化を徹底的に行うことにしました。また、パワーonリセットがきちんとかかっているのかどうかも不安だったため、タンタルコンデンサのC9も交換することにしました。下の写真は交換用に用意したコンデンサです。470μFのものは、耐圧は低くてもよい(オリジナルのものは6Vです)ので、できるだけスリムなものを選んでください。そうしないと本体内に収まらなくなる可能性があります。
新しいコンデンサ

すべてのコンデンサの交換が終了したところ。
残り全て交換

こちらは外した古いコンデンサです
外した古いコンデンサ

最後の仕上げとして、UEWで配線したもののうち、電源ラインに関係しそうなところをジュンフロン電線での配線に変更しました。変更したのは、CPU基板側のパターンが太くなっている2本です。
電源ラインのワイヤーを交換

この後元通りに組み立てて完成です。単5電池を4本用意して入れてみると、この通り、無事に動作するようになりました。現在までのところ、フリーズは全くなく快調に動作しています。今後はベンチマークなども含めてまたレビューしていきたいと思います。
修理完了!

HP-41Cの操作については下記の記事を参考にしてください。
go41c - プログラム関数電卓アプリ
go41c 基本編の続き (1) - 基本操作編
go41c 基本編の続き (2) - メモリ編
go41c 基本編の続き (3) - 関数編
HP-41C プログラミング編 (1)
HP-41C プログラミング編 (2)
HP-41C プログラミング編 (3)
HP-41C プログラミング編 (4)

※本サイトで紹介する内容は、すべて個人的研究の範囲内で行っていることです。ここに書かれた内容を実行したことによる、データ(クラウド上を含む)・ソフトウェア・ハードウェアの障害および金銭的損害について、私が責任を負うことはできません。重要なデータはあらかじめバックアップを行い、内容を十分に理解したうえで、ご自身の責任の下で行ってください。

電池は単5を4本使用します。
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ジャンル : ライフ

tag : プログラム関数電卓 HP-41C ジャンク 修理 液漏れ repair コンデンサ capacitor

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