SHARP 電訳機 IQ-200

本日は、前回に引き続きSHARPの古い電子辞書を紹介します。「電訳機 IQ-200」です。この機種はIQ-3000/5000とは異なり手帳型電卓の形をしており、キーボードもテンキーのみとなっています。発売は1981年と思われます。このシリーズには、収録語数の少ない下位機種であるIQ-150というものもありました。
IQ-200

この機種で文字を入力するには、キーボードの左上にある2つのキーを用います。一番左のキーで1文字目を入力します。このキーを押すたびに「英和」モードの時はアルファベットが a→b→c→… の順に、「和英」モードの時はカタカナが ア→イ→ウ→… の順に変化していきます。表示の右側には現在選択中のアルファベットを示すインジケータが表示されます。文字を逆送りするときは[←]キーを押します。
hを入力

右隣のキーで2文字目を入力します。入力方法は同じです。この電子辞書ではすべての単語を先頭の2文字で検索する市ようになっています。
hoを入力

2文字の入力が完了したら[→]キーで候補を表示・選択することができ、[=]キーで翻訳されます。テンキーだけの電子辞書でアルファベットやカナを入力するために工夫されているとはいえ、かなりの手間がかかります。まだ当時はガラケーのようなテンキーによる文字入力方式が開発されていなかったのでしょうね。操作性は今一つとはいえ、当時ポケットに入る電子辞書といえばこれぐらいしかなかったのかもしれません。
日本語に翻訳

IQ-5000がPC-1500と兄弟であるということを書きましたが、このIQ-200はどうでしょうか。大きさが似ているプログラム関数電卓EL-5103と並べてみました。
IQ-200 & EL-5103

裏ぶたを外すと4つのチップが見えます。SC882GはPC-1500と同じLCDコントローラです。LH532913はマスクROMでしょう。SC61256は型番からすると256バイト(?)のSRAMでしょうか。真ん中のSC43176がCPUである可能性が高いと思います。EL-5103のCPUであるSC43173, PC-1210/1211/1212のCPUであるSC43177/43178と型番が近いので、同時期に開発されたもののようです。内部アーキテクチャの類似性については資料がないので全くわかりませんが…。
IQ-200の内部

というわけで、今回のシリーズでは草創期の電子辞書を2機種紹介させていただきました。現在では電子辞書は高性能化・多機能化し、OSとしてもWindows CEやAndroidを採用したものもあるなど小型のPCのようになっていますが、その遠い祖先にあたる機種たちはこのように電卓やポケコンの応用形として開発されていたようです。そして、これらのIQシリーズの後は、PC-1360Kをベースに開発されたSC電子システム手帳(およびその派生機種としての電子辞書) → PC-E500(PC-1480U)をベースに開発されたハイパー電子システム手帳PIザウルス(およびその派生機種としての電子辞書)と進化を遂げていったものと思われます。PDA自体もその後はARM搭載のリナザウやNetWalkerへと進化していき、現在の電子辞書(おそらくARM搭載のものが多い)の基礎となっていったのかもしれませんね。

Android搭載の電子辞書。かなり欲しいかも…。
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tag : SHARP 電卓 電子辞書 電訳機 IQ-200 EL-5103

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