VX-4のRAMを128KBに増設する
今日は、CASIOのポケコン、VX-4のRAMを128KBに増設してみました。今回もPB-1000 FOREVER!の記事を参考にしましたが、使用するスライドスイッチを6Pのところを間違って3Pのものを買ってしまったので、手持ちの抵抗器を用いてプルアップすることで代用しました。その回路図は下記のとおりです。

今回は、福岡のカホパーツセンターで購入したワイヤリングペンを使用することにしました。

その他のパーツたちです。右側の大きくて平たいICがRAMチップ(628128相当品)です。

RAMチップは1,2,22,31,32番ピンは基板に接続しないので、ピンを伸ばしておきます。ほかのピンについては、基板に取り付けやすくするため、少し内側に曲げておくとよいでしょう。

VX-4のケースを開ける方法はPB-1000 FOREVER!の記事を参考にしてください。まず、裏側の3本のビスをゆるめて裏蓋を外します。その後、電池をすべて外し、ケースを固定しているネジをすべて外します。その後、ケースの下側の真ん中の線にマイナスドライバーか爪を差し込んで押しながら外します。(キーボードのパネルがひっかけてある爪の位置に、ケースを固定する爪があるので、そのあたりを押さえます。)

上下の基板を接続しているフレキシブルケーブルを外します。その後下側のCPU基板の上のカバーを外します(固定しているネジを外します)。すると、CPU基板が露出します。

基板を固定しているネジを1つ外し、電源ケーブルと圧電スピーカのリードを切らないように注意しながらゆっくりCPU基板を裏返します。これで目的のメモリチップが見えました。

もともと付いているRAMチップ(6264相当品、私のVX-4には4464という型番のものがついていました)のピン1本ずつはんだを外します。私は先の細いピンセットをひっかけながらはんだごてを当てるという方法で外しました。外し終わったら、新しいRAMチップをはんだ付けします。22番ピンははんだ付けせずにおいてください。

回路図通りに注意深く配線していきます。RAMモジュールスロットにロジックICとスライドスイッチを両面テープで固定すると配線しやすいと思います。今回使用したのは0.26mmのUEW(ポリウレタン線)ですが、この細さであればケースを加工しなくてもRAMモジュールスロットに配線を引き出せます。UEWはしばらくはんだごてを当てておけば被覆が外れるので、細かい配線をするには便利かと思います。非常に細かいはんだ付け作業が多いので、1本1本丁寧にやりましょう。配線が終わったらテスターなどで導通確認をしておくと確実です。すべて終わったら、ショートされているPAD1をオープンにし、PAD2をショートしておいてください。

作業が終了したら元通りに組み立てて電池を入れます。スライドスイッチは必ず96K側にしておいてください。ALL RESETを押して"RAM 32KB+32KB"と表示されればOKです。その後 SYSTEM*[EXE] と操作してテストモードに入ります。4.RAMを選択して実行し、PACK 32KBと表示され、エラーメッセージが表示されなければOKです。終了後は再度ALL RESETしてください。これでFX-870Pに32KBのRAMモジュールをセットしたのと同じ状態になり、BASICのフリーエリアは増えているはずです。

このままでも使用可能ですが、バンク2のフリーエリアをさらに約10KB増やすには、PB-1000 FOREVER!のサイトからsys.bをダウンロードしてF.COMを用いてVX-4に転送します(私は先日作成したUSBシリアルアダプタを使用しました)。sys.bを実行し、"OK"と表示されたらスライドスイッチを128K側に切り替え、数字の"0"キーを押します。"OK"と表示されてプロンプトに戻れば成功です。
VX-3/VX-4ともに改造することによって(VX-3は改造方法が異なりますので注意してください!)、バンク1/2の空きエリアをすべてRAMで埋めることができますが、バンク2のRAMはシステムからは見えません。このエリアを活用するためにはVX-MENUなどのソフトを使用する必要があります。VX-MENUのインストール方法についてはまた明日にでも説明します。

