小型ファイルサーバの製作 (1)
自宅でこれまで使用していたBuffaloのNAS、LS-WX4.0TL/R1が故障しました。RAID1の2TBで使用していたのですが、片方のHDDが故障してしまったようで交換を促されました。これだけならよいのですが、さらに悪いことにLANのインターフェース部分も調子が悪いようで、しばらく連続使用しているとネットにつながらなくなってしまいます。実はこの機械、購入数カ月で一旦HDDが故障して無償交換してもらったこともあり、これで故障は2回目です…。まだ使用し始めて2年程度なのですが…。とりあえず最低限使用するデータを他のNAS(後出のHD-H120LAN)に移し、バックアップ用のUSB-HDDにすべてのデータをバックアップしました。
このNASは実は3代目で、初代はHD-H120LAN、2代目はHS-DH1.0TGL/R5とこれまでもBuffaloの製品を使用してきました。HD-H120LANは、これと連携して使用できる(MediaWizのプロトコルを使用します)ネットワークメディアプレーヤーPC-MP2000/DVDとセット販売されていたものを購入しました。一度内蔵HDDが故障し、500GBのものに換装して現在は主にメディアファイルを格納して使用しています。電源ファンがへたってきて異音がするようになってきており、そろそろ引退かファン交換かの選択を迫られているところです…。

HD-H120LANが故障したときは、USB-HDDに定期的(週に一度)にバックアップを取ってあったため、ほとんどのデータは無事でしたが、最新のデータの一部は失われてしまいました。そこで、次に導入したのがRAID 5対応のHS-DH1.0TGL/R5でした。こちらはMediaWizに加えDLNAサーバー(DTCP-IPは非対応)の機能も備えていましたが、メディアサーバーとして使用することは結局ありませんでした。このNASも2年ほど前にHDDのうち1台が故障してしまったのですが、故障したHDDを交換してRAIDアレイを再構成することでデータの損失はありませんでした。しかし、いろいろ調べているうちにRAID5はHDD以外の部分が故障するとデータの復旧がかなり困難であるということがわかり、より容量の大きいLS-WX4.0TL/R1で置き換える形で一旦引退させました。HDD以外の部分は今のところ元気なので、HDDをより大きい容量のものと置き換えてRAID 1で復活させるのも一つの手ですが、現在のところクローゼットの奥で眠っている状態です。

とこんな経緯ですが、やはり既製品はブラックボックス化されているため、トラブル発生時に対処しにくいという問題点は常々感じていました。また、LS-WX4.0TL/R1がトラブル続きのためBuffalo製品に対する信頼度もぐっと下がってしまっています。このため、他のメーカー(I-O DATAなど)のNASやTurbo NASなどのNASキットの購入も考えましたが、今回はWindows PCのアーキテクチャでファイルサーバー自作にトライしてみることにしました。OSとしてはLinuxも検討しましたが、急いでいたこともあり使い慣れているWindowsを利用する方針としました。クライアント向けWindowsであっても、Windows 7ならエディションを問わず最大20クライアントまで接続可能とのことであり、自宅の小規模サーバーなら全く問題なさそうです。リテール版Windows 7で使用していた自作PCを1台処分しており、ライセンスが1つ分余っているのでこれを利用することにしました。

スペックですが、やはり常時稼働するもののため、消費電力重視でAtom D510搭載のminiITXマザー、Supermicro X7SPA-Hを選びました。この製品はやや高価ですが、もともとサーバー向けの設計ですので、ICH-9Rを搭載しており6Gbps対応S-ATAポートを6ポート搭載しています。

メインのデータ保存用のHDDには、WESTERN DIGITALのNAS向けHDD, WD REDの3TBモデルを2台使用し、RAID 1で使用することにしました。また、NASの故障と前後してメディア(DLNA)サーバー兼録画サーバー(PT2搭載)として使用していたAtomマシンも故障してしまったので、今回はこれの役割も統合してみることにしました。録画用には、TSデータの取りこぼしを避けるために独立したHDDを搭載することにし、パフォーマンス重視でWESTERN DIGITALのWD BLUEの1TBモデルを選びました。DLNAサーバーとしてはWindows Media Playerのメディアストリーミング機能をそのまま利用する方針とします。

チューナーとしては今回はPCI-E対応のPT3を使用しました。今回使用したケースはロープロファイルのみの対応なので、ブラケットを交換する必要があります。

起動用のドライブには今回は東芝製の64GB SSD、THNSNS060GBSPを使用してみました。

ケースにはコンパクトなサーバー向けケース、CHENBRO SR30169を購入しました。

MiniITX対応のケースですが、拡張スロットを1スロット、2.5インチベイを2つ、外部からアクセス可能な3.5インチHDDベイを4つ備えています。側面のパネルが外れる構造となっており、メンテナンスもしやすそうです。

側面パネル開放を検知するマイクロスイッチもついています。

このケースには電源が付属していませんので、別途購入する必要があります。あまり大きな容量はいらないと思いますので、SILVERSTONEの400Wのものを選択しました。

メモリはノート用と同じSO-DIMM, DDR2-PC5300のものを2枚使用します。今回は比較的安価であったI-O DATAの (2GB)を2枚購入しました。このマザーはメモリの相性があるというレビューを見かけましたが、メーカー推奨のメモリなど入手できるわけでもないので、ある程度大手メーカー製のものが安心でしょうか…。

