CASIO FX-603P

昨日、HP-15Cを紹介したついでに、手持ちガジェット紹介シリーズ、電卓編を始めようと思います。本日紹介するのはCASIOのプログラム関数電卓、FX-603Pです。これは、ベストセラーとなったFX-601P/602Pの後継機種として1990年頃に発売されたものですが、LCDが2行表示となり、プログラムステップ数も6144ステップと大幅に増え(601P/602Pはそれぞれ128/512ステップでした)、しかも601P/602Pとプログラムの互換性があります。私はこれを買う前、FX-601Pを長い間使用していましたが、さすがにガタがきたためこれを購入しました。
FX-603P

2行あるLCDは、プログラム実行時には上段にアルファベットなどを使用したメッセージを、下段には計算中(あるいは入力中)の数値を表示するようになっています。
RUNモード

プログラム入力中は2行いっぱいに表示されます。
WRTモード

FX-601P~603Pのプログラムの仕様は、他の多くのプログラム関数電卓と同じく計算手順をそのままキー入力して記憶させるというものです。これに、分岐、サブルーチン、ループなどの制御構造が加わっていますが、LBL, GOTO, GSB や条件判断などの使い方はかなりHP-15C/41Cなどのものと似ているように思います。もちろん、HPのほうが発売は先なので、おそらくCASIOがこれを開発するにあたってHPの電卓を参考にしたのでしょうね。逆にこちらのオリジナルな仕様としては、CASIOの伝統と言ってよいプログラムエリアでしょう。P0~P9(機種によってはP0~P19)までのエリアに独立したプログラムを入れることができる仕様はFX-702PからFX-890Pに至るポケコンのみならず、デスクトップパソコン(FP-1100)にも受け継がれることになります。
FX-603PにはFA-6Sというインターフェースユニットがオプションで用意されていました。これはカセット、RS-232C、セントロニクスパラレルインターフェースを備えていましたが、FX-870P(VX-3, VX-4なども)とも共通で使用できるものでした。FX-603Pにはこれを接続するための30ピンコネクタがついていましたが、このコネクタ自体、FX-870P/890Pなどのものと互換性がある(こちらは仕様が公開されています)ということでしょう。うまく工夫すればPCと接続できるインターフェースを自作できる可能性もあるので、今後の研究課題としたいと思っています。ちなみにFX-603PでRS-232Cの通信パラメータを設定・参照するには、POKE, PEEK 命令を使用します。CALL命令はないので機械語が使用できるわけでなないようですが、海外ではプログラムの中間コードやメモリマップなどの解析をしている人もいるようです。
FX-603Pは2000年代中盤までは販売されていたようで、かなりのロングセラーと言えるでしょう。現在ではその後継機種としての役割はFX-5800Pなどが担っており残念ながら603Pは生産完了となってしまっています。私のFX-603Pはちょうど電卓の使用頻度が減ってきたときに購入したため、幸い傷みもなく比較的きれいです。これからも末永く愛用していきたいと思います。

※各種電卓の紹介のため、UP-Cさんのサイトへリンクさせていただきました。
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