SEIKOの腕コン UC-2000

またまた間が空いてしまって申し訳ありません。今日はちょっと古いスマートウォッチを紹介したいと思います。スマートウォッチといえば今はAndroid WearやApple Watchだと思いますが、日本の時計メーカーははるか昔からこの分野に取り組んできた歴史があります。特にSEIKOやCASIOなどは簡単なPDA機能や電卓機能を備えた腕時計を30年以上前から販売してきました。そんな国産スマートウォッチのなかから、今日は1984年に発売された、SEIKOUC-2000を紹介したいと思います。本体はこんな感じで、10桁×4行のドットマトリクスLCDを備えています。
UC-2000 

本体にはメモ機能などが内蔵されていますが、入力するにはキーボードを接続する必要があります。UC-2100というのがそれ専用の小型キーボードになりますが、今回手に入れたのは大型のUC-2200というもの。キーボードと時計本体は今でいうNFCのように、キーボードの上に本体を載せることによって通信するようになっています。とはいえ、おそらくは単に本体、キーボードの両方にコイルが内蔵されているような構造なのではないかと思います。
コントローラにセット

このUC-2200には実は本体とは独立した8bit CPUが内蔵されており(本体側のCPUは4bitとのことです)、BASICのプログラムを入力・実行することが可能です。ただし、この場合はあくまでも本体側は単なるディスプレイとして動作しているだけであり、ここで入力したプログラムが時計本体のみでも実行できるというわけではありません。
BASIC起動

実際に本体とUC-2200を接続してBASICを起動したところ。

動作したので喜んでいたのですが、なぜか電源をOFFにしても本体裏側の一部が熱くなるという現象が発生したため、内部を点検することにしました。左上のチップがZ80互換CPUであるTMPZ84C01です。そのほかにはRAM、ロジックIC、プリンタ駆動用のトランジスタアレイなどが見えます。
内部

熱くなっていたのはこの2つの電解コンデンサのうちの一つでした。どうやらショートしてしまっていたようです。
故障したコンデンサ

新品のコンデンサに交換。ところが、このときにトラブル発生…。半田ごての先をプリンタモジュールのプラスチック製のギアに触れてしまい、融けて動作しなくなってしまいました。
コンデンサ交換済み

使用されているプリンタモジュールはSEIKOの関連会社である第二精工舎のMTP-201というもの。なんかどっかで見たような形ですね…。
プリンタユニットMTP-201

実はSHARPのポケコン用プリンタCE-125に採用されているものと同型でした。ジャンクのCE-125から補修用部品として取り外して保管してあったものを引っ張り出して交換を試みました。
プリンタ交換

交換は無事成功。印刷動作も問題ありませんでした。プリンタが同じ型だということは当然用紙も同じということになりますね。SHARPのEA-1250Pで問題ないと思われます。なんとEA-1250Pは現行製品であり、SHARPの公式通販サイトで現在も購入可能です。
印刷したところ

このUC-2000/2200ですが、海外の方が自力で解析して作成したマニュアルがあるようです。メモ機能の使い方、BASIC言語のリファレンスなどもあり、とりあえずこれを参照すればある程度活用することができるのではないでしょうか。(こちらでダウンロードできます) UC-2200は比較的レアな製品と思われますが、注意して見ているとオークションにたまに出品があります。興味のある方は探してみてはいかがでしょうか。
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テーマ : スマートウォッチ
ジャンル : 携帯電話・PHS

tag : ポケットコンピュータ SEIKO UC-2000 UC-2200 腕コン スマートウォッチ

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