実際に組み上げているところ。PT3のブラケットが入りにくくて少し苦労しました。ペンチなどで微妙に角度を調整してやる必要があるようです。

HDDは専用のトレイにセットし、ケース前面から挿入するようになっています。

すべてのHDDをセットしたところ。今回は旧メディアサーバのHDD(左端、HGSTの1TB)も組み込むことにしました。

完成したところ。とりあえずBIOSが起動することは確認できました。次回は設定やWindowsのインストールを行いたいと思います。

使用パーツの一部です。
このNASは実は3代目で、初代はHD-H120LAN、2代目はHS-DH1.0TGL/R5とこれまでもBuffaloの製品を使用してきました。HD-H120LANは、これと連携して使用できる(MediaWizのプロトコルを使用します)ネットワークメディアプレーヤーPC-MP2000/DVDとセット販売されていたものを購入しました。一度内蔵HDDが故障し、500GBのものに換装して現在は主にメディアファイルを格納して使用しています。電源ファンがへたってきて異音がするようになってきており、そろそろ引退かファン交換かの選択を迫られているところです…。

HD-H120LANが故障したときは、USB-HDDに定期的(週に一度)にバックアップを取ってあったため、ほとんどのデータは無事でしたが、最新のデータの一部は失われてしまいました。そこで、次に導入したのがRAID 5対応のHS-DH1.0TGL/R5でした。こちらはMediaWizに加えDLNAサーバー(DTCP-IPは非対応)の機能も備えていましたが、メディアサーバーとして使用することは結局ありませんでした。このNASも2年ほど前にHDDのうち1台が故障してしまったのですが、故障したHDDを交換してRAIDアレイを再構成することでデータの損失はありませんでした。しかし、いろいろ調べているうちにRAID5はHDD以外の部分が故障するとデータの復旧がかなり困難であるということがわかり、より容量の大きいLS-WX4.0TL/R1で置き換える形で一旦引退させました。HDD以外の部分は今のところ元気なので、HDDをより大きい容量のものと置き換えてRAID 1で復活させるのも一つの手ですが、現在のところクローゼットの奥で眠っている状態です。

とこんな経緯ですが、やはり既製品はブラックボックス化されているため、トラブル発生時に対処しにくいという問題点は常々感じていました。また、LS-WX4.0TL/R1がトラブル続きのためBuffalo製品に対する信頼度もぐっと下がってしまっています。このため、他のメーカー(I-O DATAなど)のNASやTurbo NASなどのNASキットの購入も考えましたが、今回はWindows PCのアーキテクチャでファイルサーバー自作にトライしてみることにしました。OSとしてはLinuxも検討しましたが、急いでいたこともあり使い慣れているWindowsを利用する方針としました。クライアント向けWindowsであっても、Windows 7ならエディションを問わず最大20クライアントまで接続可能とのことであり、自宅の小規模サーバーなら全く問題なさそうです。リテール版Windows 7で使用していた自作PCを1台処分しており、ライセンスが1つ分余っているのでこれを利用することにしました。

スペックですが、やはり常時稼働するもののため、消費電力重視でAtom D510搭載のminiITXマザー、Supermicro X7SPA-Hを選びました。この製品はやや高価ですが、もともとサーバー向けの設計ですので、ICH-9Rを搭載しており6Gbps対応S-ATAポートを6ポート搭載しています。

メインのデータ保存用のHDDには、WESTERN DIGITALのNAS向けHDD, WD REDの3TBモデルを2台使用し、RAID 1で使用することにしました。また、NASの故障と前後してメディア(DLNA)サーバー兼録画サーバー(PT2搭載)として使用していたAtomマシンも故障してしまったので、今回はこれの役割も統合してみることにしました。録画用には、TSデータの取りこぼしを避けるために独立したHDDを搭載することにし、パフォーマンス重視でWESTERN DIGITALのWD BLUEの1TBモデルを選びました。DLNAサーバーとしてはWindows Media Playerのメディアストリーミング機能をそのまま利用する方針とします。

チューナーとしては今回はPCI-E対応のPT3を使用しました。今回使用したケースはロープロファイルのみの対応なので、ブラケットを交換する必要があります。

起動用のドライブには今回は東芝製の64GB SSD、THNSNS060GBSPを使用してみました。

ケースにはコンパクトなサーバー向けケース、CHENBRO SR30169を購入しました。

MiniITX対応のケースですが、拡張スロットを1スロット、2.5インチベイを2つ、外部からアクセス可能な3.5インチHDDベイを4つ備えています。側面のパネルが外れる構造となっており、メンテナンスもしやすそうです。

側面パネル開放を検知するマイクロスイッチもついています。

このケースには電源が付属していませんので、別途購入する必要があります。あまり大きな容量はいらないと思いますので、SILVERSTONEの400Wのものを選択しました。

メモリはノート用と同じSO-DIMM, DDR2-PC5300のものを2枚使用します。今回は比較的安価であったI-O DATAの (2GB)を2枚購入しました。このマザーはメモリの相性があるというレビューを見かけましたが、メーカー推奨のメモリなど入手できるわけでもないので、ある程度大手メーカー製のものが安心でしょうか…。

実際に組み上げているところ。PT3のブラケットが入りにくくて少し苦労しました。ペンチなどで微妙に角度を調整してやる必要があるようです。

HDDは専用のトレイにセットし、ケース前面から挿入するようになっています。

すべてのHDDをセットしたところ。今回は旧メディアサーバのHDD(左端、HGSTの1TB)も組み込むことにしました。

完成したところ。とりあえずBIOSが起動することは確認できました。次回は設定やWindowsのインストールを行いたいと思います。

使用パーツの一部です。
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