小型ファイルサーバの製作 (3)

無事にNASとして使えるようになった自作ファイルサーバですが、今回はさらにFTPサーバーおよびDLNAサーバーとしての機能を設定していきます。「なぜFTP?」と思われるかもしれませんが、我が家にあるFAX複合機、SHARP UX-MF70CWは着信したFAXをPDFにしてFTPサーバーにアップロードする機能を持っており、この機能をこれまで使用していたHD-H120LANで便利に利用していたので、その代わりとするために設定しました。

ご存知でない方もおられるかもしれませんが、実はWindows 7にはHTTPサーバーFTPサーバーなどの機能が標準で搭載されています。これらの機能は「インターネットインフォメーションサービス(IIS)」と呼ばれるソフトウェアにまとめられていますが、Windowsを標準的なオプションでインストールしただけではIISは有効になりません。そこで、コントロールパネルから、「プログラムと機能」→「Windowsの機能の有効化または無効化」を選び、「インターネットインフォメーションサービス」→「FTPサーバー」→「FTPサービス」にチェックを入れます。また、「インターネットインフォメーションサービス」→「Web管理ツール」→「IIS管理コンソール」にも必ずチェックを入れる必要があります。
Windowsの機能の有効化

[OK]をクリックしてしばらく待ちます(再起動が必要となる場合があります)。FTPサービスのインストールが完了したら、「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「管理ツール」→「IISマネージャー」を開きます。
管理ツール

IISマネージャが起動したところ。
IISマネージャ

左側ペインのサーバーアイコンを右クリックして、「FTP サイトの追加」を選択します。
FTPサイトの追加

FTPサイト名と、FTPで公開するフォルダ名を入力します。
サイト情報

「FTPサイトを自動的に開始する」にチェックを入れます。今回は家庭内LANのみなので、SSLは無しにしました。
バインドとSSLの設定

Anonymousでのアクセスを基本にしようと思うので、「匿名」にチェックを入れます。また、アクセス許可については「すべてのユーザー」で読み書きとも許可にしました。
認証及び承認の情報

以上でFTPサーバーの設定は完了です。LAN経由でFFFTPおよびWindowsのftpコマンドでAnonymous接続ができることを確認しました。次にDLNAサーバーの設定を行いますが、これにはWindows Media Player(WMP)のメディアストリーミング機能を使用します。前回の記事でも触れましたが、「ネットワークと共有センター」でストリーミングを有効にし、「ストリーミングの詳細設定」で既定ですべてのメディアを共有する設定にしておきます。
メディアストリーミングの設定

WMPのオプションでトランスコードの設定ができるようになっていますが、あまり触る必要はないように思いました。
トランスコード設定

以上の設定で、DLNAクライアントからアクセスできることを確認しました。トランスコードも動作しているようで、我が家のメディアファイルはすべてWMAなのですが、WMA非対応であるXperiaのWalkmanアプリでも再生が可能でした。最後に、仕上げとしてやっておけば便利な設定を挙げておきます。

1. USBドライブへのバックアップと「以前のバージョン」
RAID1を利用してはいますが、やはりユーザーの誤操作からデータを保護するためにはバックアップは必要でしょう。Windowsのrobocopyコマンドを利用して以下のようなバッチを作っておくと便利かと思います。
 robocopy f:\share\(フォルダ名1) g:\backup\(フォルダ名1) /MIR /LOG:(ログファイル名)
 robocopy f:\share\(フォルダ名2) g:\backup\(フォルダ名2) /MIR /LOG+:(ログファイル名)
    …
私はこのバッチをタスクスケジューラで週1回実行するように設定しました。また、「以前のバージョン」機能も併用するとよいでしょう。この機能を利用するには、「システムのプロパティ」→「システムの保護」で、対象ドライブを選択して「構成」をクリックし、「ファイルの以前のバージョンのみを復元する」を選択して使用ディスク容量を設定し、「OK」をクリックすれば設定できます。
システムの保護

2. シャットダウン用ショートカット
リモートデスクトップ接続ではスタートメニューからシャットダウンや再起動の操作ができませんので、shutdownコマンドのショートカットを作ってデスクトップに置いておくと便利です。
シャットダウンは shutdown /s /t 0 で、再起動は shutdown /r /t 0 でOKです。
shutdownコマンド

3. セキュリティソフトをインストール
サーバーという性格上、いろいろなファイルが持ち込まれてきますので、セキュリティソフトも忘れずにインストールしておきましょう。

以上でファイルサーバの設定はいったん完了です。あとはデジタル放送サーバー機能の設定が残っています(録画予約やネットワーク経由の視聴ができるようにする予定)が、これはまた機会を改めてやってみたいと思います。

WHSはなくなりましたが、小規模なサーバーならこれで充分ですね。
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テーマ : 自作・改造
ジャンル : コンピュータ

tag : Windows 7 IIS FTP DLNA サーバー

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