CASIO fx-5500LA
CASIOの関数電卓シリーズですが、fx-4600DCに続いて本日はfx-5500LAを紹介したいと思います。この機種は数式記憶機能を拡張したプログラム機能(最大1095ステップ)と、"Scientific Library"という計算機能(行列、求根、数値積分、複素数、2/8/10/16進数、統計)を備えているのが特徴です。また、単位換算機能なども備えています。

この電卓は2行表示のドットマトリクスLCDを備えていおり、一部の機能を使用する場合にはHPのRPL電卓のようにファンクションキーで機能選択を行うようになっています。画像は[SHIFT][5]でCALC(数式記憶機能)のメニューを呼び出したところです。例えばこの状態なら"CAL"→[F4]キーを押すと記憶されている数式が実行されます。

"Scientific Library"は[SHIFT]+[F1]~[F6]で呼び出すことができます。[F1]で行列演算、[F2]で方程式の解(2次方程式と、連立1次方程式)、[F3]で数値積分、[F4]で複素数演算、[F5]で2/8/10/16進演算、[F6]で統計計算(直線回帰分析も可能)となっています。画像は行列演算のメニューです。

プログラムの入力は、数式記憶(fx-4500Pのものに近い文法で、マルチステートメントや一時停止も使用できます)を拡張したものです。プログラムの入力・実行モードに入るには[SHIFT][5]でCALCメニューを呼び出し、数式を入力します。この状態で[IN]([F2])を押すと通常の数式記憶領域に保存され、[CAL]([F4])で計算可能になります。例によってここではピタゴラスの定理の計算式です。

[CAL]([F4])を押したところ。数値を入力して[F1]を押すとAの値、[F2]を押すとBの値を設定可能です。このあたりの操作はHP-19BIIのソルバー機能に通じるものがありますね(ただしこちらはソルバーではないので、方程式の解を求めたりすることはできません)。

変数をすべて設定してから[CAL]([F6])を押すと計算が実行されて結果が表示されます。

では、この数式をプログラム領域に保存してみましょう。CALCメニューで[OUT]([F3])を押すと先ほどの数式が呼び出されますので、[SET]([F6])を押すと保存されます。また、ここで新たな数式を入力して[SET]でもOKです。

[f]([F1])を押すと保存されている数式を呼び出すことができます([↑][↓]でスクロールできます)ので、必要な数式を選択して[IN]([F2])を押すと選択した数式が数式記憶エリアに呼び出されます。ここでは円の面積を求める式を呼び出してみました。

この状態で[CAL]([F4])を押すと実行できるようになります。

[F1]を押してRの値を設定してから[CAL]([F6])を押すと結果が表示されます。

このように、fx-5500LAの場合はプログラム領域に保存した数式を数式記憶領域に呼び出して利用するという方式になっています。文字で書くと複雑そうに思えますが、実際に操作してみると意外と簡単です。詳しくはマニュアル(英文のものをこちらにアップしておきます)をご覧ください。
恒例ですので内部も調べておくことにしました。電池はCR2032を3個使用するようになっています(うち1個はバックアップ用)。

基板を見てびっくり。fx-4500Pかfx-4600DCに似ているのかと思いきや、実はfx-6300Gのものと瓜二つです。CPUもHD62067で同じものを使用しています。

参考までにfx-6300Gの内部の写真も再掲しておきます。基板のパターンや部品配置もよく似ています。

つまりこの機種はfx-4500Pの兄弟というよりはむしろfx-6300Gの兄弟と言ったほうがよさそうですね。並べてみると確かに似ています。LCDの色などもそっくり…。

今思えばfx-6300Gにダミーのバックアップバッテリボックスがあったのは、このfx-5500LAと部品を共用するためだったのでしょうか。

というわけで、今回のシリーズで紹介した機種たちと、その兄弟たち、fx-4500P/4600DC/5500LA/6300Gについては近々ベンチマークの成績比較を行ってみたいと思います。

この電卓は2行表示のドットマトリクスLCDを備えていおり、一部の機能を使用する場合にはHPのRPL電卓のようにファンクションキーで機能選択を行うようになっています。画像は[SHIFT][5]でCALC(数式記憶機能)のメニューを呼び出したところです。例えばこの状態なら"CAL"→[F4]キーを押すと記憶されている数式が実行されます。

"Scientific Library"は[SHIFT]+[F1]~[F6]で呼び出すことができます。[F1]で行列演算、[F2]で方程式の解(2次方程式と、連立1次方程式)、[F3]で数値積分、[F4]で複素数演算、[F5]で2/8/10/16進演算、[F6]で統計計算(直線回帰分析も可能)となっています。画像は行列演算のメニューです。

プログラムの入力は、数式記憶(fx-4500Pのものに近い文法で、マルチステートメントや一時停止も使用できます)を拡張したものです。プログラムの入力・実行モードに入るには[SHIFT][5]でCALCメニューを呼び出し、数式を入力します。この状態で[IN]([F2])を押すと通常の数式記憶領域に保存され、[CAL]([F4])で計算可能になります。例によってここではピタゴラスの定理の計算式です。

[CAL]([F4])を押したところ。数値を入力して[F1]を押すとAの値、[F2]を押すとBの値を設定可能です。このあたりの操作はHP-19BIIのソルバー機能に通じるものがありますね(ただしこちらはソルバーではないので、方程式の解を求めたりすることはできません)。

変数をすべて設定してから[CAL]([F6])を押すと計算が実行されて結果が表示されます。

では、この数式をプログラム領域に保存してみましょう。CALCメニューで[OUT]([F3])を押すと先ほどの数式が呼び出されますので、[SET]([F6])を押すと保存されます。また、ここで新たな数式を入力して[SET]でもOKです。

[f]([F1])を押すと保存されている数式を呼び出すことができます([↑][↓]でスクロールできます)ので、必要な数式を選択して[IN]([F2])を押すと選択した数式が数式記憶エリアに呼び出されます。ここでは円の面積を求める式を呼び出してみました。

この状態で[CAL]([F4])を押すと実行できるようになります。

[F1]を押してRの値を設定してから[CAL]([F6])を押すと結果が表示されます。

このように、fx-5500LAの場合はプログラム領域に保存した数式を数式記憶領域に呼び出して利用するという方式になっています。文字で書くと複雑そうに思えますが、実際に操作してみると意外と簡単です。詳しくはマニュアル(英文のものをこちらにアップしておきます)をご覧ください。
恒例ですので内部も調べておくことにしました。電池はCR2032を3個使用するようになっています(うち1個はバックアップ用)。

基板を見てびっくり。fx-4500Pかfx-4600DCに似ているのかと思いきや、実はfx-6300Gのものと瓜二つです。CPUもHD62067で同じものを使用しています。

参考までにfx-6300Gの内部の写真も再掲しておきます。基板のパターンや部品配置もよく似ています。

つまりこの機種はfx-4500Pの兄弟というよりはむしろfx-6300Gの兄弟と言ったほうがよさそうですね。並べてみると確かに似ています。LCDの色などもそっくり…。

今思えばfx-6300Gにダミーのバックアップバッテリボックスがあったのは、このfx-5500LAと部品を共用するためだったのでしょうか。

というわけで、今回のシリーズで紹介した機種たちと、その兄弟たち、fx-4500P/4600DC/5500LA/6300Gについては近々ベンチマークの成績比較を行ってみたいと思います。
- 関連記事
-
- SHARPのプログラム関数電卓終了のお知らせ… (2014/10/06)
- CASIO fx-5500LA (2014/10/01)
- CASIO fx-4600DC (2014/09/29)
スポンサーサイト