ネットブックをWindows 10にアップグレードしてみました(後編)
昨日の記事でEndeavor Na14sのメモリ、SSD換装と、Windows 10アップグレード失敗のことを書きました。本日はその続き、アップグレードが成功するまでの道のりを書きたいと思います。
まず試したのは、インストールメディアから直接起動して、Windows 7のプロダクトキーでインストールする方法です。ビルド10586からサポートされた方法です。Na14sのプロダクトキーはこのように本体底面に貼ってあるので、これを使用することにしました。

しかし、キーが無効といわれてしまい実際にはインストールを進めることができませんでした。OEM版Windowsの場合、このようにプロダクトキーがあっても実際にはSLP(BIOSに格納されているキーで認証する方式)であり、インストーラに入力しても無効(他で使用されていると判断してはじく)とされてしまうようです。

次に試したのは、Windows 7を電話認証に持ち込むという方法。電話認証であれば認証状態に何らかのトラブルが発生している場合でも修正してもらえる可能性があります。しかし、このPCの場合はSLPであるためか、インストール中PCをインターネットに接続しなくても勝手にライセンス認証が完了してしまいました。slmgr.vbs を用いてライセンス認証を解除(管理者としてコマンドプロンプトを開き、slmgr -rearm とする)しても、再起動すると勝手に認証されてしまい、結局ライセンス認証ウィザードを呼び出すことはできませんでした。
次に考えたのが、Anytime Upgradeの影響の可能性です。Na14sはStarterがプリインストールされていることになっていますが、私が親から受け取った時点ではHome Premiumが入っていました。Anytime Upgradeを行った可能性があり、同じキーを再度入れてHome Premiumにすればアップグレードできるのではないかと考えました。しかし、親に確認してもよく覚えていないとのこと。インストール済みのWindowsのプロダクトキーを確認するソフトを使用して得たキーを使ってWindows 10をクリーンインストールしようと思いましたが、こちらのキーも無効といわれてしまいました。仕方がないのでメインのデスクトップPCで行ったのと同じ方法(Home Premiumが入っているHDDから、新しいSSDにまるごとコピーしてからアップグレードする)を試みることにしました。まずは2.5インチHDD外付けケースを利用して旧HDDをデスクトップPCに接続します。

EaseUS Todo Backup Freeを用いてイメージをコピーします。

バックアップ中。結構時間がかかります。

次にSSDをPCに接続して…。

書き戻します。

今回も、回復パーティションに無駄に大容量が割り当てられるので、適宜調整します。

復元完了。24分かかりました。

SSDをNa14sに戻すと無事にWindows 7 Home Premiumgが起動しました。以前使用していた時よりEaseUSがバージョンアップしていたのか、今回はブートセクタなどの修復を行わなくても大丈夫でした。また、起動後のライセンス認証も問題ありませんでした。しかし、この状態で再度アップグレードをかけようとしてもやはり「プロダクトキーが検証できません」となってしまいます。クリーンブートしても結果は変わらず…。

仕方がないので、ダメもとでプロダクトキー入力をスキップしてクリーンインストールしてみようと思って起動すると、なぜか途中で「ライセンス条項がみつかりません」などというエラーが…。USBメモリをいじくりまわしている間に内容が壊れてしまったようです。最後の手段として、Windows 10のダウンロードサイトから直接アップグレードを試みました。Windows Updateだといつまで経っても進まなさそうだったので…。

するとこれまでの苦労が嘘のようにインストールがすすみ…。

ようやくインストールが完了しました。長い道のりだった…。

ちゃんとHomeとしてインストールされており、ライセンス認証も問題ありませんでした。

このあと改めて作り直したUSBメモリからクリーンインストールを行いました。

今回はOffice以外はドライバも含めて、特に追加のソフトウェアのインストールは行いませんでした。動作としては、ホットキーの一部(音量関係、メールなど)が効かない以外は特に問題なさそうです。純正のレーザーマウス(LogitechのOEMのようです)も差すだけで自動的にドライバが入り、利用できました。(ホットキーが効かないのはアップグレードのときも同様でしたので、ドライバを入れなかったから、というわけではなさそうです。)
結局、今回インストールエラーが出てしまった理由は不明です。ただ、同様なトラブルに見舞われた場合に少しでも参考になるかと思い記事にさせていただきました。HP miniをアップグレードした直後にインストールメディアが壊れてしまっていた可能性も否定はできませんし、USBメモリからのインストールよりもwebからのダウンロードのほうがエラーが出にくい何らかの理由があるのかもしれません。今回の方法でうまくいかなかった場合、GenuineTicketと呼ばれるライセンス認証情報ファイルを、認証済みのWindows 7から、インストール後のWindows 10にコピーして認証する、という方法についても教えていただいていました。今回は利用せずに済みましたが…。(GenuineTicketの使い方については、こちらのサイトが詳しいです。) 無償アップグレード期限が迫る中、トラブルを抱えておられる方の一助となれば幸いです。
最後に、今回のことでTwitter上でいろいろとアドバイスをくださったiruka3様(@iruka3)ならびにみかち様(@milkachi_net)、ありがとうございました。この場を借りまして深く御礼申し上げます。
まず試したのは、インストールメディアから直接起動して、Windows 7のプロダクトキーでインストールする方法です。ビルド10586からサポートされた方法です。Na14sのプロダクトキーはこのように本体底面に貼ってあるので、これを使用することにしました。

