CASIO fx-2700P
本日はCASIOの少し古めのプログラム関数電卓、fx-2700Pを紹介します。この電卓は1980年の発売とされていますので、SHARPのEL-5103と同時期ということになります。仕様的にはfx-3500Pなどど同じ系統に属すると考えられ(fx-3500Pと外見も似ています)、定数メモリ、HLT命令、RTN命令、x>0とx≦Mの2種類の条件判断命令など、のちの機種(fx-3600P, fx-3600Pv, fx-360MTなど)と同様のプログラミング言語を採用しています。プログラムステップ数は最大38ステップで、表示桁数は8桁(+指数2桁)とfx-3500Pの10桁よりは少なくなっています。

手帳型ケースが付属しています。

側面。当時の多機能電卓としては薄い部類だったのでしょうね。電池はLR1130を2個使用します。

内部の画像。CPUにはHD43148というチップが使用されていました。fx-3600Pに使用されているHD43147とは1つ違いの型番ですが、関係は不明です。

CASIOのプログラム関数電卓は、プログラミング言語の仕様から分類すると大まかに3系統にわけられると思います。
(1) fx-2700P, fx-3500P, fx-3600P, fx-3600Pv, fx-360MT, fx-50F などエントリー機種
ジャンプはプログラムの先頭に戻るのみ。簡易的な条件判断命令あり。
独立メモリ(M)のほかに定数メモリ(K1~K6)を備えている。
(2) FX-502P, FX-601P, FX-603Pなど当時のフラッグシップモデル
HPの4レベルRPNと似た強力な命令体系(GOTO~LBL, GSB, ISZ/DSZ など)を持つ。
メモリは数個~数十個使用でき、間接指定も可能。
(3) fx-3900P, fx-4000P, fx-4500P, fx-4800Pなどの上位機種
より近代的なプログラム電卓。一部(2)と共通の命令(GOTO~LBL,ISZ/DSZ など)もある。
間接指定命令はないが、配列変数が使用可能なモデルも多い。
一部の命令は特殊記号を用いており、読みにくいのが難点。
登場時期としては(1)と(2)がほぼ同時期(1980年前後)、(3)は1980年代後半かと思われます。こうしてみるとfx-2700Pは数多くのエントリクラスのプログラム関数電卓の始祖に近い存在といえそうですね。地味な機種ではありますが、このように考えるとなかなか興味深いモデルだと思いました。

手帳型ケースが付属しています。

側面。当時の多機能電卓としては薄い部類だったのでしょうね。電池はLR1130を2個使用します。

内部の画像。CPUにはHD43148というチップが使用されていました。fx-3600Pに使用されているHD43147とは1つ違いの型番ですが、関係は不明です。

CASIOのプログラム関数電卓は、プログラミング言語の仕様から分類すると大まかに3系統にわけられると思います。
(1) fx-2700P, fx-3500P, fx-3600P, fx-3600Pv, fx-360MT, fx-50F などエントリー機種
ジャンプはプログラムの先頭に戻るのみ。簡易的な条件判断命令あり。
独立メモリ(M)のほかに定数メモリ(K1~K6)を備えている。
(2) FX-502P, FX-601P, FX-603Pなど当時のフラッグシップモデル
HPの4レベルRPNと似た強力な命令体系(GOTO~LBL, GSB, ISZ/DSZ など)を持つ。
メモリは数個~数十個使用でき、間接指定も可能。
(3) fx-3900P, fx-4000P, fx-4500P, fx-4800Pなどの上位機種
より近代的なプログラム電卓。一部(2)と共通の命令(GOTO~LBL,ISZ/DSZ など)もある。
間接指定命令はないが、配列変数が使用可能なモデルも多い。
一部の命令は特殊記号を用いており、読みにくいのが難点。
登場時期としては(1)と(2)がほぼ同時期(1980年前後)、(3)は1980年代後半かと思われます。こうしてみるとfx-2700Pは数多くのエントリクラスのプログラム関数電卓の始祖に近い存在といえそうですね。地味な機種ではありますが、このように考えるとなかなか興味深いモデルだと思いました。
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