今回は、福岡のカホパーツセンターで購入したワイヤリングペンを使用することにしました。

その他のパーツたちです。右側の大きくて平たいICがRAMチップ(628128相当品)です。

RAMチップは1,2,22,31,32番ピンは基板に接続しないので、ピンを伸ばしておきます。ほかのピンについては、基板に取り付けやすくするため、少し内側に曲げておくとよいでしょう。

VX-4のケースを開ける方法はPB-1000 FOREVER!の記事を参考にしてください。まず、裏側の3本のビスをゆるめて裏蓋を外します。その後、電池をすべて外し、ケースを固定しているネジをすべて外します。その後、ケースの下側の真ん中の線にマイナスドライバーか爪を差し込んで押しながら外します。(キーボードのパネルがひっかけてある爪の位置に、ケースを固定する爪があるので、そのあたりを押さえます。)

上下の基板を接続しているフレキシブルケーブルを外します。その後下側のCPU基板の上のカバーを外します(固定しているネジを外します)。すると、CPU基板が露出します。

基板を固定しているネジを1つ外し、電源ケーブルと圧電スピーカのリードを切らないように注意しながらゆっくりCPU基板を裏返します。これで目的のメモリチップが見えました。

もともと付いているRAMチップ(6264相当品、私のVX-4には4464という型番のものがついていました)のピン1本ずつはんだを外します。私は先の細いピンセットをひっかけながらはんだごてを当てるという方法で外しました。外し終わったら、新しいRAMチップをはんだ付けします。22番ピンははんだ付けせずにおいてください。

回路図通りに注意深く配線していきます。RAMモジュールスロットにロジックICとスライドスイッチを両面テープで固定すると配線しやすいと思います。今回使用したのは0.26mmのUEW(ポリウレタン線)ですが、この細さであればケースを加工しなくてもRAMモジュールスロットに配線を引き出せます。UEWはしばらくはんだごてを当てておけば被覆が外れるので、細かい配線をするには便利かと思います。非常に細かいはんだ付け作業が多いので、1本1本丁寧にやりましょう。配線が終わったらテスターなどで導通確認をしておくと確実です。すべて終わったら、ショートされているPAD1をオープンにし、PAD2をショートしておいてください。

作業が終了したら元通りに組み立てて電池を入れます。スライドスイッチは必ず96K側にしておいてください。ALL RESETを押して"RAM 32KB+32KB"と表示されればOKです。その後 SYSTEM*[EXE] と操作してテストモードに入ります。4.RAMを選択して実行し、PACK 32KBと表示され、エラーメッセージが表示されなければOKです。終了後は再度ALL RESETしてください。これでFX-870Pに32KBのRAMモジュールをセットしたのと同じ状態になり、BASICのフリーエリアは増えているはずです。

このままでも使用可能ですが、バンク2のフリーエリアをさらに約10KB増やすには、PB-1000 FOREVER!のサイトからsys.bをダウンロードしてF.COMを用いてVX-4に転送します(私は先日作成したUSBシリアルアダプタを使用しました)。sys.bを実行し、"OK"と表示されたらスライドスイッチを128K側に切り替え、数字の"0"キーを押します。"OK"と表示されてプロンプトに戻れば成功です。
VX-3/VX-4ともに改造することによって(VX-3は改造方法が異なりますので注意してください!)、バンク1/2の空きエリアをすべてRAMで埋めることができますが、バンク2のRAMはシステムからは見えません。このエリアを活用するためにはVX-MENUなどのソフトを使用する必要があります。VX-MENUのインストール方法についてはまた明日にでも説明します。
※本サイトで紹介する内容は、すべて個人的研究の範囲内で行っていることです。ここに書かれた内容を実行したことによる、データ(クラウド上を含む)・ソフトウェア・ハードウェアの障害および金銭的損害について、私が責任を負うことはできません。重要なデータはあらかじめバックアップを行い、内容を十分に理解したうえで、ご自身の責任の下で行ってください。 |
※5/10追記:はんだジャンパの切り替えについての記載が抜けておりました。PAD1をオープン、PAD2をショートするようにしてください。本文中にも追記しておきました。
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tag : CASIOポケットコンピュータVX-4改造