しかし、キーが無効といわれてしまい実際にはインストールを進めることができませんでした。OEM版Windowsの場合、このようにプロダクトキーがあっても実際にはSLP(BIOSに格納されているキーで認証する方式)であり、インストーラに入力しても無効(他で使用されていると判断してはじく)とされてしまうようです。

次に試したのは、Windows 7を電話認証に持ち込むという方法。電話認証であれば認証状態に何らかのトラブルが発生している場合でも修正してもらえる可能性があります。しかし、このPCの場合はSLPであるためか、インストール中PCをインターネットに接続しなくても勝手にライセンス認証が完了してしまいました。slmgr.vbs を用いてライセンス認証を解除(管理者としてコマンドプロンプトを開き、slmgr -rearm とする)しても、再起動すると勝手に認証されてしまい、結局ライセンス認証ウィザードを呼び出すことはできませんでした。
次に考えたのが、Anytime Upgradeの影響の可能性です。Na14sはStarterがプリインストールされていることになっていますが、私が親から受け取った時点ではHome Premiumが入っていました。Anytime Upgradeを行った可能性があり、同じキーを再度入れてHome Premiumにすればアップグレードできるのではないかと考えました。しかし、親に確認してもよく覚えていないとのこと。インストール済みのWindowsのプロダクトキーを確認するソフトを使用して得たキーを使ってWindows 10をクリーンインストールしようと思いましたが、こちらのキーも無効といわれてしまいました。仕方がないのでメインのデスクトップPCで行ったのと同じ方法(Home Premiumが入っているHDDから、新しいSSDにまるごとコピーしてからアップグレードする)を試みることにしました。まずは2.5インチHDD外付けケースを利用して旧HDDをデスクトップPCに接続します。

EaseUS Todo Backup Freeを用いてイメージをコピーします。

バックアップ中。結構時間がかかります。

次にSSDをPCに接続して…。

書き戻します。

今回も、回復パーティションに無駄に大容量が割り当てられるので、適宜調整します。

復元完了。24分かかりました。

SSDをNa14sに戻すと無事にWindows 7 Home Premiumgが起動しました。以前使用していた時よりEaseUSがバージョンアップしていたのか、今回はブートセクタなどの修復を行わなくても大丈夫でした。また、起動後のライセンス認証も問題ありませんでした。しかし、この状態で再度アップグレードをかけようとしてもやはり「プロダクトキーが検証できません」となってしまいます。クリーンブートしても結果は変わらず…。

仕方がないので、ダメもとでプロダクトキー入力をスキップしてクリーンインストールしてみようと思って起動すると、なぜか途中で「ライセンス条項がみつかりません」などというエラーが…。USBメモリをいじくりまわしている間に内容が壊れてしまったようです。最後の手段として、Windows 10のダウンロードサイトから直接アップグレードを試みました。Windows Updateだといつまで経っても進まなさそうだったので…。

するとこれまでの苦労が嘘のようにインストールがすすみ…。

ようやくインストールが完了しました。長い道のりだった…。

ちゃんとHomeとしてインストールされており、ライセンス認証も問題ありませんでした。

このあと改めて作り直したUSBメモリからクリーンインストールを行いました。

今回はOffice以外はドライバも含めて、特に追加のソフトウェアのインストールは行いませんでした。動作としては、ホットキーの一部(音量関係、メールなど)が効かない以外は特に問題なさそうです。純正のレーザーマウス(LogitechのOEMのようです)も差すだけで自動的にドライバが入り、利用できました。(ホットキーが効かないのはアップグレードのときも同様でしたので、ドライバを入れなかったから、というわけではなさそうです。)
結局、今回インストールエラーが出てしまった理由は不明です。ただ、同様なトラブルに見舞われた場合に少しでも参考になるかと思い記事にさせていただきました。HP miniをアップグレードした直後にインストールメディアが壊れてしまっていた可能性も否定はできませんし、USBメモリからのインストールよりもwebからのダウンロードのほうがエラーが出にくい何らかの理由があるのかもしれません。今回の方法でうまくいかなかった場合、GenuineTicketと呼ばれるライセンス認証情報ファイルを、認証済みのWindows 7から、インストール後のWindows 10にコピーして認証する、という方法についても教えていただいていました。今回は利用せずに済みましたが…。(GenuineTicketの使い方については、こちらのサイトが詳しいです。) 無償アップグレード期限が迫る中、トラブルを抱えておられる方の一助となれば幸いです。
最後に、今回のことでTwitter上でいろいろとアドバイスをくださったiruka3様(@iruka3)ならびにみかち様(@milkachi_net)、ありがとうございました。この場を借りまして深く御礼申し上げます。
※本サイトで紹介する内容は、すべて個人的研究の範囲内で行っていることです。ここに書かれた内容を実行したことによる、データ(クラウド上を含む)・ソフトウェア・ハードウェアの障害および金銭的損害について、私が責任を負うことはできません。重要なデータはあらかじめバックアップを行い、内容を十分に理解したうえで、ご自身の責任の下で行ってください。 |
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